鉄火場のアライグマ

株式投資がメイン、の予定だったのですが、いつのまにかマンション購入記、のつもりが建売住宅購入記になってしまいました・・・

車のランプ(1)

2010年03月30日 | Weblog
最初にお断り。
今日の記事は、興味のない人にはとことん面白くない話です。。


前の車では、スモールランプやナンバーランプをLEDに換えていた。

今回も同じことをしようかと思ったのだが、問題があった。

車についている通常の電球(小型の電球)をLEDに変えると、照度は同じで消費電力は1/10くらいになる。

たとえば、ナンバープレート用の照明には5Wの電球が2個使われており、ライトをつける夜間はあわせて10Wの電力を消費している。この電球をLEDに置き換えるとわずか1Wで済むことになるため、夜間のバッテリーへの負荷は大幅に減る。

で、問題とは何かというと、ドイツ車のほとんどには電球が切れた場合に警告を出す仕組みがついており、電球をLEDに変えるとこの警告が出てしまう。
これは単に電球までの配線が断線しているかどうかではなく、電球に流れる電流の値が一定値以下になると警告を発するという制御が(車のコンピュータで)行われており、ランプをLEDにして消費電力が1/10になると、この警告が出ることになる。

BMWの場合、この警告はメーターパネルのマルチインフォメーションディスプレーに表示され、エンジン始動時及び定期的に(5分置きくらい?)オレンジ色に光る電球の絵が大きく出るとともに「ポーン、ポーン」という電子音で警告される。

たかがナンバー灯でここまでする必要があるのかどうか疑問なのだが、そうなっているので仕方がない。

なので、単に電球をLEDで置き換えるだけではこの警告がうるさくてたまらない。
そこでこの対策として、一般的には、LEDと並列に抵抗をかませて電流の値が電球と同じようにして警告を回避する、という手法が取られている。
車のコンピュータは、電球切れを電流値だけで探っているので、電球と同じ電流が流れているのであれば球切れはない、と判断して警告は出ないことになる。

このやり方は、せっかくLEDにしたのに消費電力が変わらずにアホらしいし、あまりに原始的。

そこで、ネットで色々と調べまわったところ、もっと面倒な問題があることが分かった。


これはBMW特有かもしれないが、車のランプの重要な部品(ポジションランプ、ストップランプ、ウィンカー、ナンバー灯など)には、エンジン始動時に微弱なパルス電流を流してチェックする機能がついているらしい。

微弱なパルス電流なので反応の鈍い電球は光らないが、LEDは応答性が良いため、パルス電流にも反応してエンジン始動時にランプが点滅するらしい。

実際に自分の車で試してみた。ナンバーランプと並列にLEDランプをかませてエンジンを始動したところ、0.5秒間隔で16回のパルス発光を行うことが分かった。
エンジンをかけると、ナンバーの電球は反応しないものの、LEDはチカッ、チカッと8秒ほど点滅を繰り返している。その後走り出した後も、この点滅があるという情報もある。そこまで試していないし、自分で運転しているナンバーのランプは見えないので確認しようがない。


そこで、単にナンバープレートの電球をLEDに換えるだけなのに
①電球切れのウォーニングをどのように回避するか?
②エンジン始動時の点滅をどうするか?
という2つについて対策を考える必要があることになる。

何と面倒な!!


以下、次回。