夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<ちょいと、そこまで。>

2020-01-30 | ごはん

急遽、友達と晩御飯~。
 「九志焼亭」というお店に来ました。
くわ焼きって何だろうと思ってたけど、昔に、農民たちが捕まえた鳥などの肉や魚、野菜などを、鋤や鍬で焼いたのが始まりという、大阪発祥の料理らしい。
・・・知らんかったわ!!!
ま、いわゆる鉄板焼きみたいな感じで、創作串焼きが食べられる感じです。

食べたいものを、どんどこ頼んだ(笑)
アスパラ牛肉巻き蓮根の肉詰よもぎ生麩田楽
 モッツァレラ塩麹ハンバーグ天使の海老の湯葉巻き
 豆腐の味噌漬け私はチーズの酒粕漬けが好き
出し巻き卵、少し甘いお醤油の味付けが最高!
1本全部食べられるくらい(笑)

そして、焼きおにぎり、めちゃくちゃ美味しかった!
いつも焼きおにぎりってパリパリになって、勿論それが美味しいんだけど硬いのが歯に挟まるのが面倒だったんだけど(笑)、この焼きおにぎり、おかかの仄かな香りと、フワフワもちもちな食感で、今までで一番おいしかった!

また食べに行きたいお店でした


<気の向くまま、わたしに問いかける(そして誰にも、責められたくない)。>

2020-01-26 | つれづれ

朝からずっと泥のように眠り込んでたんだけど、おやつの時間前にふと目が覚めて。
しばらくゴロゴロしながら考えてたけど、やっぱり行って来よう、と準備して出発。

生國魂神社」の干支の御朱印と福豆を頂きに、今年も行ってきました。
 穏やかな空。ほんのり暖かいお日様。
今年の絵馬も可愛らしいです。  
 節分の福豆。
今年は「庚子(かのえね)」です。  


本当は まだ行く勇気が無かったから境内出てからしばらく考えてたんだけど、何となく今日は。
せっかくの良いお天気だったし、近くに来たから、やっぱり会いに行っておこう。
と、姫をお願いしたお寺に足を延ばしました。
質素だけど、とても良い空気のお寺。  
埋葬は親に任せたから、来たのは初めて。

近くの公園から子供たちの声が聞こえてくる。
こじんまりした供養塔の周りには、たくさんの色とりどりのお花が揺れてました。
うちのお庭と一緒だね。
お花がいっぱいで、向かいの小学校の校庭から子供たちの声が聞こえてて、良い風が吹いて、ポテポテ歩いては ふんふん匂い嗅いで、ほかほかになるまで日向ぼっこして。
クリニックで教えてもらった所は2つあったんだけど、悩んでこちらのお寺を選んでよかった。
良い空気のお寺に預けることが出来て、良かった。
良かったね、ここなら さみしくないね。


少し散歩しようと谷町沿い歩いて、  「タニロクベーカリー パネーナ」に寄って、ブルーベリーとクリームチーズのハードパンと、オリーブのピザを購入。
 どっちも美味しかった!(ネット映えしない写真の撮り方で 失礼w)


今日は穏やかな一日になりました(←半分以上寝てただけ


<闇夜にも 強く輝け、その心意気(命は、ここに在りて)~奈良に お出かけ その2。>

2020-01-25 | つれづれ

しばらく南下して、久しぶりの「今西清兵衛商店」にやってきました~。
 大好き春鹿の酒蔵
今日は特に用事がないから、是非利き酒をしようと思ってやってきたんです
中は以前伺ったときと変わってて、かなり整った状態になってる~。
大人気で、外人さんとかも良く来られるそうです。
利き酒申し込んで、呼ばれるまでの間にガチャガチャしたら、3等のお猪口が当たった~!
わーいわーいってやってたら、呼ばれた(笑)
 おじ様グループと同じテーブルで、可愛いお猪口になみなみと5種類も利き酒が出来ちゃいます。
隣のおじ様たちの会話が素朴で面白すぎて
私が一人で来てるもんだから、コソコソと、「なんかお姉さん、キリッとしてるなぁ~。強そうやなぁ~。」「あれちゃうか、あのミシュランの調査する人ちゃうか?!」とか(笑)
聞こえとるわwww
呑むたびに、新しいほうが美味しいって言う友達に、「お前それ、素人の感想やでw」とか(笑)
仲良くていいねぇ~

