米グーグルは１９日、ＮＦＣ（Ｎｅａｒ Ｆｉｅｌｄ Ｃｏｍｍｎｕｎｉｃａｉｔｏｎ：近距離間無線通信）技術を利用したモバイル決済サービス「グーグル・ウォレット」の提供を開始した。
対応端末は現在、米スプリント・ネクステルが提供する韓国のサムスン電子製スマートフォン「ネクサスＳ ４Ｇ」だけだが、将来的には全てのクレジットカードをサポートし、より多くの端末でサービスを利用できるようにしたい考え。
●全てのカード対応に
グーグル・ウォレットは、ＮＦＣ対応アンドロイドＯＳ搭載端末で利用できる決済サービス。グーグルは５月に構想を発表し、一部地域でフィールド試験を実施してきた。
対応するクレジットカードは、米シティの「マスターカード」。ほかに、グーグルのバーチャルカード「グーグル・プリペイドカード」でも利用できる。
既にビザ、ディスカバー、アメリカン・エクスプレスなども、それぞれのＮＦＣ仕様をグーグルに提供しており、グーグル・ウォレット次世代版では、各社のカードをサポートする計画。
グーグルは、公式ブログの中で「我々の目標は、全てのクレジットカードをグーグル・ウォレットに対応させること。これによって、複数のカードを詰め込んで膨らんだ財布を持ち歩く必要がなくなる」と述べている。
【記事引用】 「電波新聞／２０１１年９月２１日（水）／２面」
