夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<満月が近い。>

2020-01-05 | つれづれ

本日、鬱ってますよ。



ずっと不思議だった。
なんで結婚しないといけないのか。
ドラマも映画も漫画も小説も、男女が共にいれば、絶対に誰かを好きになって すったもんだあって 誰かとくっついてハッピーエンドになるためだけに2時間が費やされる。
そして、次の2作目では必ず結婚してて子供が出来てて・・・それが人間的な成長の当然のステップアップだというが、ずっと不思議だった。
・・・なんで?
身の回りの環境に異性が存在すれば、それが自動的に好きになって付き合うか、好きにならなくて付き合わないか、そのどちらかに振り分けられるのが「普通」らしい。
そしてこの命は、これまでの顔も知らない人たちの命の最先端の集合体であり、だから自死は良くないことで、そしてこの命には、その命を次世代に繋いで行く使命があるらしい。

・・・なんで?

不思議で仕方ない。
この遺伝子を伝えるためだけに 私たち生き物は存在するパッケージだとしたら、いずれ何兆年先か知らないけど消えてなくなるだろう地球において、その そもそもの遺伝子の目的とは一体何なのか。何を伝え繋ぎ続けたいのか。
以前聞いた「宇宙において、すべての物事、すべての存在は、巨大な宇宙の中の誤差に過ぎない」としたら、その誤差が存在する必要性はどこにあるんだろう。
不思議で仕方ないし、今も不思議だ。
世の中の男と女は一体全体どうしてそんなに日常生活の中において好きになることに興味を持てるんだろうか。
一つの環境の中で―その中で見つからなければ環境の外に出て― 誰彼構わずペアとなることに興味を持つんだろう。
不思議だ。

定期的に感じている、苦痛を感じることなくもう生きなくてよいなら楽になれるだろうという気持ちは、再び大きなうねりとなってやってくる。
特別死にたいわけじゃないし、死にたくなるほど酷い出来事も無いし、死ななければやって行けないほどの生活もしてないし、だけども生きていく意味も無い。
私一人いなくなっても何も変わらないし、私一人が居るからといっても何も変わらないんだ。
死にたいんじゃない、消えたい。
死にたいことと、消えたいことは、別物だ。
このまま消えたら、楽になれる。

病気の祖母が、「朝が来るか、眠りにつくのが怖い時がある」と弱音を教えてくれた、それなのに私は、このまま眠りについて目覚めなければ楽になれると夢に見る。

不孝者なんだろうけど、私の苦しさは、誰がしょうもないと馬鹿にしようとも、私だけの苦しさだ。
お金の続く限り私を知らない場所に遠く遠く行ってしまえば、どこかで楽になれるんだろうか。
出来が良い親は、自分の育て方が悪かったのだろうとか自分を責め続けるんだろうけど、そういう問題じゃないんだなぁ。
娘にこんなこと言われながらもずっとお前の為を思ってって大事に大事にし続けて、何だってしてくれる本当に理想的な親ですよ、えぇ。
なぜ成長し続けなければいけないのか、上を目指し続けなければいけないのか、進歩し続けなければいけないのか、自分を律し続けなければいけないのか、環境をかえなければいけないのか、生きるために 先の先の先のことまで考えなければいけないのか。
全てが馬鹿馬鹿しくて笑える。
私多分HSPの気があるんだろうけど、毎度毎度、家族が私の機嫌や行動を見ながら 私に話を提案するタイミングを緊張しながら、もしくは目配せしながら見計らっている空気が、じりじりじりじりと首を絞めてくるのが大嫌いだ。
ばれてるっちゅーの。
そろそろ来るぞと思っていたら、案の定呼び出されて何故か毎回弟から説教されるが、はっきり言って、お前が壁に穴開けてた時代に反抗期を持ち得なかった私は親の望む娘で居続けたつもりだ。
そしてそれでも、母は弟のほうがかわいいのだ。
そして自分ではそのつもりはない、自分も親が弟のほうをかわいがっていたのが悲しかったから、私にはそんな思いをさせたくないと平等に扱っているつもりなのだ。
それでも哀しいかな、XXとXYの違いは意識していない所で現れるものだと考えている。だって仕方ないよね、染色体には逆らえないもの。

母の日に花束送っただけで、私が毎週帰って話聞いたりしてたことは帳消しになる。私が好きでやってて、むしろ私が私の為に帰ってるだけに成り下がって、私の想いなんて取るに足らないもの。

父は、結局は言うこと聞かない子は要らないから。父は、私が小さい頃に母方の田舎に帰るのが楽しみで仕方ない事が不愉快だったから、それを知ってるから、田舎の話を楽しそうに話すのはなるべく辞めた。

そんな風にしてきた私の努力なんて、下らないこと。

喧嘩をする親を見て来たのは私。

だけど、10回のうち1回でも聴いたら10回分の価値になる弟。

家を継ぐのは弟で、将来頼りになるのは弟で、散々好きな事して来たのに正論吐いてるのは弟で、「あれでも我慢してるのよ」と言われるのは弟で。

母と私、母と弟、父と私、父と弟。

皆そんなつまらない事は経験して通り過ぎて、もう思春期に終わらせてきた事と嗤うだろうが、

私は常に衝動性を抱えてる。


話を戻すと。
それなのに親に感謝が足りないだの、私はどうしたいのか、考えたくも無いし自分の気持ちがどこにあるのか見たくもないのに 内臓をひっくり返して口から引っぱり出して自分たちに見せて伝えろと搾り取られる。
真顔で正論を吐いてるのをみると笑えて仕方なくて、目の前のガラスのコップを窓かTVに投げつけるが良いか、鋏を自分の腹にぶっ差すのが良いか、髪を全部毟れば良いか、自制するのが大変だった、ウケる。

