携帯電話業界ブログ

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NECカシオ、携帯電話の海外出荷12年度に3倍に メキシコ・豪に進出

2009-12-20 |  NECカシオ



 NECとカシオ計算機、日立製作所の3社が携帯電話事業を統合して2010年4月に発足するNECカシオモバイルコミュニケーションズは、海外市場を開拓する。

 スマートフォンなどの新製品を北米で発売するほか、メキシコやオーストラリアなどに進出する。12年度をメドに海外出荷台数を、08年度の3倍強の年間500万台規模に引き上げる計画。

 北米では、すでにカシオが携帯大手のベライゾン・ワイヤレス向けに端末を供給している。防水・耐衝撃性に優れた「タフネスケータイ」や、高機能デジタルカメラを搭載した端末が好調。


●シェア1位の早期達成目指す

 統合新会社は、カシオの販売実績を生かして、米携帯大手AT&Tに端末を供給する。

 米グーグルの携帯向けOSアンドロイドを搭識したスマートフォンの発売などを計画する。11年度までにメキシコと、NECの現地法人があるオーストラリアに進出する。

 いずれも日本と同じように、現地の携帯電話事業者のブランドで販売する。

 統合新会社の社長には、NECの山崎耕司執行役員が就任する。資本金は5億円で、出資比率はNECが約71%、カシオ計算機が20%、日立製作所が約9%。

 本社は川崎市のNEC玉川事業場内におき、生産子会社のNEC埼玉を含めた連結従業員数は約2200人。売上高は08年度実績の単純合算で約3900億円。

 08年度の世界出荷台数合計は890万台、うち海外は150万台。MM総研によると、国内シェアは3社合計で19.3%となり、首位のシャープ(23.0%)に次いで第2位となる。

 統合新会社は日本ではシェア1位の早期達成を目指す。ただ、国内市場は端末買い替えサイクルの長期化や消費不振で低迷しており、海外に成長の活路を求める。





【記事引用】 「日本経済新聞/2009年12月20日(日)/5面


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