ハコベ、漢字では生薬名の繁縷(はんろう)が充てられる。
縷は、細い糸、糸すじ。
夏に赤い花を咲かせるルコウソウの縷。
小さな葉を細い茎に付けて、広がる様を言い表したのだろう。
「はびこる」からの転嫁だとも聞くけれど、蔓延るのではなく細い糸のように広がる…。
この葉を見ると、食べられる…と思う。
雄しべは多くても5個、花弁と萼片がほぼ同じ長さだから、コハコベだろうか。
茎は殆ど緑だから、在来のハコベ(ミドリハコベ)だとも言えるし、そう見える。
英名chickweed、鶏の雑草
ルコウソウ(縷紅草) ヒルガオ科 Ipomoea quamoclit
(2010.01.04 明石)
同じ場所に広がっているけれど、こちらの雄しべは7個以上が多い。
ハコベ(ハコベラ・繁縷) ナデシコ科ハコベ属 Stellaria neglecta
画像5枚追加 (2010.01.15 明石)
☆
茎は赤紫、匍匐前進して畑の畝を埋めている。葉はかなりばらつきがある。
雄しべの数は上の画像では3個だけれど、多いものは7個。
当てにはならないから、種子で確認する。
果実が幾つも出来ている。すでに種子をこぼしてしまったものもある。
下の画像にある種子は、周辺が棘状に見えるが、この程度ではコハコベ?
この辺りが、野の花の複雑怪奇(?)な部分で、抜け出られなくなるところ。
ハコベ(ハコベラ・繁縷) ナデシコ科ハコベ属 Stellaria media
画像6枚追加 (2010.01.18 松江)
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