「八重」と断り書きの書かれているクチナシに果実。
「一重」と書かれている方にも果実。
漢名は山梔（さんし）、漢方では果実を利用し山梔子（さんしし）と呼ばれている。
そのことから、日本名で梔子をクチナシと呼んでいる事への異議もある。
やはり「口無」だろうか。
いずれにしても断り書き通りだと、ここに咲く花は「八重咲き」で
おしべが花弁化して果実は不稔、という常識とは違っている事になる。
考えてみれば俗説は俗説、正しいのかどうかは自分で確かめてみることだ。
▲ クチナシは花弁の下に子房がある子房下位の花。
花期には広い花弁に隠れていた筒状の部分が、果期には種子が詰まって膨れてくる。▼
▲ 『八重』と断りが記されている木の果実 ▲
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▼ 『一重』と書かれている木の果実 ▼
▲ 花弁を支えていた萼が果実の上に残り、やがて果実が熟すに従って同じ橙色になってゆく。▼
▲ 萼片は子房部分に沿ってハッキリとした稜（６稜）を作っているので果実が出来ると目立つ。▼
（2021.01.17 森林植物園）
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須磨離宮公園にはヒメクチナシと思われる一重。
近くの梅園にはムクドリが大挙して訪れたりするのだが
意外にこの果実が食い荒らされているのを見たことは無く年明けにも残っている。
ヒメクチナシ（姫梔子、姫梔、コクチナシ） アカネ科クチナシ属 Gardenia jasminoides var. radicans
クチナシ（梔子） Gardenia jasminoides f. ovalifolia
いずれにも一重、八重が存在する。
マルバクチナシ（丸葉／Gardenia jasminoidevar. maruba）
（2021.01.31 須磨離宮公園）
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▲ 花 左は一重 右が八重 ▲
▲ 明石公園の不完全な八重咲き。森林の「八重咲きに果実」は、このような花が咲くのだろうか。
ところがここでは果実は見たことが無い。▲
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クチナシ・ヒメクチナシ クチナシの果実 明石公園の八重咲き
こんなことってあるのですね。
(°＿。)?(。＿°)?…とっても不思議に思います。
八重に咲いても立派な果実ができるらしいのですね。
こいもの見た八重の実は少しもふくらみのない実でした。
でもオレンジ色にはなっていました。
こちらのものは乾燥させて使いたくなるくらいです。
八重にもこうしてみんな実がつくといいのに～なんて思ってしまいました。
不完全な八重咲き…見てみたいです。
だからしべが弁化したもの、5枚以上の花弁のあるものを「八重」と呼べば
時折、花弁が10枚程度のものも「八重」咲きの中に混じっているようです。
実際にそれが果実を結んでいる？とすれば
「八重咲きには果実は出来ない」と言う理屈には合わないのですが
不完全でもおしべ・めしべが備わっていて果実が出来る…気もしています。
この果実の種子から芽ばえかあるかどうかは、実際に確かめてはいませんが。
色々な事を教えていただいておりました。
以前に、こいもも八重に咲くお花に果実を・・・
もっと不完全な形だったような、このような形だったと記憶しています。
憶えたつもりが忘れています。
クチナシのお花･･･一重と二重・・・
今後も良く見て行けたらと思います。いえいえ、しっかりと見てみたいです。
ありがとうございました。
「八重咲きはおしべ・めしべが花弁になっている」の表現も
『八重咲には果実が出来ない』の表現も
種類によっては違っていることもあると言うことでしょうね。
花の機能として、おしべ・めしべの機能を残しているものには、果実が出来ることもあるのだと思いますね。
たとえ