完全に好みだと思いますが、
1.純米超辛口:普通に料理屋さんなど出てくるスタンダードなのがコチラ。美味しいんだけど、さらっと過ぎてく。
2.純米生原酒超辛口:1よりしっかりキリッとした重さがある。
3.純米吟醸生酒 しぼりばな:フルーティーで白ワインみたい。女性に人気だって。でも、さらっとしてて後引かない。
4.本醸造生原酒 新走り一番:くっきり!3よりしっかりと残るから美味しい。サトウキビからのアルコールを添加した本醸造。あまり化学的なアルコール感が無くてほんのり甘め。
5.純米吟醸活性にごり しろみき:泡シュワシュワで、シャンパンみたい。見た目が白いけど甘くない辛口。開ける時に蓋を全部開けちゃうと、すごい勢いで泡が立って半分くらい漏れちゃうらしい!だから途中で泡を抜きつつ、水面が上がってきたところでいったん蓋を閉めなおして、落ち着くのを待ってからまた開いて、泡を抜いて・・・って開けてた。

2~5は季節限定です。
間で、酒造りに使うお水をチェイサーに頂けました。
お水がすでに美味しいから、お酒が美味しいんだな~

そして最後に、サービス
6.発泡清酒 ときめき:食前酒に最適な、甘くてシュワシュワ
5.の時には、奈良漬けのウリとキュウリを試食できます。ウリ好きなんだけど、今回はキュウリの食感が好き。

私は4が好きだった~
途中でお店のお姉さんが、「・・・お姉さん、強いですね・・・お顔が全然変わらないw」って(笑)
いや、2杯くらい呑んだ時点で割かし回ってフワフワしてたんだけど~ 顔は赤くならないんだよね、私w
「いやいや~どれも美味しいけど、私は4番が好きですね~」って言ったら、「あら~!・・・お酒呑みの方はそう言うんですよwww私もそうですw」だって
うふふ( ´艸`) 旨し( ´艸`)
流石に空きっ腹に、5分ほどで約150mlほど呑んだら、視界が半分くらいに
その勢いで、新走り一番と、ときめきを購入
 利き酒したお猪口を持って帰れます。  底にはカワイイ鹿さんのマーク4色から選べましたが、私は今季の桜色

はぁ~ 美味しかったぁぁ~って若干フラフラしながら(笑)
流石にちょっとこのまま帰るのヤバい気がしたので、酔い覚ましに近くで何かお腹に入れないと・・・と、歩きながら見つけた「MIA'S BREAD」に飛び込み。
 チーズトーストとホットコーヒー。分厚いトーストふわふわで、美味しかった~!
ゆっくりしてたら、外は真っ暗になっちゃいました。  

さて、帰りに何か晩御飯食べるかな~?どうしようかな~?って思いながら(←今トースト食べたやん)ブラブラ歩いて猿沢池まで来たら、あと15分くらいで花火の時間じゃん!
今日は若草山焼きの日。
山焼きは観たことが無いんだ~。
でもどこから観たら良いか分からないし、寒いし、混むし、今年はやめようと思ってたんだけど、ちょうど花火ならここから観れるみたいだし、、、と待機してみました。
・・・十分、寒い!!!  目の前を大きな鷺が晩御飯中。
もっとちゃんと着て来ればよかった~とじりじりしながら待ってたら、ようやく始まりました!
    水面に映った、滲む華。
興福寺の五重塔と一枚の画面で観れるのが、風情があって素敵でした
フィナーレは豪華尺玉が上がります。
  なかなか楽しめました~
周りの方は、山焼きが見えるところへ移動していたけど、私はもう満足して帰ります(笑)

