夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<和らぎの風を纏う。>

2019-08-29 | ごはん

今日は明けにコンタクト買いに街中に出たら・・・・・・駐車場で3000円ほどとられた・・・
2時間くらいなのに・・・
30分400円の隣の駐車場の流れでちゃんと見てなかったら、15分400円だった・・・
看板の文字小さいし・・・
はぁ・・・

と、絶望しながら、仕方ないから美味しい物食べようと思って、食べログで高評価だったお店に行ってみました(笑)
 知らなかったら絶対入れないだろう、喫茶店の店構え。
アヴェルラ」でパスタランチです
ドアを開けると、ソフトモヒカンのお兄さんが居て、一瞬怯みました(笑)
でもめっちゃ優しかった(笑)

たっぷりのポタージュスープと、もりもり野菜サラダと、小さなハードパン2切れがついて、お得
パスタも、通常100gだけど、80g、120g、150gを無料で選ぶことが出来ます。
しっかりお腹いっぱいになって、美味しかった~
また行きたいです

近くに有名な「52CHO-ME BAKERY」があるので、腹ごなしにお散歩。
途中、「太閤背割下水」の見学できる覗き窓を発見。  
ここにあったんだ~!
 水が勢いよく流れてて、今もちゃんと残ってるのが凄いなぁと思います。
事前申し込みすると、見学施設も入れるらしいよ。

向かいにあるベーカリーに到着。  
 有名な丹波黒豆あんバターサンド。
ハードパンも、餡子もバターも好きなんだけど、ちょっとハードパン噛むのに必死になって、味の組み合わせが好みではなかった(笑)
はちみつを練り込んだフワフワパンが美味しかったです

当直のオヤツの、スタバおニューチルドカップ
 ピーチピンクフルーツ with ピーチジェリー 夏は桃

あ~ 日差しはきついけど、風が柔らかくなってきた。
早く帰ってお昼寝しよう・・・(笑)


<平成エンタープライズ 感謝祭 2019>

2019-08-25 | Art

VIPライナーなどの平成エンタープライズの感謝祭に行ってきました~。
ネットで探してもあまり情報が無いし、最初はあまり期待してなかったんだけど結果、めちゃくちゃ面白かったです

満員の会場で、「あのねのね」の原田伸郎さんが司会で始まりました。
穏やかな喋り口で、ちょいちょい小ネタ挟んで来はるから(笑)
ローカルすぎる生CM聞けて良かったです(笑)

今年のゲストは、トシちゃん似で有名な原俊作さんと、ピアニストの西村由紀江さんです。

原俊作さんが登場して、田原俊彦さんの物真似をメドレーで。
と言っても、あまり元ネタを知らないので似てるかどうかといわれるとちょっと分からないのですが

トシちゃんだけじゃなくて、レパートリーはたくさんあるのに、TVでは他の人の物真似してもカットされるんだって
井上陽水さん、福山雅治さん、郷ひろみさん、舟木一夫さん、美川憲一さん、美空ひばりさんなどなど。
アルフィーの物真似は、新しすぎましたが(笑)今度TVで披露するからネタバレしないように言われているので、お楽しみに(笑)
場があったまってないのに、広い舞台でやるのは大変だろうなぁ・・・と思いながら観てました
そして、すごく真面目な人なんだな~って思いました
結構、楽しかったです。

西村由紀江さんは、昔聞いてたので久しぶりだな~と思って、楽しみにしてました。
観ると、ピアノ弾きたくなるんだよね。。。
卒業以来、鍵盤触ってないから 楽譜読めなくなってるかも

凄かったのが、ド、レ、ミの3音だけ使って、例えば「ドレミ」「ミレレ」とかいうように会場のお客さんに繋いでもらって、即興曲を作るんです。
8小節のその時だけの曲。
それをその場で伴奏を付けて曲にしてしまうって、ほんとすごかった!
皆それぞれ適当に作っていくから、最後どうやってまとめるんだろう・・・って思ったけど、最後のお客さんが良い塩梅に落としてくれたから、それはホッとした(笑)
途中、当たったお姉様が趣旨を理解されてなくて、ファとか ソとか使うから、違ーう!ってなったし(笑)
んで、もう一度説明して答えてもらったら、また違う音使うから
どんなコント⁈ってなった
笑。

黒鍵だけを使った曲では、女の子が適当に黒鍵を叩いてリズムだけ取ってるのをバックに演奏したりしてて、なんか、こういうの初めてだったから楽しかったな~
最後は、新譜「PIANO-SWITCH-~BEST-SELECTION~」から「あなたに最高のしあわせを」で終わり。
この曲好きだった

