携帯電話業界ブログ

── ケータイ業界関連の記事集.

携帯端末各社、スマートフォンに活路 事業の成長源に

2009-11-21 | 端末メーカー/日本



 携帯電話端末メーカー各社は従来機の需要減速を受けて、スマートフォン市場の本格開拓に乗り出す。

 シャープは新製品投入を停止中の欧州市場へスマートフォンで2010年前半に再参入する。英ソニー・エリクソンは早ければ来春、NTTドコモ向けに端末を供給する見込み。

 NECも、来秋までに大型スマートフォンを開発する。オープンOSの普及や日系各社の技術力を生かせることから、各社ともスマートフォンを事業の成長源と位置づける。


●需要拡大で競争激化

 シャープは米国市場でスマートフォンを展開しており、欧州へも新たに開発したスマートフォンを投入する。欧州では通話機能中心の端末を販売する従来の戦略を見直し中で、09年は新製品の投入を見合わせていた。

 その影響もあり、中国事業は順調ながら、09年度通期の海外販売目標を当初の400万台から230万台へ修正。欧米市場では今後、高付加価値のスマートフォン中心に事業展開する計画だ。

 ソニー・エリクソンは08年夏商戦向けを最後にドコモヘの端末供給を停止していたが、米グーグルの携帯向けOS「アンドロイド」搭載のスマートフォンで再参入する見通し。

 ソニー・エリクソンは日本市場向けの開発人員を大幅に縮小し、海外向けの開発を強化しており、今回の端末もあくまで世界戦略製品という位置づけ。

 NECはアンドロイド搭載端末の開発チームを社内に発足し、ノートパソコンと従来型端末の特徴を合わせた大型スマートフォンを10年秋に製品化。同社初のスマートフォンになる見込み。

 世界の同市場では、アップルの「iPhone」やカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)の「ブラックベリー」などが圧倒的シェアを誇る。

 また、デルが新たにスマートフォン市場へ参入するなど、需要拡大に伴う参入メーカー増加で競争は激化している。





【記事引用】 「日刊工業新聞/2009年11月20日(金)/1面


最新の画像もっと見る