前回興福寺に33所でお参りした時にもらい損ねてたJRスタンプラリーを貰おうと、テクテク歩いて駅へ向かいます。  
普通はJR駅なんだけど、よくよく途中で見たら近鉄でも貰えるじゃん!ということで、都合のよい近鉄へ目的地変更。
美味しそうだなって思ってた「テバス」を途中で発見したので、入っちゃいました~
 
さっき食べたのに・・・さっき呑んだのに・・・酔いが醒めたから呑んじゃうもーん
 でも連日呑みでちょっと胃が(?)しんどかったから(笑)ジンジャーハイボールで我慢
焼き鳥串と、大和野菜の味間芋の串。 
どれも美味しかった~!
次はちゃんと食べに来たいな。

大満足して、駅に戻って、スタンプ貰って、帰宅。
疲れたけど、楽しい一日になりましたぁ~ 


<闇夜にも 強く輝け、その心意気(命は、ここに在りて)~奈良に お出かけ その1。>

2020-01-25 | つれづれ

こないだの週末。
なかなか音楽隊の演奏が当たらないから、やけくそで申し込んだら、奈良防災講演会が当たったので(笑)楽しみに今日を迎えました


少し早めに着いて、先に「興福寺」にお参りしよ~っと。
奈良公園は相変わらずの人出。
鹿も相変わらずだったけど、ちょうどバンビから卒業したてくらいの若い子たちが目立ちます。
 まだ若いから人間との距離感が掴めないみたいで、大人たちみたいに図々しくは突撃できないみたい(笑)
ナデナデしようかと思ったら、警戒して ひゅっと体を引いてしまいます。
煎餅は持ってないんだな~、ごめんね~  持ってないなら触らせてやらん、の図。

 阿修羅に会うには寝坊して時間が無かったので、前回お参りできなかった中金堂にお参りしました。
300年ぶりに復興した中金堂は、堂宇だけ完成して、まだ外回りは工事中です。  
ご本尊の釈迦如来像は修復されて新しい感があったけど、脇侍の薬王・薬上菩薩像、四天王像は古めかしいままでした。
薬王・薬上菩薩像が素敵だった~。
 南円堂が見える。
しばし堪能してから、会場へと向かいました。  

 この子も若い子。若い子のほうが、やっぱり毛がフワフワ(笑)
女だって、若い子のほうが好きだYO(笑)
「ふーんだ、何も持ってないんでしょ~?」  
 「ちぇ。」
「次は何か美味しい物ちょうだいね。」  

お腹が減りすぎてるのか、服の袖やカバンの角までハグハグされそうになりました(笑)
中には足とか顔に怪我してる子も居て・・・
皆、元気で長生きするんだよ。


会場の前には、車両やレトルト食品の装備品展示もありました。
   少し隊員さんともお話。ずっと屋外待機・・・寒そうだったからお大事に
アンケート書いたらグッズ貰えるので、年齢制限ぶった切ってるからお役には立てないけど参加してきました。

 開場時間が近くなると、せんとくんが出陣。なむ~。


 「奈良防災講演会2020」
第一部は、今年は元陸上幕僚長 火箱芳文氏が来られて、東日本大震災の時のお話をして下さいました。
仕事柄、やっぱり何があったか現場のお話を聞く事は純粋に興味があったし、とても勉強になりました。
自分には出来る気がしないけど、当時DMATとか派遣で行かれた先生たちもいらっしゃったし。
時系列に沿って説明してくれて、分かりやすかったです。
阪神大震災経験者としては、やっぱり他人事じゃないというか。
私の被害は全然大したことなかったけど、あの地震は衝撃的だったから。
そしてあの時に、自衛隊を動かさなかった政府のせいで、助かる命も助からなかった、その悔しさは自衛隊自身にもあると思うから。