そのあとは、抽選会で豪華な賞品が出てきてました~。
社長さんが出てきてお話したり、賞品渡したりしてたけど、なんかフラットすぎてそこらへんのおじさんと変わらなくてめちゃ面白かった(笑)
いろいろとアイデアマンなんだろうな~って思いました。
気取らなくて せっかくの挨拶も早々に終わるし、面白い方でした

終わってからロビーで西村さんの新譜の販売とサイン会がありました
西村さん美人だった~。
でも会話は関西人だった

思ってた以上に、楽しい会でした~


<Everyday is full of " sonna masaka"! ~東京2日目。>

2019-08-25 | Travel

今日もピーカン晴れマーク。
 今日は昼から大阪で用事があったので、東京滞在時間は超短め。
そんな時にもせっかくだからと神社のお参りを入れる私です(笑)

初めての「墨田公園」へお散歩です。
 久しぶりに露草見た
水戸德川家屋敷跡があるって見たけど、工事してるところかな?良く分からなかったです。
でも池や築山があって、武家屋敷のお庭っぽい雰囲気が雅でした。
  

今日お参りに来たのは、「牛嶋神社」です。  スカイツリーの氏神さんなんだって。
朝一番なのもあって、とっても素敵な神社でした。
 珍しい三輪鳥居。

総檜権現造の立派な拝殿です。    細かい彫刻が沢山あって、迫力でした!

 これも珍しい、狛犬だけじゃなくて、狛牛が結構いかついの(笑)
 立派な岩の上に親子獅子。ぷりぷりのおちり、つんつんしてきました( ´艸`)
 狛犬さん「・・・ふむふむ。」 

手前の狛牛さん「キリッ」 奥の狛犬さん「(・・・ぼ~)」  

 反対側にも大きな岩の上に狛犬さん。  たくさん立派なものを見ることが出来ました。

 力石。  撫で牛。痛いところとか撫でると、健康になるんだって。  日時計!

 鳥居を出ると、良いビュースポットでした!

行きたいところがあったので、急いでソラマチへ。   汗だくだよ~

 「デリフランス」でソラマチ限定の星型のチーズパンと、メロンパンをゲット
チーズパンには、クリームチーズとリンゴがゴロゴロ入ってて、美味しかった~

急いで行きたいのに、10時からしかエレベーターが動かないので、とりあえず朝ご飯代わりに「サマンサタバサ」でソラマチ限定のエクレア
 めちゃ可愛かったから、これにしたけど、味は何味か分かんなかった・・・(´・ω・`)
笑。

10時になった瞬間、エレベーターにダッシュして(笑)郵政博物館のショップへ。
 郵政博物館でダヤン展やってるのに合わせて、限定の風景印を押してもらえるの
8月限定の絵柄です

目的は果たした!
東京駅へとダッシュして、お目当ての新幹線を何とかゲット・・・
途中でお土産を買いたかったのに、どこにお店があるのか迷子になって辿り着かなかったから、断念しました・・・


今回はかなりの急ぎ足で勿体なかったけど~。
友達にも久しぶりに会えたし、行ったことない所も沢山行けて、リフレッシュ出来ました~!


<Everyday is full of " sonna masaka"! ~東京1日目。>

2019-08-24 | Travel

この週末は急遽東京へ、ぶらり旅行に行ってきました
 朝ご飯からカツサンド

友達と待ち合わせして、気になってた八丁堀の「そんなバナナ」へ  
やっぱり並んでたけど、少し待ったら入れました~。
たまたまイートインのテーブルが空いたので、座って涼みながら頂きました。
 私はプレーン
いろいろトッピングしたり、違う味のもあったけど~。プレーンが一番~。 ←え。
牛乳とバナナだけでしっかりした甘さもあって、大満足 これはリピしたいわ~
賞味期限20分らしく!
関西にも出来てくれたらいいのにな~(笑)

そして上野に出て、「びわ湖長浜KANNON HOUSE」へお参りに。
今期は野瀬町 大吉寺の、聖観音さまが来られています。今回もお写真OK!
  腰のウェーブが、優しい。
びっくりしたのが、  絶妙なバランスの前傾姿勢・・・。倒れないんだね
 蓮の花を持つ手も柔らかく、  台の珊瑚などの着色がくっきりと残ってて、ラピスラズリ色が素敵でした。
前行った時の日吉神社のお葉書もいただいて帰ります。

 駅のホーム柵には、パンダさん達がコロコロ~

ホテルに近づくように、浅草でお散歩してご飯することにしました。
商店街にあるハリネズミカフェのカウンターが外から見れたのですが、可愛い子が2匹
 ふこふこ 鼻ひくひくさせて、ごそごそしてた  こっちの子は、一瞬目を開けたけど、そのまま ねむねむ~ってまた寝ちゃいました( ´艸`)
元気でね~。


 浅草に来た時も、あまりこちら側に来ることが無かったので、「東本願寺」さんへ。  
普段はもう閉まってる時間みたいでしたが、音楽祭をしてて、ちらっと覗くことが出来ました。
築地本願寺とはまた違った雰囲気。
 塀の瓦の紋が細かくて、びっくりした!


