HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

ヒメクチナシ(姫梔子、姫梔、コクチナシ)

2022-06-16 | 夏 白色系

神戸市と明石市の境界線が地面に引かれていたとしても
このあたりの複雑な状態は理解できない。
明石市北王子町なのか、神戸市西区玉津町吉田なのか森友なのか
地面に何か目印でも…とは無理な話だからいい加減な表記になる。

その複雑な境界線のどちらになるのかわからない場所にこの花は咲いている。


▲ 蕾が上がって来て、花弁が開いた直後は、おしべは花粉をめしべの花柱に付ける為に立っている。▼

▲ めしべは後で柱頭を開くけれど、別の開花直後の(元気な)花粉をつけてやれば確実に果実はできる。▼



▲ これが見慣れた?クチナシの開花図でおしべは花粉を出し切っている。
花柱に花粉を付けたまま伸びためしべの柱頭も開く。▼




▲ 開ききるとほぼ花粉は出し切って、ひれ伏したような姿になっている。▼

▲ 花粉を出し切ったおしべは茶色く汚れている。
クチナシは虫媒花、オオスカシバが花粉の媒介をするのだと言われているのだけれど
蛾だから夜行性…。▼


▲ 少しずつ柱頭が開き始めているめしべ。▼



▲ 矮性種だから、せいぜいひざ丈以下のサイズ。花は一重、八重が植えこまれている。▼









▲ 八重咲きの花は、おしべ・めしべが花弁化しているので果実はできない…と言われているけれど
クチナシの場合も、出来ないのではなくいずれかが機能を失っているので受粉出来たとしても完全な果実にはなれない…
と言うことだろうと思う。▼


ヒメクチナシ(姫梔子、姫梔、コクチナシ)
アカネ科クチナシ属 Gardenia jasminoides var. radicans
クチナシ(梔子) Gardenia jasminoides
特に八重咲のクチナシでは、小さな昆虫が蠢いているのに出くわす。
白い花弁に黒だから目立つこの虫、正体はアザミウマの仲間だそうだ。
(2022.06.12 北王子町)



▲ 複雑な市境界 赤い線内が明石市、外側が神戸市玉津町になる。▲
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ヒメクチナシ2021 ヒメクチナシ 八重2021 ヒメクチナシ 一重2021 
クチナシ2021 クチナシの葉2021 クチナシの果実2021


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2 コメント

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上から3枚目の画像。 (こいも)
2022-06-22 16:54:34
林の子さん
上から三枚目の画像のようなクチナシのお花をまだ見たことがありません。
おしべはどれもが花弁にへばり付くように寝そべっていますし、
おしべの花粉などは見たことがありません。
もっとはやく、開花直後に見なければいけないのですね。
花粉の媒介をするのは夜行性のオオスカシバ・・・
八重咲きでは蠢いている小さな虫・・・アザミウマの仲間。
虫媒花のクチナシ、一重も八重も今後も見て行こうと思います。
色々と見させていただきました。ありがとうございました。
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蕾から。 (林の子)
2022-06-22 22:12:27
花は午前中に開くのでしょうが、時には遅れて開くものもあるでしょうから
咲いている場所ではカメラ構える前に暫く花だけ見ています。
そうすれば、少し毛色の違ったものも見えることがあります。
開ききった花では見えないものがあったりするので
おしべがめしべの花柱に寄り添っているのも見えるでしょうね。
開いた花の花柱に花粉がべったりついているのは蕾の中で付くのだ…とわかるでしょうね。
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