地震・津波と原発事故の性質の違う物2つが重なった事で、また阪神とは全然違った被害状況、困難があったろうと思っていたので、話を聞いているだけで どんどん眉間に皺が
そして遺体埋葬などの依頼まであったという事にびっくりしました。
確かに、救助やとりあえずのインフラ復興に目が向いていたけど、その部分まで頼まれたとは。
だけど本来は、自衛隊じゃなきゃできない事をやる、というのが原則だから、、、自治体で出来ることはやってもらいたいというジレンマも。
本当に、こんな事 やっぱり起きて欲しくない。
テロとか戦闘だけじゃなくて、これ以上災害は起きて欲しくない。
でも日本に居る以上はいつ起きてもおかしくないっていう前提でやるしかないんだな・・・。

知らなかったけど、奈良県は唯一 まだ駐屯地が無い都道府県なんだって。
誘致をお願いしているけど、今の防衛費予算や装備人員では賄えないから、叶わないらしい。


最後に、吉田茂の防衛大学校1期生に向けた訓示などが引用されました。
私は吉田茂が良いのか悪いのかは分からないけど、この訓示にはいつも胸を打たれる。

”君たちは自衛隊在職中決して国民から感謝されたり、歓迎されたりすることなく自衛隊を終わるかも知れない。非難とか誹謗ばかりの一生かもしれない。ご苦労なことだと思う。
しかし、自衛隊が国民から歓迎され、ちやほやされる事態とは、外国から攻撃されて国家存亡のときとか、災害派遣のときとか、国民が困窮し国家が混乱に直面しているときだけなのだ。
言葉を換えれば、君たちが日陰者であるときのほうが、国民や日本は幸せなのだ。
どうか、耐えてもらいたい。自衛隊の将来は君たちの双肩にかかっている。しっかり頼むよ。”

これほど正確に自衛隊のことを表しているものはないと思ってる。
最近立て続けの災害で、自衛隊が脚光を浴びてきているけど、それはそれで良い事ではあるんだけど。
入隊者が少ないのは事実で、だから最近はすごく勧誘を一生懸命にされてる。
ちやほやするだけで、お金も出さない、都合のいい時だけ持ち上げる、必要ないときにはその苦労も辛さも知らんぷり、なんてことは あってはいけないと思う。
やりがいの搾取にならないように、私たち国民にも 支える覚悟が必要なんじゃないかなって。
最近目にする機会が多くなった分、何となくその取り上げ方に違和感を感じたりしてるのも事実で。
そんなことが、ふ と過りました。

「事に臨んでは危険を顧みず」。
自衛隊にだけ特筆されている服務の宣誓。
それを見るたびに、胸がギュッとなる。

難しい話だと途中意識飛んじゃうかなって実は心配していたんだけど、最初から最後までお話に釘付けで、もっとゆっくりと色々教えていただきたいくらいでした。


第2部は うって変わって、楽しい音楽の時間です(笑)
今日は伊丹千僧の第3音楽隊です。
実は千僧に音楽隊あるの分かってなかった私(笑)
こんなところで聴く機会がいただけるとは、でした
久しぶりの吹奏楽、楽しかった~。
音も良いし、上手だし。
自衛隊の音楽隊って、普通に・・・って言ったら変だけど、十分に上手だと思う。

1. FLASHING WINDS
2. ライオンキング メドレー
3. ロマネスク
4. 平成ヒット曲 メドレー
5. マリー・ゴールド(あいみょん)
6. パプリカ ボーカル&ダンス付き(笑)超かわいいフルートの女性隊員さんが歌い、10月から配属された男性隊員さん2人が頑張って踊ってました(笑)3人とも可愛かった
7. 美空ひばり メドレー
encore. ポップス・マーチ(吹奏楽ポップスの父・岩井直溥先生 作曲)

あっという間に時間が経ってしまいました~
楽しかった!
演奏してる隊員さん達が皆、笑顔で楽しそうだったのが良かった

なんかすごく楽しかったな~  
 アンケートで貰ったシャーペンと、講演会ので貰ったボールペン、非常時ホイッスル&ライト。
今日は当たって良かったです!
こうしてる間も働いてくださっている隊員さん達、ありがとうございます  