浅草寺のほうへ歩いてると、「nakazawa」という、和風のカードがたくさん並んでいるお店を発見。
外から覗いてたら、友達がスパーンッて自動ドア開けちゃったから(笑)入店(笑)
職人さんの手作りで、和紙を使ったカードが いっぱいありました。
おススメは、屏風型になってるカード。
真ん中で折り鶴が揺れてて、可愛い
飾れるしと思って、親戚に送る分と自分用と2つ購入したら、おじちゃんがサービスで小さなコースターを付けてくれました
 夏っぽい絵柄にしたよ
無事に家に届きました~  ちゃんと普通封筒サイズに作ってくれてるの。ニクイね!
職人さんも減ってきてしまってるけど、100均はあくまで100均だから、本当は少しでもホンモノに触れる機会が日常に溢れていると嬉しい。
ハイコストになるから、なかなか手が出ない現実もあるけど。
でも、何気ない日常にホンモノが散りばめられてるのが、一番の贅沢。
だから、これからも全国の職人さんにも頑張っていただきたいし、私も少しづつ協力できたら良いなあ。


花やしきの方面へ行ったら、新しく商業施設「まるごとにっぽん」が出来てて、これまたビックリ 
いつの間に・・・知らなかった・・・
1階は食材やテイクアウトメインのお店。
2階には伝統工芸の雑貨など。
「茉華」という化粧品などのセレクトショップで、気持ちよさそうなボディータオル「御身あらい」を発見! 
木更津の漁師さんが使う網でできた ボディータオルです。
私はどっちかというとしっかりゴシゴシしたいタイプなので、柔らかいタオルだと洗った気がしないの・・・。
なので、これ 気持ちいい!となって、買っちゃった~。
フェイスタオルは・・・肌には少しキツそうだったから(笑)家のお土産に「あみたわし」にしました。
一つは、こちらの茉華限定カラーの柑橘系カラーのに。

あとは、コロンを購入。
そしたら、合計金額が越えたので、サンプルの詰め合わせを頂いたのと、なんとコロンと同じブランドの口紅も貰えちゃいました
いっぱい貰っちゃった・・・
ボディータオルは使ってみたけど、泡立ち良いし、痛くない程度にゴシゴシすっきりツルツルでした

3階は、たいけん広場になってるみたいで、今日は次の大河つながりから岐阜のPRが来てて、関ヶ原の武将パネルとか、ウォーキングマップなどが置いてあったので、貰ってきました。
東京行ったのに、関ヶ原の資料が沢山・・・(笑)
4階がレストランだったので、どこも美味しそうだったのですが、「浅草しまだ」へ
 お料理はどれも美味しくて、写真あまり無いですが(笑)
新潟の「苗場山」 純米吟醸と、「久保田 千寿」を空けて~
茄子の田楽とか、厚揚げとか、鶏ももの塩焼きとか  、銀鮭の西京焼き  、うどんで〆

急に友達から、お箸の持ち方が綺麗だねって褒められて、ちょっと調子に乗る私( ´艸`)

今まで何年付き合ってるんやって話やけど(笑)

なんしか、いつもは家で「一口が大きすぎる!」って叱られる さんじゅう うんとか歳の私だから〜嬉しい〜( ´艸`)

こちらのお店は、 スカイツリーと浅草寺の五重塔が見えちゃうんです~
最初はキラキラライトアップだったのが、今日は特別照明で  「オリンピックまであと1年」仕様に
お腹もいっぱいになって、とりあえずホテルのチェックインに滑り込まないといけないので、出発です。


 仲見世のシャッター通りを通って、  浅草寺へ。
遅い時間でも、お参りの人は途切れていません。    
手水鉢には高村光雲作の「沙竭羅竜王像(さからりゅうおうぞう) 」が!  
気付いてなかった・・・高村光雲だったとは・・・
すこし現代的な顔つきな気がする。
天井にも龍の絵が。  これまで人が多いし、ちゃんと観てなかったな~

  雷門へ逆流ですが(笑)   到着~。
提灯には立派な龍の彫刻  
人混みが減って、ゆっくりと見て回ることが出来たので、良かったです

そして、雷門の横に、スタバが出来てた!
しかも、限定のタンブラーが出てるし!

