ノミノフスマ（蚤の衾）

ハコベやタネツケバナほどには広がらない。
茎は細いし、根は浅いから、畦道に出ていると他の草に紛れている。
だから踏みつけられるてすぐに消える。
耕作前の田んぼには点々と咲くけれど、
タネツケバナのように果実を大量にまくわけではないから広がらない。

優しい雑草だと思う。


茎は赤褐色を帯びる、細い。
茎葉は対生、茎の上部、開花前の蕾を覆う。

萼も葉も黄緑色、花はハコベより大きいけれど
余り群れては咲かないから目立たない。

花は一日花、萼が花弁よりも小さいので萎れた花弁がはみ出す。

花弁は5枚だか、基部で2裂しているので10枚に見える。
おしべは5個、めしべは1個で柱頭は3裂、時に4裂する。

このような咲き方が主流、花柄と比較すると
咲き終わった花の果柄は倍近くにまで伸びる。









このめしべの柱頭は４裂している。



茎が弱く、倒れ込んでしまうのでこのような咲き方も多い。





ノミノフスマ（蚤の衾）　ナデシコ科ハコベ属
Stellaria uliginosa var. undulata（=Stellaria alsine var. undulata）
（2017.03.24　新明町）
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ノミノフスマ