衝動性を私は抱えてる。

外には向かないだけで、常識ある良い子は壁に穴開けないようにしただけで。

自分自身が線を越えないように、手元に何も持たないようにしただけで。

衝動性は無くならない。

うねりと共に周期的に回ってくる。

辛うじて均衡を保つ為に寄り添い見守ってくれていたと感じてた者たちも、私を薄めていた言葉たちも、もう居ない。

 

何でだんまり決め込むのかと責められても、その間に自分の発言に対しての返答を2手3手先まで読むから、そうすると結局言ったって伝わらないし、一週回ったって一緒じゃんってなって、言うことが無くなるんだよな。

その予測が正しいかどうかなんて知らない。ただ想定範囲内だった時に不快になるのは明白だから、自身の防衛の為に、発言しないことを選択する。そうすれば、遠くで誰かが何かを言ってても嵐から身を守るには篭るしかないのと同じ事。それを逃げだと非難するなら、吠えてればいい。

私は、死なない為に、自衛してる。


何で彼じゃダメなのか、彼の何が嫌なのか、全部答えにしろ、答えて自分たちとコミュニケーションを取れ、と引きずり出されても、、、知るかよそんなもん。
単に、好きじゃない。興味が無い。私の人生の時間軸において 存在が無い。
そう、好きじゃない。
嫌いとまでは言わないよ、好きじゃない。
私は彼が好きじゃない。
そう、私は彼が好きじゃない!
ああ、すっきりする。
会う日のために何を着ようか、綺麗に化粧しようか、何を話そうか、こんな楽しかったこと こんな素敵な景色、伝えたらどうやって反応してくれるだろうか。
こんなこと言って嫌われないだろうか、その人の前でちゃんと可愛く笑えてるだろうか。
そんなこと一切考えたことない。

一度でも、例えば あの人のたった一言だけのように、あぁ救われたと安心した事は、この一年間には無かった。

私は蒼井優は好きじゃないけど、一点だけ言葉にしてくれてありがとうと思った。
「『誰を好きか』より『誰といるときの自分が好きか』が重要だ」と言ったことに、ありがとうと思った。
好きな自分で居させてくれる人が好き。
結局人の好き嫌いって、そこだ、と言葉で納得できた。

何が嫌なのか。
言葉を選ばないときっと、ダサいから。
そのダサい人と一緒にいる自分もダサいから。
親の七光りで仕事して、自分自身には何も持ち合わせていない私だから、だから自己肯定感なんて欠片も持ってないし、だからお似合いと言えばお似合いなんだろう、ダサい人と一緒にいるダサい自分。
そしてそのダサい男性は、仕事もちゃんとして評価されてて、だからそのダサい人より更に自分はダサいから、だからきっと悲しい。
お利口でいなければ愛してもらえないと思ってたし、今も思ってる。
だから姫が居なくなった今、この世界に私の居場所はない。
好きでもない男と一緒にならないために必死で仕事するほど仕事が好きでもないし、ずーっとこうやって、どうすんのどうすんのどうすんのどう思ってんのどうすんの、あんたはどう考えてるの、じゃあ将来どうしたいのって これからもずっとずっとずっと言われ続けることと。
結婚というライフステージを一つステータス上げるために好きでもない男と一緒になって、あぁ自分の人生こんなものか、って、そんな風に考える自分自身をずっと嫌い続けながら残りの人生消費するのと。
どっちが楽だろうなぁ。
独身でいるデメリットとメリット、好きでもない男と一緒になるメリットとデメリット、口頭試問のように答えさせられましたよ。
はぁ、その場で気が狂えばよかった。
面白すぎた。
死にたい人は死なず、死にたくない人が死んでいく、変な世界。

こんな私、この世から居無くなればいい。
何も変わらないし、誰も困らない。
誰かが泣いたところで、半年経てばもう忘れる。
満月が近い。
あの子はもういない。
10年以上前から、誰もが私を連れて行ってくれなかった。
最後まで私の存在価値を残し続けてくれていた子も、もう居ない。

最後の1ピースは無くなった。

私はもう終わったから、あとは何がどうだって、大差は無い。


昔から、本が好き。
歴史が好き。
歴史的な場所にいるのが好き。
誰も居ない。
だれも私を知らない。
誰にも咎められることは無い。

今はもう、この現在に居場所は無い。
素晴らしい先人たちの英知と時間と息遣いに囲まれ、大きな大きな現実と虚構が混ざり合った時間軸のうねりの中で揺蕩うと、無重力になれる。
ただ、幸せだ。
神様仏様に囲まれたら、ただ私はちっぽけな存在ででもそのことを非難される訳でもなくそこに留まり続けることが出来る。
あぁ、幸せだ。
だけど、持ってたお守りはさっき 引きちぎられてた。
近しく感じてた 神様はもう居ない。
私が悪い子だから。



あぁ、今日は疲れた。
どうせ今夜はまた、眠れない。
疲れた。