 うん、可愛いよ。可愛いんだけど。。。タンブラーたくさんになっちゃうしなぁ・・・って迷いながら、くるって回したら、

 はにゃーーー!!!! かわいい!かわいい!買う!連れて帰る!!!
笑。
即断しました(笑)

 反対側には風神様。

はぁ~ いひひ~ 買っちゃった~

そんなこんなしてたら時間が迫ってきたので、急いで橋へ向かいます。
 金色のうんち君(違)も見えてきたよ。
 よくよく見てたら・・・  電光掲示に文字が!
「1 Years to Go!」とか、日付とかがクルクル出てきます。
金色うんち君(やめなさい)の下にも、レーザービームで「あと〇日」などなど出てきてました。
 スカイツリーのお膝元では、盆踊り大会かな?屋形船も出てて、なんか良い雰囲気。

ひとまずホテルに荷物置いてから、また引き返してきて、、、「隅田川ブルーイング」で、飲んじゃうもんね~  見つけちゃったんだもんね~
一人じゃないから、全部 味利きしちゃうもんね~(笑)
 まずは、「香るヴァイツェン」と、「吾妻橋ペールエール」
私はヴァイツェンが飲みやすかった
ペールエールは一番最後に柑橘っぽい薫りがふわっと残るから、こちらも美味しいけど。
残りの「ケルシュスタイル」と「ビタースタウト」  
ケルシュスタイルは、たぶん前に買ったコンビニ缶に似てるんじゃないかな~。
ヴァイツェンより少し苦い。
ビタースタウトは、スモーキーな味が残るから、変わってる~。
でも私には大人の味だった・・・(笑)

こんだけ飲んでも、飲み足りないもんね~
でも次の日起きないと行けないから、やめときました
笑。


コンビニ寄ったら、探してた物は無かったんだけど、関東期間限定でレモン牛乳のメロン版を発見  お風呂上りに、ぷは~
思いがけず、いっぱい良い出会いがあった一日でした~


<「アルキメデスの大戦」>

2019-08-19 | Movie

遅ればせながら観てきました

うーん、良かったんだけど・・・それなりに楽しんだんだけど・・・やっぱり事実に基づいてる以上は結末は変えられないから、始終切なくて無力感で、後味はあまり良くなかったかな・・・。
映画の出来というよりも、ネタが、ね
ゼロのほうが、未来への余韻を感じることが出来て、すごく悲劇的なのにも関わらず、涙で目がパンパンになったにも関わらず、爽やかな風を感じることが出来る作品だったかな~。
不思議だけど。


冒頭の 大和を攻める米軍戦闘機の時点で泣いてる私・・・
吹き飛ばされた砲撃手や、波に血が洗い流されていくシーンとか、しっかりと描かれてるなって思いました。
撃墜された飛行機のパイロットを水上機が救出するシーン、それをただ見つめている日本兵たちの気持ちが、もうなんか・・・辛くて・・・。
信じられないものを見たと思うし、自分たちにはこの選択肢が無い事を突き付けられてる。
そしてこうやって特攻で効果があろうが無かろうが1人が1度きりの命、の日本が、何度でも命を再利用できる欧米に勝てるわけがなかったと思う。
たった1機に当たっただけで大喜びしていた兵士たちを見て、勝てるわけがない、勝てるわけがないんだよ、って辛くて。
そして、それを分かったうえであえて日本に挙兵させた欧米のずる賢さ加減。
それに乗った時点で日本の負けは決まってた、きっと。


フィクションなんだけどリアリティがありすぎて、大和についても 本当にこの映画の中のやり取りがあったんじゃないかってくらい、ドキュメンタリー観てるように信憑性が感じられて、現実と映画の世界がごっちゃになっちゃった・・・。
舘ひろしさんや國村隼さんは流石だったし、菅田くんは、個人的には別にファンというほどでもなかったけどでもいい役者さんだなって思った。
でもそれより柄本佑さんも良かったし、なにより、泯さんが一番素晴らしかったと思う。
鳥肌が立った。

ストーリーは数学よりも一大プロジェクトに喧々諤々言いながら立ち向かうバディ物ってところかな。
だから、数学出来ない私でも全く問題なかったです(笑)
いや、数式が理解できないとカラクリが分からない、というタイプのお話だったら、たぶん途中で脱落するなと心配してたので(笑)

