廃墟のようになってしまったマンションの東側に
マルバデイゴとヒシバデイゴが植栽されている。
住居は見るも無惨な姿に変わってしまっている上
手入れなどなされていない樹木は枯れたものも多い。
その中でこの二つはさすがに強い。
毎年のように奇妙な花を咲かせている。
ただ立ち入り出来ないから金網越しにしか撮れない。
▲ 菱葉と丸葉 ▼
▲ めしべ1、おしべは10、画像では下に見える1本だけ離れている。
(2018.06.24 松江)
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▲ 藤本が葉腋に棘がある…と行ってきたアメリカデイゴ、園芸種として交配されたマルバデイゴにも
その棘は受け継がれている。
葉腋以外にも小枝の途中に点在している。▼
マルバデイゴ(丸葉梯梧)マメ科デイゴ属 Erythrina crista-galli 'Maruba-deigo'
アメリカデイゴ(アメリカ梯梧) Erythrina crista-galli
種小名の「crista-galli」は「ニワトリのトサカ、鶏冠」の意味、宜なるかな。
(2018.06.11 松江)
☆
▲ 普通に咲いている花の向きとは上下が逆さまになっている
マルバデイゴ・アメリカデイゴは別ページに図示。
▲ 左は須磨で植栽されている「アメリカデイゴ」、葉は丸い。
右はアメリカデイゴとして区別しているもので、葉の幅は丸葉に比べて細長い。
交配種として別の名前を付けているにも拘わらず、
花卉販売業者でさえ両者をアメリカデイゴとしている事が多いと聞く。
☆
【しべの付き方 再掲画像】
▲ おしべは上段に9本、基部が合着している。
その下にめしべが1本隠れている。
まだその下におしべが1本。
上側の合着しているおしべ、真ん中の1本が長く、その両側に長短交互に4本ずつで計9本。
これだけ立派なめしべ、おしべの本数も多いのだが交配種故だろうか
果実が下がっているところは見たことが無い。
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須磨の「アメリカデイゴ」 アメリカデイゴ マルバデイゴ ヒシバデイゴ
このページからリンクを張っている須磨の「アメリカデイゴ」のページも
マルバデイゴの名札が下げられています。
そこにも比較画像を上げましたが、アメリカデイゴの葉は楕円と言うか細長いです。
その園芸種として作り出されたものが「マルバデイゴ」で、名前通りに葉は丸い。
その程度の違いしか無いので、著名な植物園以外では両者を区別すること無く
アメリカデイゴと表示していますね。
植物園でも当然、花卉販売者から購入する訳で、担当される方がしっかりと判定されない限り
マルバであってもアメリカデイゴと表記されるのでしょうね。
いつもありがとうございます。
こいもの撮ったものはアメリカデイゴで良いのでしょうか・・・
色々見させていただいているうちに?(°_。)?(。_°)?…
わからなくなってしまいました。
でも昨年も教えていただきました
しべの様子は理解できました。
上段に9本の基部が合着している雄しべ・・・
その下の立派な雌しべが1本・・・
さらにその下に雄しべ1本・・・
萼片の内側に隠れている退化した翼弁に当たるもの・・・
いつか見れたらと思います。
せっかくの赤い赤い色です。
元気をもらった分だけ理解できたら嬉しいです。