額縁のように周囲を飾るから「額縁」
その装飾花よりも目立つ。
ところで装飾花の目立つ部分は「萼」
だから萼紫陽花、なんて書くと叱られる。
やはり額の中の方が絵になる…なんて言うともっと叱られそうだ。
▲ 額紫陽花の周囲あるのは装飾花、文字通りの飾りで
はなびらの様に見えるのは花の一部分で「萼」、中心部にあるのが花だけれけど
全部が「開花」するわけでもないし、果実が出来たとしても不稔(めしべが退化している為)。
トップの画像では、花が咲いている。▼
▲ かなり派手に咲いている「両生花」、花弁5、おしべ10、めしべ1で柱頭は3岐が普通。
▲ 装飾花に囲まれた内側にあるのが花、これを本物の花と言う人もいるようだが、装飾花が偽物の花という誤解を招きかねない。
おしべ、めしべが備わっているし花弁も備わっているから「両生花」と言える。
上からでは見えにくいが花弁とおしべが落ちると子房の上に、あるかなしかの萼も見えている。▼
この種類ではめしべの花柱は3岐(時には4岐も見つかる)。
真ん中下辺りの花はおしべ、花弁が萎れて脱落し、めしべの柱頭と萼が残されている。
☆
ガクアジサイ(額紫陽花) アジサイ科アジサイ属 Hydrangea macrophylla f. normalis
セイヨウアジサイ(西洋紫陽花) Hydrangea macrophylla f. hortensia
アジサイ Hydrangea macrophylla f. macrophylla
ヤマアジサイ(山紫陽花)Hydrangea serrata(Hydrangea macrophylla ssp. serrata)
(2018.06.04 鷹匠町・西新町)
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ガクアジサイ
紫陽花の両性花・・・
良く理解できました~^^
『めしべの柱頭と萼が残されている』
ホントですね。
このように綺麗な画像を見させていただき
とっても良くわかりました。
また他の紫陽花も見てみたいと思いました。
紫陽花って色々でと~っても素敵なのですね。
いつもありがとうございます。
忘れないようにしたいです。
特にヤマアジサイなどは産地によっては微妙な違いもあって
それはそれで多くの愛好家がいらっしゃる。
好みの違いでしょうが、その銘を次々と画像に残される方も多いですし
私もかつてはその銘に拘って画像を撮り溜めました。
それでも「人がつけた名前」と感じたとたんに、ヤマアジサイとだけ区別することにしました。
幾つもの園芸用の名前とさして変わらないと感じたからです。
それにかけていた努力?を、今は基本に戻って植物の仕組みを覚える事にかけています。
それも好きずきなのだと思いますが、細部が理解出来ると面白いものです。
それだけのことで、幾つもの紫陽花の見方も少し変わりました。