何年か前にここで金糸梅を撮ったことがある。
二年前には六甲を歩いていた折に金糸梅を撮ったこともある。
控えめに咲く姿は、最近とみに増えてきた園芸種とは見た目でも違っている。
ところが、ここ森林植物園ではこの花に「キンシバイ」の名札。
確かに『ヒドコート(ヒデコート、ハイドコート)』と名付けられた園芸種は
元はと言えばキンシバイを親にした園芸種。
間違ってはいないのだろうが、誤解されかねない。
ヒペリカム・パツルム「ヒデコート」 Hypericum patulum cv. Hidcote
キンシバイの園芸種、葉は十字対生。花径は大きく、ほぼ平開する。
ヒペリカム・ヒドコート、タイリンキンシバイ(大輪金糸梅)とも呼ばれる。
キンシバイ(金糸梅) オトギリソウ科オトギリソウ属 Hypericum patulum
ビヨウヤナギに似ているヒペリカム・カリシナムはセイヨウキンシバイ(西洋金糸梅)とも呼ばれる。
呼び名を幾つも作るから余計面倒になって、面倒だから「キンシバイ」「ヒペリカム」となってしまう。
少し名前を覚えると、似た花には必ず『何々に似ていますね』と反応する人がいる。
花も大きいし、たくさん咲くし、こちらが本物…と言う人もいるから恐れ入る。
本物、偽物の区別・差別は良くないけれど、そういう方に限ってよくその区別をしたがる。
☆
左 ヒペリカム・ヒドコート(大輪金糸梅) 右 キンシバイ(金糸梅)
左 ヒペリカム・カリシナム(西洋金糸梅) 右 ビヨウヤナギ(美容柳/ビョウヤナギ 未央柳)
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キンシバイ ヒペリカム・パツルム ヒドコート(ヒデコート、ハイドコート) ビヨウヤナギ(美容柳、未央柳) ヒペリカム・カリシナム
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