携帯電話業界ブログ

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インド携帯電話会社大手4-6月決算 加入者増加で売上げ伸長 3G負担重く利益は減少

2011-08-30 | 携帯事業者/世界



 インド携帯電話会社大手の4-6月決算は、加入者数の増加が続いており売上げは伸びたが、市場競争によるARPU(顧客単価)の低下や、昨年実施された3Gオークションのライセンス取得費や3Gサービスへの投資負担が重く、利益面ではいずれも厳しい結果たった。

 最近では料金引き下げ競争も一定の落ち着きを見せ、7月末にはサービスの9割以上を占める前払い加入者向け料金の引き上げをバルティ・エアテル、Idea、ボーダフォンエッサーが相次いで発表。

 しかし、4-6月のARPUはバルティ、Ideaともに前年同期比12%以上低下した。


●Idea伸び率最大

 加入者数で最大のパルティは、昨年買収したアフリカ事業の業績も加わって大幅増収だったが、競争による販売費の増加や3Gライセンスの償却費用など営業費用が同48.7%増となり営業減益だった。

 アフリカ事業買収とライセンス取得やサービス開始に伴う3G関連投資に係る資金調達で利払い費用が2倍に増えたため、純利益は大幅減益。

 リライアンスは、携帯電話事業が前年同期比4.2%の増収だったが、売上高の33%を占める海外法人向け事業が同8%減収と振るわなかった。

 Ideaは、3社のなかでは加入者数の伸び率が最大。増収率に比べて費用の伸びが低く大幅な営業増益だったが、3Gサービス関連の借り入れ増で金融費用が同2.2倍となり、純利益は減少した。

 同社は、ドル換算の四半期売上高が初めて1億ドルを超えた。




【記事引用】 「電波新聞/2011年8月30日(火)/2面」


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