HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

スズメノヤリ(雀の槍)

2020-03-18 | イネ・カヤツリグサ・シダ類など

ここでは草地が随所にあるからスズメノヤリも出て来やすい。
適度に草刈りされる場所は、草むらにはならず草丈の低いものには絶好だ。
モミジの木が何本も植えられた小さな坂道の横では
いつも落ちたモミジの種からの芽ばえが広がり
その横でスズメノヤリが出来たてのモミジの葉を見下ろしている。
北の斜面まで近寄ったら、土筆と杉菜


▲ 根生葉の広がり、花穂が伸び果実が出来る頃になってもそのまま残っている。▲

▲ 花茎には茎葉は無く、苞葉があるだけ。▼





▲ スズメノヤリ、茎頂に赤褐色の花被片をもつ花が幾つも集まった様子を「毛槍」に準えた。
茎頂の頭花(花の集まり)は1個だが、時に2、3個枝分かれしている。▲





▲ めしべ先熟、蕾からめしべの柱頭が飛び出している。▼

▲ めしべ1、おしべ6 おしべの葯が少し覗いている。▼





▲ スズメノヤリはめしべ先熟、柱頭が萎び始めると、おしべの葯が目立ちはじめる。▼

▲ めしべが他花の花粉を貰う頃、その周りを取り囲んでいるおしべが伸びて来る。▼



▲ めしべが他花の花粉を貰う頃、おしべの葯が飛び出し始める。▼



▲ 花穂が幾つか並んでいるとそれぞれ異なる状態が見える。▼



スズメノヤリ(雀の槍)
イグサ科スズメノヤリ属 Luzula capitata
(2020.03.16 須磨離宮公園)

 
▲ 芽ばえの頃 スズメノヤリの花茎には葉は無く、根生葉はそのまま残る。 
めしべが先に飛び出し、遅れておしべが飛び出す頃には、葯から出た花粉が花を覆い尽くす。▲
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去年のスズメノヤリ・果実 スズメノヤリ 二年前 芽生え

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2 コメント

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美しいのですね。 (こいも)
2020-03-19 17:09:00
林の子さん
スズメノヤリってこんなにも美しいものだったのですね。
芽ばえの頃から・・・根性葉・苞葉・花穂までとても素敵です。
雌しべが先に飛び出す姿~
雌しべの柱頭が萎び始めると今度は雄しべの葯が目立ちはじめる~
雌しべが他花の花粉を貰う頃に雄しべの葯が飛び出し始める~
花穂はそれぞれが異なった状態に・・・
お花は赤茶色に見えるものを花弁と思って良いのですか?
他に言い方(名前)があるのですか?
根性葉の中から花穂が顏を出したところから
バナナのような雄しべが花粉まみれになるまでしっかり見させていただきました。
とても良く理解できたように思います。
ありがとうございました。
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近寄ってみれば…。 (林の子)
2020-03-19 20:06:22
普通は近寄ってまでは見ないでしょうね。
草地に座り込むと、嫌でも目に付くのですが春先は花壇も賑やかになるので
そんな閑人は少ないでしょうね。
芝生の花もそろそろ咲く頃なので、注意して座り込まないと、衣類に花粉がついて
後々苦労することになりますが。
スズメノヤリ、おしべが花粉をまき散らす頃が一番賑やかで
その後は、赤褐色の花被片に包まれて同じような色合いの果実が出来上がります。
https://blog.goo.ne.jp/ken328_1946/e/1654bb38d7d389e84c5418d250be1210

中には黒い種子、かなり大きめの種沈(エライオソーム)が付いています。
今年はそこまで撮りたいと思います。
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