全ての葉は散ってしまったから
長枝、短枝の役割が良く見える。
▲ 育つ過程の木では、短枝は文字通り短い。▼
▲ 長枝に付く短枝、数年前の葉痕が長枝に残っている。▼
▲ 伸びてゆく枝先と、途中の短枝 ▼
(2022.01.04 明石公園)
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▲ 大きく育っている木の短枝 ▼
▲ 短枝は一年で数センチ程度しか伸びないから、葉痕が重なり合って見える。▼
(2022.01.15 明石西公園)
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(2022.01.25 明石公園)
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主幹は伐られてしまっている。
その横から何本もの短い幹。
(2022.01.28 和阪)
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(2022.02.12 和阪)
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イチョウ(銀杏、公孫樹、鴨脚樹) イチョウ科イチョウ属 Ginkgo biloba
(2022.02.14 須磨離宮公園)
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▲ ㊧は大樹に育ったイチョウの短枝の冬芽・葉痕 何年か分の葉の痕が階層になって残るので長枝に葉痕が残るのは殆ど見ない。
㊨は須磨離宮公園東門近くの鴨脚樹 雌雄揃っている。▲
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【備忘録 モミジの彩り、落葉のメカニズム 聞き語りを補筆・再掲】
まずは葉の構造から紐解くと、葉は葉柄で茎と繋がっている。
葉には根からの水分や養分、光合成で出来た澱粉を通す通路、葉脈がある。
前者は葉の表面にあり木部(もくぶ)と呼ばれ、後者は篩部(しぶ)と呼ばれている。
秋になって気温が下がると、葉柄と茎との基部に離層と呼ばれる細胞の層が出来る。
その結果、先ず篩部の通路が切れて遮断され、作られたでんぷんは葉に貯まったままになる。
でんぷんは分解されて糖になる一方、葉の葉緑素は老化してアミノ酸に分解され葉を彩る色素が合成される。
この時の気温差や日照時間によって、合成されたでんぷん量やクロロフィルの分解の程度が異なると
合成される色素が違ってくることになる。
合成されたアントシアンは鮮紅色、フロバフェンは茶色に葉を彩ることになる。
ただ黄葉は、色素の合成による発色ではなく
もともと葉の中の葉緑体では吸収できない光を吸収して光合成するカロチノイド(黄色の色素)が
クロロフィル(緑の色素)の分解の結果によって緑を失うことで黄色く発色することになる。
これはイチョウには糖をアントシアンに変化させる酵素がないから葉を紅くすることができず
緑の色素の減少で、黄色の色素が葉に現れるようになるからだと言われている。
やがて離層に細胞膜を溶かすセルラーゼ、ぺクチナーゼのような酵素が出来て木部の通路をも切断する。
この結果、根からの水分補給も絶たれて落葉することになる。
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今年の公孫樹 新葉の展開 長枝の冬芽・葉痕 短枝の冬芽・葉痕
今年の雑草の芽生え-1 -2 -3
ロゼット・芽生え 2016.02-2017.01
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いつもカメラ日和とは限らないし。
やはり運は天任せ、と気楽に構えていないとストレスになるでしょうね。
時間があればこその植物とのお付き合い、相手は思い通りにはならないですから。
楽しみにしているものが、一つ一つ順に手に入ってゆくことが一番楽しい、そう思います。
覚えることも自分のペース、それが一番でしょうね。
重なり合う数えきれないほどの葉痕・・・すごいです。
自分で上手く撮れなくてもこちらで見させていただき、ストレスが解消されすっきり~気持ちが良くなります。
見たいところばかりですがなかなか見ることができないでいます。
今年こそはと今は楽しみにしています。
「モミジの彩り、落葉のメカニズム」
これらも、書き留めておこうと思います。ありがとうございました。