「チョウセンアサガオ」にはぶら下がって花を付けるタイプと
上向きに花を咲かせるタイプの二種類。
いずれもが以前は同じチョウセンアサガオ属として分類されていたから
今でもその頃の属名「ダツラ・ダチュラ」と呼ばれるのが普通。
園芸種では学名で読んでいるとそういう例が幾つも出て来てしまう。
さりとて適当な名前が見当たらないと格好良いと思うのか、学名の一部を名前にしてしまう。
ダチュラは上向き、なんて言っても無駄な話になってしまう。
▲ 上向きに咲いているものが多いけれど、ここでは横向きに咲いているケチョウセンアサガオの萼筒。
▲ 萼筒の上部分が枯れ残っている。下部分は果実を支えている。
下の画像は、萼筒片の下部分が残った図。▼
▲ 果実が萼片から外れようとしている。▼
▲ トゲトゲの奇っ怪な果実も種子を零し終えると表面が白っぽくなり、やがて枯れ落ちる。
萼片も網目状になり果柄も枯れ始める。網目状になったホオズキの宿存萼と同じだ。▼
アメリカチョウセンアサガオ(ケチョウセンアサガオ)
ナス科チョウセンアサガオ属 Datura inoxia(←Datura meteloides)
☆
キダチチョウセンアサガオが咲き残っていたから撮る。
▲ 萼裂片が2裂以上と多いのでキダチチョウセンアサガオとした。
キダチは木立ち、だが木ではなく草である。▼
キダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔) ナス科ブルグマンシア属
Brugmansia suaveolens(=Datura suaveolens)
コダチチョウセンアサガオ(木立朝鮮朝顔) Brugmansia x candida
萼裂片が2裂程度と少ない。
(2019.10.22 林崎町・立石)
☆
▲ アメリカチョウセンアサガオの花
▲ 区別は萼裂片だが見た目だけではわかりにくい。
左がキダチ(裂片は5枚程度と多い)、右がコダチ(裂片2枚程度と少ない)、花が咲いていてもどうにもややこしい。
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アメリカチョウセンアサガオ アメリカチョウセンアサガオ
コダチチョウセンアサガオ 冬芽・葉痕
キダチチョウセンアサガオ
何年経っても同じものなのかも知れませんが見ていなかった部分が見えてくるのは
やはり身近な場所で見つけられるものが一番良いでしょうね。
画像を見ていても、あっこれはと言う部分が見つかる事もあるので
近くにあれば日を置いてまた見ることも出来ますし。
やはり自分のフィールドはいつも大事にしていたいです。
この時も画像を見させていただきながら
たくさんの事を教えていただきました。
今回葉痕をみつけることができました。
とても嬉しかったです。
まだまだ見てみたい所がたくさんありますので
またしっかり見なければと思います。
いつもありがとうございます。