フキノトウ(ふきのとう・蕗の薹)はフキの若い花茎。
一つ一つはフキの花の蕾。
茎は地上に伸び出ず、地下茎を伸ばして殖えるから、葉だけが目に付く。
(2019.03.21 森林植物園)
☆
▲ 雌花序。周辺部にあるのはめしべが伸びている雌花。
その中心部に5裂する花冠が見える。▼
▲ 中心部分にあるのは、雄花でも雌花でも無く、中間花(或いは訪花昆虫用に蜜を出すので蜜花)と呼ばれている。
雌花序の中にあるのだけれど、雌花の機能は果たしていない。▼
▲ 中間花と呼ばれている花は、一見両性花に見えるが、雄花にあるもの同様に棍棒状に見える不稔のめしべを持つ。▼
▲ 以上が雌花序 ▲
☆
▼ 以下が雄花序 ▼
▲ 中心部にあるのはめしべだから、見た目は両性花と思える姿の雄花。▼
▲ 長く伸びているのは確かにめしべだが柱頭は2裂せず、筒状になった部分に集約したおしべ(葯頭と呼ばれている)の
花粉を押し出す役目しか持たず、先端には花粉が付いているのだが不稔。▼
(2019.03.12 森林植物園)
☆
マメカミツレを撮っていた小さな流れを挟んだ対岸にフキノトウ。
ここ数年はご近所の方がごっそりと持ち帰るそうでいつも葉しか見ない。
それでも先日、一つきり残っていたのが今年最初の画像、雄株。
フキ(蕗、苳、款冬、菜蕗)キク科フキ属 Petasites japonicus
(2019.03.09 玉津町)
--------------------------------------------------------------
フキ(雄花)