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チャイナユニコム、テレフォニカと戦略的提携 地位強化図る

2009-09-10 | 携帯事業者/世界



 中国の通信大手・中国聯通(チャイナユニコム)は6日、時価総額で欧州最大の通信企業・テレフォニカと広範囲の事業分野で戦略的提携を締結すると発表した。

 両社はそれぞれ10億ドルを出資し、相互に株式を取得することでも合意。これにより、双方の通信市場における地位強化を図るとしている。


●多岐にわたる提携

 今回合意した提携内容は、顧客向けインフラや通信機器の共同調達から、携帯電話サービス・ブラットフオームの共同開発、多国籍企業向けサービスの共同提供。

 そして、ローミング、研究開発、最優良事例・技術の共有、ネットワークと技術開発分野での相互協力、さらに幹部クラスの交換プログラムなど多岐にわたる。

 株式の引き受け契約では、双方が10億ドルを出資し、それぞれの株式を取得。諸手続き完了後の中国聯通のテレフォニカ株式保育比率は0.88%。

 05年から中国聯通に出資しているテレフォニカは、保有率を5.38%から約8%に拡大する。


●顧客数世界人口の1割

 両社の提携調印式は北京で行われ、テレフォニカのセサール・アリエルタ会長、中国聯通の常小兵会長が出席。

 アリエルタ会長は、「今回の提携で双方、リーダー企業としての地位を強化することができる。両社の顧客数を合わせると世界中の人口の約1割に相当する約5億5千万人となる。」

 「提携によるシナジーを活用し、より事業規模を拡大、多様化を図り、融合ソリューションと最善の事例の提供に努める」と抱負を述べた。

 常会長は「両社ともそれぞれの市場で包括的な通信サービスを提供し、携帯電話ではWCDMA技術をべ-スとした事業を展開している。」

 「今回の提携により、広範囲に及ぶ通信・情報サービスの提供能力を強化し、株主利益を最大限にきることができると確信している。」とコメントした。





【記事引用】 「電波新聞/2009年9月8日(火)/2面


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