改修工事の時に親戚が集まって「結の力」で大屋根の茅の外し方でした。
30年以上前の話です。
大勢で一日の作業でした。
屋根裏には、差し萱が残っていました。
奥州市の「正法寺」は、茅葺で日本一のお寺ですが、使わない茅を使って戴いています。何処に使用したかは定かではないです。
今も、保温材として屋根裏に残っています。
以前は、もっと高さがありましたが、合掌造りで残すために、当時と同じ様に柱の骨組みを残しています!
上に行くほど柱が太くなっています。「職人の技」を見る事が出来ます!
再改修後にシンク他の厨房用具は業務用にしました。
中華用のガス器具もありますので、美味しい料理を作って見ませんか!
欅(けやき)の一枚板の引き戸ですが、今年も、拭き掃除はしていませんが周囲は掃除しています。
大黒柱と10m以上の梁が振り子のように動き、地震の時は中に居る様に言われています!
一番下に、農作業に行く時に使った「鉄製の輪」があります。
子供を守るために身体に危ない場所に行かない様に紐で調整して「えんつこ」(子供がすっぽり入る藁細工の籠)に入れて安心して農作業をしたのでしょうね。
「残っていたか!」と懐かしむ伯父がいます。
台所と大屋根の柱は、ミスマッチに見えますが柱組みがまだ主役です!
(古民家の柱組みは、古人の知恵の塊(かたまり)です!)