HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

ショウジョウソウ(猩々草)

2022-08-14 | 夏 赤・桃色系

ショウジョウソウとハツユキソウ。
毎年暑い日差しの下にこの二つが申し合わせたかのように咲く。
咲く、とは言っても花を見ている人は余りいない。
暑苦しい葉と涼し気な葉、その対比の妙もどこか奇妙だけれど
この赤が暑い日差しの下で似合うというのも奇妙だ。


▲ 花序のすぐ下にある苞が赤橙に色づく。▼



▲ 花序は退化しためしべだけの雌花、おしべだけの雄花で構成され、杯(壺)の中に包まれている。
ショウジョウソウは雌性先熟、初めに雌花のめしべが子房と共に杯から飛び出すのだが
雄花だけの花序もあり、おしべが飛び出している。▼


▲ 雌花のめしべは3本に分かれ、先端が2裂する。雄花のおしべは多数、花糸の先に付く葯は2。▼

▲ ハツユキソウの花序には普通4個の腺体とその付属体が目立つ。ショウジョウソウの腺体は1個。▼

▲ 受粉したものは花序の外に垂れ下がる。▼







▲ 未熟な果実は暫くは下向きに垂れている。▼

▲ 雌花のめしべの柱頭だけが覗いている手前の花序 口を開けているように見えるのは腺体、雄花のおしべはまだ見えない。▲

▲ ハツユキソウがショウジョウソウの集まりの中に伸びている図 ▲

▲ 一つの花序に腺体が2個見えるものもある。▲









▲ 杯状花序、腺体、苞葉 ▼
3つの心皮が集まった子房が3室。めしべの先端は2裂、おしべ5は杯状花序周りについているように見える?












▲ 下向きだった果実は熟すと上向きになり、やがて種子を零して果殻は抜け落ちる。
時には受粉できなかった果実も同様に、果芯だけを残して落ちてしまう。▼


ショウジョウソウ(猩々草)

トウダイグサ科ユーフォルビア属 Euphorbia cyathophora(= E. heterophylla)
別名にクサショウジョウ(草猩々)
ハツユキソウ(初雪草)Euphorbia marginata(= Euphorbia variegata)
英名 Snow-on-the-mountain
(2022.08.03 貴崎町)


▲ ハツユキソウ 詳解 ▲
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ショウジョウソウとショウジョウソウモドキ 木場2017


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