櫂の、エリート的な印象の中に秘める熱い日本人としての誇りは、やっぱりこの時代、各々の名も無き人たちが持ってたものだと思う。
渡米する予定の船の上から、残された日本の人々に思いを馳せるところとか。
きっと、エリート階級の良心的な人たちは、こうやって先のことまで見据えて憂慮していたんだろうな。
大和の設計図を書き上げた時の純粋に楽しみを感じているのが漏れ出した表情も素敵だった。
その学者の純粋さは、ある意味 諸刃の剣なんだろうけどね。
そして、最後に平山にとくとくと説明された後の、二律背反に挟まれた瞬間とか。
完成した大和の甲板で敬礼する、諦めのような、覚悟のような真っ白な顔。
陸に上がった後、大和を見つめて泣いている表情が どうしようもなく切なかった。
結局、どうやっても止められなかったんだよな・・・、ってそこまで考えたところで、いやいや、これフィクションだし、本当にあった話じゃないし、って我に返る。
そこまで引き込むことのできるこのお話は凄いと思った。


嶋田や、部下たちの大和建設推進派のヤラシイ人間性は本当に憎たらしかった~!!!
こんな人間があの時代、自分たちは安全な所で国の命運を決めていたかと思うと、はらわた煮えくりかえる。
でもこれは、今も全く変わらない構図なんだ。
山本五十六が、あの反戦派の人が、それでもアメリカと戦争するなら、と夢想してしまう。
そこがなんというか、怖いところだと思った。


この映画でのMVPは、泯さんだよ。
嶋田が語る海軍として卑怯じゃない戦い方だの、見栄えの良い戦艦だの、戦争の現場においてどうでもいい事にこだわる 下らない本末転倒っぷりは、説明されてもそんな事どうでもいい、としか思えなかったけど。
会議で予算のからくりを暴かれた後の開き直りともとれる 泯さんの説明は、良いとは思えない、なのに、ぐうの音も出なかった。
あの説明は、認めたくないのに、なのに納得してしまう何かがあった。
正しいとは思いたくない。でもそれなら一理ある、と思わされてしまう。
全然理論的じゃない話なのに、なのに惹きこまれてしまった。

櫂に大和の重大な欠陥を指摘され、それを認めて 潔く身を引くところ。
あれこそが仕事人としてのプロだと思った。
だいたいの人間は、あの部下みたいに「そんな確率の低いことなど気にしなくていい」って見て見ぬふりをして、重大な事故を引き起こしてしまうだろうに。
櫂に対してきっと、他の軍人には持ち得ない、数学や設計という学問という土俵において 分かり合える同志に対する尊敬や嬉しさがあったと思う。
櫂を呼び寄せて、大和の模型の前で語った話。
「日本人は負け方を知らない。」「日本という国を滅ぼさないために、依代になる艦を作りたい」
悪魔の囁きのようだった。
なのに、泣きたいくらいに 納得して、取り込まれてしまう。
そのために、大和の乗員は人柱になったというのか。
あの3000人は。
そして大和が来なかったせいで助からなかった大勢の命は。
それで良かったのだろうか。
史実じゃないのに、なのに考え込んでしまった。
大義のために小さな犠牲は仕方ない、それを仕方ないって思わざるを得ないのが戦争という恐ろしさだと思うんだけど。
なんか、どうすれば良かったんだろうかって、ずっとグルグルそこで立ち止まったまま。
そして、この美しい建造物が沈んだことを、おそらく大多数の国民は知らされないまま、さらに4か月。
広島と長崎に原爆が落とされるまで、負けることが出来なかった日本という国は。

櫂や平山が視た未来と比べて、どうだったのかなって。
櫂は、自分が作った責任を取って大和に乗艦したのかなとか、そしてきっと、一緒に沈んだんだろうなって。
モデルとなる人は居ないらしいから、調べようもないけれど、知りたいって思ってしまった。

観終わって、ゼロの時も、「何で・・・何で・・・」って答えが出ないのにずっと胸に喰らってたけど、今回のほうが苦い気持ちでいっぱいになった。
単純にエンタメとして楽しめる人には、面白い映画だと思います。  私は、辛かった。

私たち日本人って、何なんだろうね。
世論の怖い所は、皆が意図していない方向へ 大きな流れが少しスイッチ入った瞬間に怒涛の如く転がりだしてしまうところ。
ぬるま湯の蛙にならないように、今、ドイツの二の舞にならないように、やっぱり立ち止まって考えないといけない気がする。
私にはまだ、溜め息しか出ない。