HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

キンシバイ(金糸梅)→ ヒペリカム・パツルム「ヒデコート」

2019-06-06 | 夏 黄色系

西新町商店街も寂れた。
古い家並みは旧西国街道の道筋にある。
中学時代の同窓の実家、その西側にこの花は咲いている。






▲ 葉は「十字対生」、キンシバイは対生だが十字にはならない。▼





▲ おしべは多数、花弁基部辺りで花糸は合着しているので、束の状態で落ちることが多い。▼



▲ めしべの柱頭は5裂、上からだと子房も目立つし、おしべより上に伸びている。▼



ヒペリカム・パツルム「ヒデコート」オトギリソウ科オトギリソウ属 Hypericum patulum cv. Hidcote
キンシバイの園芸種、葉は十字対生。花径は大きく、ほぼ平開する。

ヒペリカム・ヒドコート、タイリンキンシバイ(大輪金糸梅)とも呼ばれる。
キンシバイは小型、めしべもおしべとほぼ同じ長さで、柱頭は飛び出さないし、葉は対生だが十字にはならない。

キンシバイ(金糸梅)
Hypericum patulum
(2019.06.04 西新町)

ビヨウヤナギに似ているヒペリカム・カリシナムはセイヨウキンシバイ(西洋金糸梅)とも呼ばれる。
呼び名を幾つも作るから余計面倒になって、面倒だから全部が「キンシバイ」時には気障に「ヒペリカム」となってしまう。
少し名前を覚えると、似た花には必ず『何々に似ていますね』と反応する人がいる。
花も大きいし、たくさん咲くからこちらが本物…と言う人もいるから恐れ入る。
本物、偽物の区別・差別は良くないと思うけれど、そういう方に限って大きさや花色で区別をしたがる。

 
左 ヒペリカム・ヒドコート(大輪金糸梅)  右 キンシバイ(金糸梅) おしべの広がり、葉の付き方で区別。
 
左 ヒペリカム・カリシナム(西洋金糸梅)  右 ビヨウヤナギ(美容柳/ビョウヤナギ 未央柳)
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キンシバイ(金糸梅) ヒペリカム・パルツム ヒデコート(ヒドコート、ハイドコート)
ビヨウヤナギ(美容柳、未央柳) ヒペリカム・カリシナム
コボウズオトギリ(小坊主弟切 ヒペリカム・アンドロサエマム)


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4 コメント

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色々ありますね~ (こいも)
2019-07-17 23:09:53
林の子さん
あまりに色々あって・・・
これではこいもは間違えるどころか
複雑で何が何やらわからなくなりました。
名前がついているともうそれを信じてしまいます。
ダメですね。
もう一度よく見直したいと思います。
綺麗に咲いている時に綺麗に束になって並んでいる雄しべが
ちゃ~んと確認できてとても嬉しいです。
次はこの様な画像を撮れたならと思います。
『オトギリソウ科オトギリソウ属』
きちんと整理できればと思います。
ありがとうございました。



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大きな花は4種類 (林の子)
2019-07-18 08:33:10
普通に目にすることが出来るのは4種類ですから、そんなには複雑では無いです。
キンシバイは中では一番小さくて、めしべがおしべに隠れている事も多く、葉は対生。
タイリンキンシバイ(ヒペリカム・ヒドコート)は、名前通りで一番よく見かける花。
ビヨウヤナギはしべがきれいに半弧を描いて花弁が垂れ下がり気味。
セイヨウキンシバイ(ヒペリカム・カリシナム)は、しべの数もビヨウヤナギより多いので派手。
他にもヒペリカム類は多いようですが、大きな花が咲くこの4種が区別出来れば充分です。
https://blog.goo.ne.jp/ken328_1946/e/5b271e24242889142df37fabd9f2530e
https://blog.goo.ne.jp/ken328_1946/e/dcf9747100bb432ea161b68988af9734
私は今でもキンシバイを時々間違えていますが、葉が十字対生かどうかで区別出来そうですね。
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色々見させていただきました (こいも)
2019-07-18 18:22:28
林の子さん
色々見させていただきました。
それぞれに特徴がありどれもみんな美しく・・・
ノートに書き留めると安心したのか・・・?
ちょっと落ち着きました。
本当にいつもありがとうございます。
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やはり見て慣れることですね。 (林の子)
2019-07-18 20:22:33
ノートに特徴をかいつまんで記して置く。
その後でもう一度実際の花を見て、間違いは無いか確かめておけば
次に見たときには十分役に立つことだと思います。
やはり現物を自分の目で確かめる、写真だけでは幾つもの不足もあるので
実物を前にすることが大事なことだと思いますね。
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