近くにあるお土産物屋さんで、おやつを購入。
  この鹿の形をしたモナカ「神鹿物語」、カワイイ。
味は個人的には好みじゃなかったけど(笑)
砕いたアーモンド、いつもは好きなんだけどな~、ちょっと欲しい食感じゃなかった(笑)
あとは、柿ジャム。

そして、次の目的地に向かいます


<万作萬斎新春狂言2020 @ サンケイホールブリーゼ>

2020-01-21 | 舞台

晴明から観てたけど、のぼうの城で萬斎さんの舞の虜になって、シン・ゴジラで驚愕し(笑)、ようやく初めて、生の萬斎さんを観に行くことが出来ました!
お能の合間に狂言は観たことがあるけど、ちゃんと狂言だけって観たことが無かったから、今回は萬斎さんのレクチャータイムもあるという、この新春狂言に来ました。

最初は、謡初「雪山」で、5人並んで謡い始めとなります。
萬斎さん、良い声。

そして、演目が始まる前に、レクチャーがあります。
「いつも謡初で、なんで一礼するんだろうって思ってたけど、先日ようやく分かりました・・・チコちゃんに叱られる・・・」って(笑)
歳神さまに一礼しているそうです。
「皆さまに例をしてるわけじゃないですよ?」(笑)
一門ではいつも、元旦に集まって、まず唄と踊りをされるそうです。
ちょいちょい笑いを挟みながら、今日行う演目の解説や、掛け声の練習をしました。
なかなか盛り上げ上手で、会場があったまります。
「洛中のほうが洛外より偉い、とかあるんですかね?」とか地雷ブッこんでたけど(笑)

掛け声の練習は、面白かったです。
狂言では、いつも謡う時は下から上がる謡い方をするから、芸大時代は先生に良く怒られたんだって
「えーぃ さらさ~ えいさらさ~」って謡うんだけど、「え~ぃ」っていうより「え~い」って上がるんだと。
確かに和楽と洋楽だと違う!

今日の演目は、「月見座頭」と、「首引」です。
月見座頭は、万作さんが出ていらっしゃいます。
盲目の座頭が、月見をしに野辺にやってきます。
といっても、目が見えないためどうやってお月見をするかというと、虫の音を聴いて、虫が一層大きく鳴くと、月が冴え冴えしているのが分かるという寸法。
本当だ、そうか、目が見えない方は 当たり前に私たちが出来ることが出来ないんだという事に改めて気付かされます。
杖をつきながら登場するだけで、一気に情景がイメージできるのは、流石人間国宝。
「こっちは鈴虫」「こっちはマツムシ。騒がしい。ガチャガチャガチャガチャ。」と楽しそうに虫の音を聞いていたり、隣で騒いでる健常者グループが五月蠅いから虫の声が聞こえないとクレームを付けに行ったり(笑)
萬斎さん曰く、狂言には「多様性」がある、と。
色んな人が共存し、障碍者であっても卑屈にならないし逞しく生きているのが良く分かるのが、狂言だと言ってました。

途中、健常者の上京の男(洛中に住む男)がちょっかい掛けに来て、意気投合して歌を詠み合い、酒を飲みかわします。
良い気分で別れる二人ですが、帰る途中に健常者の男が何故か思いついて引き返し、今度は座頭に喧嘩を吹っ掛けます。
完全な輩・・・
自分からぶつかって、キレて、杖を取り上げて放り投げ、あまつさえ座頭をぐるぐると振り回し、押し倒して、笑いながら帰って行きます。

・・・(´・ω・`)

なんで?なんでそんなことしようと思ったんだろう・・・(´・ω・`)

