いささか旧聞に属するが、ベネッセの顧客情報流出事件は、やはり内部犯行だった。この手の犯行は大半が内部犯行で、しかも動機が「金欲しさ」でこの業界は全く情けない。
私が勤めていた会社は自動車部品の商社で、ハードの塊のように硬い社風で、コンピュータやソフトと言った頭の柔らかい思考とは無縁であった(写真クリックで拡大、さらにクリックで拡大)
『8月13日産経』
そこのシステムの責任者だった私は、世間一般と社風のギャップに苦しみ、仮にこのように内部から情報が流出した場合、責任を取らされるか否か、真剣に検討した。
私自身を会社から守るためにセキュリティ規定を作り、かつユーザーIDとパスワードでデータ漏洩を防ぐ仕組みを構築した。これで担当者がデータを流出した場合、私に責任がないとは言わないが、私よりも会社の重大な過失になることを知って安堵した。
『8月13日読売』
社員のセキュリティ意識が低く、利便性最優先の会社から身を守るにはルールを作るしかない。国内はもとより、海外出張時にパソコンやUSBの持ち出しを禁止しても役員が率先して破る会社だ。
私はソフト契約の解釈問題で2度の弁護士騒ぎを経験し、2度とも和解で片付けたが、それでも社風は変わらない。私の考えが甘いことになる。
『8月13日朝日』
外部からの情報盗難は何とでも防御できるが、内部からの流出は防ぎようがない。性悪説に立てば何とか成るかも知れないが、朝日のように人を見る目がおかしくなり、社員全員を敵に回すのも如何なものだろう。
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