HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

キキョウ(桔梗)

2023-08-10 | 複数の色 混色系

気に入らなければ撮らなけりゃ良い…。
確かに、園芸趣味の世界は多岐にわたりすぎて手に負えないから
花画像を撮っていると気に入らないものが増えた。
キキョウやカワラナデシコなどは「素朴さ」を失った。
それでも花壇には豪勢に咲いている。
野辺が無くなりつつある場所で素朴さなど求めても詮無いことだと思い知らされている。
だから気に入らなければ撮らない。
そう言いながら全体を撮らなくても部分だけは撮っている。

 
▲ 下向きに咲くホタルブクロの長い花筒の中の構造とキキョウの花の構造は似ている。▼
 
▲ 開花直後には既におしべは花粉を出して、花筒基部にひれ伏した状態。めしべの花柱には花粉が付いている。▼
 

 
▲ 咲き進むとめしべの柱頭が5裂して他花の花粉を受ける体勢になる。▲
 

 
(2023.06.23 硯町)

やはりこういう撮り方しかしなくなった。
 

 
▲ ㊧ 開花直後、おしべはめしべの花柱に寄り添っているが既に花粉は出している。㊨ 少し咲き進むとおしべは花冠基部に収まる。
㊦ 花柱に花粉をつけためしべの花柱が裂開して他花の花粉を受ける体勢になる。▼

▲ この一連の動きは似た構造のホタルブクロでは画像に撮りにくいのだけれど、キキョウでは何度も確認できる。▲
(2023.07.04 明石公園)

 
▲ 花粉にまみれているめしべの柱頭が見え、やがて5裂開する。▼
 


(2023.07.07 須磨離宮公園)

 
▲ 蕾が開き、花粉を纏っためしべが伸び、めしべの柱頭が現れて、次いで柱頭が裂開する。▲
(2023.07.18 明石公園)

 
▲ 開花直後のおしべは既に花粉を出しているが、めしべの花柱に寄り添っている。
花粉を出し終えたおしべは花冠下部に萎れて残る。▼
 
キキョウ(桔梗) キキョウ科キキョウ属 Platycodon grandiflorus
(2023.07.24 上が池公園)

 
▲ 開花直後の図。㊧おしべに包まれて花粉を纏っためしべが伸び、㊨めしべの柱頭が現れる頃。(2017.07.20 北山緑化植物園

 
▲ 園芸用に改良?された幾つもの種類、中には奇を衒ったような二重咲きも作り出されて植えられている。▲
--------------------------------------------------------------
 キキョウ2022 モモバキキョウ(白花種)2021 キキョウソウ2022 ヒナキキョウソウ2022 ヒナギキョウ2022

ブログ記事一覧-HAYASHI-NO-KO (goo.ne.jp)



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
何とすごいことでしょう。 (こいも)
2023-07-24 01:13:27
林の子さん
キキョウのお花・・・開花直後から色々な場面を見させていただきました。
このようなところを、自分の目で見られるように・・・と思いました。
とっても感動しています。
色々なことに興味を持つことができればと思います。
ありがとうございました・:*:・(*´ー`*人)。・:*:・。
返信する
野辺のキキョウ、カワラナデシコ。 (林の子)
2023-07-24 06:39:39
たぶん見ることが無くなってしまったから、余計に感じるのでしょう。
キキョウにしてもカワラナデシコにしても、以前は「高原」と呼ばれていた野辺に素朴な姿、貧相な姿で揺れていた。
それが豪勢な花を咲かせるように改良?されたものが好まれるようになって
植えられているほとんどが貧相で素朴さを無くしてしまった…と思っています。
一目何万本…が好まれる現代にはぴったりなのでしょうが全体を撮ると興ざめ。
ですのでどうしてもこんな撮り方しかできなくなりました。
返信する

コメントを投稿