ちょっとからかってやろう的なかんじなんだろうか。
酷すぎる。
倒された座頭は、杖を探さないといけない。
杖を見つけたはいいけど、ぐるぐる回されたせいで 自分がどっちを向いているか分からなくなって、帰る方向が分からない。
なんて酷いことを。
でも座頭は、川のせせらぎの音に気付き、杖を浸して流れる方向で、方角を見つけることが出来ました。
たしかに。盲目の方はそうするんだ、って、やっぱり自分がその状況にならないと気付かない事 分からない事がたくさんある。
座頭はさっきまで一緒に酒盛りをしていた男と、自分に乱暴した男が同一人物であることに気付かず、「先ほどの男と違って、情けない奴だ」と憤り、目の見えない自分を嘆きます。
このお話は、笑いは殆ど起きず、だけども、フランスで上演した時は大好評だったそうです。
フランス人はシニカルだからか、不条理、人間の二面性が受けるみたい。
最後の最後、座頭が帰りながら体が冷えてしまった、とくしゃみをして、退場していきます。
その時、直前まで悲哀というか、無常というか、すごく哀しい気持ちになっていたのに、なんだかそのくしゃみを聞くと、座頭自身がそんなことを屁とも思っていない、自分自身の身の上や、上京の男の黒い部分、器の小ささなど、それらを笑い飛ばしているような、なんだか清々しくスッキリする気持ちになりました。
不思議!
モヤってするんだけど、だけども古典の「しみじみ」とした作品でした。
万作さんの凄さかな。
大分とお歳を召されて、歩くたび、セリフを言うたびに 息遣いが聞こえて、本当におじいちゃんで(失礼!笑)ちょっと倒れちゃわないかドキドキしたけど、いつまでもお元気で素晴らしい世界を観せていただければいいなぁと思いました。


次の「首引」は、1作目のちょっとモヤモヤした空気を吹き飛ばす、打って変わって最初から最後まで笑い尽くしの作品です。
鎮西八郎為朝が西国から京へ戻る間、鬼のいる世界に紛れ込んでしまいます。
そこにいる親鬼は、娘姫に人間のお食い初めをさせたいと考えていたため、この男を食わせようとします。
でもこの親鬼、初っ端から面白い(笑)
さすが萬斎さん
為朝に、「自分に喰われるか、娘に喰われるか、どっちがいい?」・・・って聞く?(笑)
為朝「娘が良い」・・・って、そりゃ若い娘のほうが良いわな!でも真顔で言っちゃう!?(笑)

親鬼が娘を呼ぶと、ぴょんぴょん跳ねながら入場したり、「喰うのは・・・いやじゃ!」とか駄々をこねたり
恥ずかしがる娘っ子に業を煮やす親鬼が「ととが言う事が聞かぬことがあるか。つめつめするぞ!」って!
「つめつめ!」www言葉が面白すぎるwww
親鬼になだめすかされ、娘っ子は為朝を食べに行くのだけど、扇で打たれては、「ぶった!えーんえん!」と泣いたり、どっちが鬼か分からん(笑)
そして、親鬼は為朝のことを「ととが叱ってやる!」ってwww
直接肌が触れると、柔い娘っ子の肌だから自分の荒々しい肌で傷ついてしまうのでしょう、と嘯く為朝。
こいつが一番ヤバい(笑)
なので、肌が触れないように布を首に引っ掻けて引っ張り合いをすることに。
負けそうな娘っ子を見て、親鬼は子分たちを呼び出し、娘っ子に加勢させますが、その時に例の練習した掛け声を会場も合わせます。
どう考えても卑怯www
そして、掛け声とともに、為朝のほうへと引っ張られる鬼たちwww
結局、どさくさに紛れて為朝は逃げ出してしまい、会場が笑いで満ちたまま終わりました

面白かった~。
古典でもこんな感じだから、狂言は入りやすくて好き。
やっぱり萬斎さんは場を持ってくな~。
すっと魅せられるのが、流石。
また観てみたいなと思いました!


