草むら化してしまっている芝生地。
そこで芝の花を撮っていた。
やはり目立つのは花茎が伸びきったスズメノヤリ。
果実が出来、黒褐色の穂が芝の中に倒れ込んでいるから目立つ。
まだまだ花を咲かせているものもある。
▲ 最盛期には様々な形態が見られる。これは咲き始め、めしべが伸び始めている。
既に幾つかの花は花粉を撒いているようで、めしべの柱頭には白い粒が付いている。▼
▲ スズメノヤリ、茎頂に幾つかの花が集まり、それが毛槍の穂に見える。
めしべは他花の花粉を受け、その後におしべが花粉を供給し終わる頃には柱頭も茶変して果実を作る。
花の下にあるのは苞葉。茎に葉はない。▼
▲ 花被片が閉じた状態でめしべの柱頭が出てくる。白い点のように見えるのが他花からの花粉。
受粉完了すれば同じ花からおしべが出て来て花粉を撒く。▼
▲ 受粉完了した花は、今度はおしべを伸ばして花粉を供給する側にまわる。
おしべの葯が割れ白い花粉が撒かれる。
花被片は全開して、受粉完了した子房が少しずつ大きくなっているのが見える。▼
▲ めしべは萎び、おしべも花粉を撒いて、子房部分が膨れている。
▲ 果実が出来はじめている。最初は緑を帯びている果皮もやがて赤褐色に変わる。▼
▲ 果皮も蕾と同系色だから見紛う。
花被片6枚(周辺部分が半透明)が果実部分を覆っている。白い粒は花粉の名残。▼
スズメノヤリ(雀の槍)イグサ科スズメノヤリ属 Luzula capitata
(2019.04.23 船上)
☆
▲ 芽生えの頃
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スズメノヤリ 去年のスズメノヤリ 芽生え
綺麗な画像とともに順序良く憶えられて何と幸せなことでしょう。
とても良くわかりました。
いつもありがとうございます。
この後の種子も気をつけて見なくてはと思います。
4月になってからも大丈夫でしょうか?
良く探してみたいと思います。
花はまだまだ咲いているでしょうから、蕾、めしべ、おしべの順に整理しておけば
最後の果実・種子は、同じ場所で撮ることが出来る…筈です。
あちこちに咲いているでしょうから、花粉を飛ばしている一番派手な花をしっかりと確認しておけば充分果実は撮れそうですよ。