携帯電話業界ブログ

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スマートフォン、携帯電話販売台数の半数に 年初の5倍、市場広がる

2010-12-26 | 端末メーカー/日本



 携帯電話端末の販売台数に占めるスマートフォンの割合がほぼ半数に達した。

 家電量販店などの販売動向を調査するBCNによると、12月13-19日の販売シェアは過去最高の49.8%。年初の約5倍となった。

 携帯電話各社や国内端末メーカーも製品対応を急いでおり、さらに市場は広がりそう。


●世界的に需要拡大

 1~3月は10%前後だったが、米アップルのiPhone4の発売で7月に20%を突破。

 NTTドコモやKDDI(au)など各社が年末商戦に合わせてスマートフォンの主力機種を投入したことで、11月は35.5%まで伸びていた。

 一部の人気機種は、「品薄で1カ月近い予約待ち状態」(大手家電最販店)だという。

 スマートフォンは操作性がパソコンに近く、インターネットの閲覧などに向くうえ、ソフトを追加して機能を自分好みに拡張もできる。

 2010年の世界出荷台数が前年比7割増の2億9300万台に達するとの見方もあり、世界的に需要が拡大している。国内ではソフトバンクが08年7月に発売した米アップルの端末「iPhone3G」で先行。

 10年3月までの販売比率はおおむね3-12%程度だったが、10年4月にNTTドコモが対抗機種の「エクスペリア」を投入したことなどで普及に弾みが付いた。

 スマートフォンへの対応が遅れた国内端末メーカーも製品投入を急いでいる。おサイフケータイやワンセグといった日本独自の機能に対応する機種を増やすなど、「iPhone」との違いを打ち出す。


●製品対応急ぐ国内メーカー

 端未メーカーでは、国内最大手のシャープがドコモ、au、ソフトバンクモバイルに対して、年末~春商戦向けに米グーグルの携帯電話向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載した機種を投入した。

 2-3年以内にスマートフォンの国内販売を年間500万台とする目標。

 NECカシオモバイルコミュニケーションズは国内で2011年度上期に3機種以上を投入する。欧州にも進出し、12年度の世界販売台数を10年度計画比2倍の1200万台に伸ばす計画。

 パナソニックモバイルも、15年度の販売目標1500万台のうち75%をスマートフォンとしたい意向。




【記事引用】 「日本経済新聞(夕刊)/2010年12月21日(火)/3面」
         「日経産業新聞/2010年12月22日(水)/3面」


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