<不条理ってのは、一体全体何者なんだろう。>

2020-01-21 | ごはん

今日は、初めての野村萬斎さんを一目みたくて、「万作萬斎新春狂言」を観てきました
面白かった~。
やっぱりすごい!
そして、人間国宝の万作さんも凄かった。
こういう方たちは、風情と品格があるよね~。

 でっかいブリちゃん、久しぶり(笑)

帰りにブリーゼの隣にあった「ビトレス」で晩御飯
前菜盛り合わせ  とか、 名前忘れたけど鶏肉を甘辛く焼いたようなの、美味しかった!ビールだと最高!今日はワインだけどw
 帆立と菜の花のからしみそあえ。
ウニのクリームパスタ、超絶うま!
 水牛モッツァレラのマルゲリータは、ちょっと頼み過ぎた・・・味が少し薄かったかな~。生地はモチモチで美味しかったけど。

雰囲気カジュアルだし、店員さんも親切で感じよいし、また飲み会したいな~。


知り合いが「カヌレ堂」のセットをお土産にくれました
 詰め合わせ~。
1月の限定は、柚子とマロンショコラ!
どっちも美味しかった!
マロンショコラ甘いかなって思ったけど、そこまで甘ったるくなくてショコラが効いて美味しい。
定番のバニラが、モチモチ生地を堪能出来て良いかも。
かわいいからカヌレってお土産に良いよね(笑)


<何だって、あっつあつは、危険なんだよね。>

2020-01-19 | ごはん

仕事帰りにしっかりお腹を満たしたかったので(笑)「ビンドゥ」にカレー食べに来ました。
こないだはスペシャルセットにしてお腹パンパンになっちゃったから、今日はレディースセットにした

セサミナンが美味しかった~
でも食べようとすると胡麻が散乱するから大変だった(笑)
カレーは、バターチキンカレー
マライティッカも熱々で美味しかったです。
手軽に美味しいカレーが食べられるから、また来たいな~。


<「没後220年 京都の若冲とゆかりの寺 -いのちの輝き-」展 @ 京都タカシマヤ>

2020-01-13 | Art

行けたら行きたいな~って思ってたら、ちょうど初詣帰りに思い出したので(笑)行ってきました。

若冲の描く絵は本当に生き生きとしてるよね。
しかも、わざわざこの角度で描く⁈ってチャレンジャーな角度から描いてるのに、すっごいそれが成功してて立体的でリアル。
「鶏図押絵貼屏風」「群鶏図」などは、観てるとアングルが様々で、全く飽きない。
「竹虎図」は、すごく風が吹いてる中で、前足を舐めるマイペースな虎がカワイイ(笑)
鯉の筋目描きは、どうやって思いついたんだろう・・・質感までもそっくり。
黒地にカラフルな花鳥版画シリーズは、中でも「櫟に鸚哥図」が気に入った。
あとは、「雪中雄鶏図」や、「花鳥図押絵貼屏風」「里芋図」などなど、現実ではないにしても 植物も生き物も生命力が違う。

代わって、「鼠婚礼図」はかなりユーモラスな擬人化したような鼠の宴会風景が超可愛い( ´艸`)
ちょうど画面の真ん中が白く抜けて 広い座敷が良く分かるし、どの子も楽しそう
「布袋図」の布袋さん、あっかんべーしてるのが珍しいし、ウチのおじいちゃんにそっくりだった(笑)
こういう神様が面白い表情してるの、この時代結構あるけど、こういうのが凄く日本的だと思うし、より身近に感じられて良いなって思う。

最後は、若冲の弟や弟子たちの絵もありました。
若冲に追いつけ追い越せと精進していた様子が見て取れるけど、やっぱり若冲と比べちゃうと 若冲のほうが凄いなってなるな~
変わったアングルでも違和感が無いし、鶏の長い尾の勢いとか、内から滲み出る瑞々しさとか。
でも、処冲の「蟹図」のカニは、スタタタタ・・・・って走り去る感じがめちゃ可愛くて気に入ったな~。

結構見ごたえのある展覧会でした!

 鼠のクリアファイル、かわゆい