夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<龍立ち登る 山の頂。 ~西国第28番 成相寺>

2021-08-14 | 西国三十三所

年末で職場の異動が決まってしまったので、有給取って出歩けるのももうこれまで
なので、残り2カ所を大事に回ります(笑)
初めての天橋立
当直明けにむぎを転がし、2泊3日旅行で向かいました
2日目の2020年11月27日、午前中のお参りです。

  すぐに行けるようにと天橋立のすぐ近くのお宿に泊ったので、朝ご飯の前に橋立を少しうろうろとお散歩
朝イチは人が少ないので狙い目です   誰も通らない廻旋橋
  この3日間は天気が崩れる恐れがあったのでヒヤヒヤしましたが、結果的には全部が上手くいって最高の旅行となりました
成相寺さんはお山の上にあるので、ケーブルカーで行くか むぎで行くか迷ったけど、色々な足を考えるとマイカーのが便利だったので、むぎで行く事にしました
途中、天橋立を何度も横から観たけど、横から観るとただの林だから、上から観るのが良いです(笑)

 いい天気だ~
山の麓には丹後国分寺跡があります。    広い!
時間があれば京都府立丹後郷土資料館や旧永島家住宅にも行きたかったけど、ちょっと時間が無くて今回は行けませんでした
このまま横にある山道をずーっと上がっていきます

実は11月だったので、行く前に調べた時に雪が降るとスリップして危ないとか色々上がってたので心配してたのですが、天気は大丈夫。
でも。
本当に山道だったので、最後の最後、駐車場入り口に上がる直前の坂道で転がるんじゃないかと半泣きになりました
これ・・・上がったってことは、降りなきゃいけないんですよね?!って
マジで泣きながら上がって、入り口の所のお寺さんに めちゃくちゃ怖かったんデスケド!!! って言ったら、笑われました(笑)

 西国札所第28番「成相寺」さん、無事に到着です~
 撞かずの鐘。
成相寺で梵鐘を造る時、近隣の村々から寄付を募ったが、ある一軒だけ寄付をしない家があり、そこの女房が「子供なら差し出せるのですが、お金はない」と言ったという。
そして鋳造が始まると不思議な事に1度目も2度目も失敗し、いよいよ3度目の鋳造が始まった時 その作業を見に、村の皆が集まっていた。
熱した銅を鋳型に流し込む時、その寄付をしなかった家の女房が誤って赤ちゃんを炉の中に落としてしまった。赤ちゃんは溶けてしまったそう
見事に出来上がった鐘を櫓に吊して撞いてみると、鐘の音に赤ちゃんの泣き声が混じって響き渡るため、以後、この鐘はお寺で撞くことは無く、「撞かずの鐘」と呼ばれるようになった。
という悲しいお話・・・
遠目で中に釣られている鐘が見えました。

 観音堂。西国33所の御本尊がおられます。
 一願一事地蔵さん。
階段を登ると、本堂があります。 
  鉄湯船。鎌倉時代の作で立派なものでした!
本堂の彫刻も立派でした。    
 仏足石。

本尊は身代わり観音、美人観音と呼ばれる聖観世音菩薩さまです。
   
そして、本堂内には、左甚五郎・作「真向の龍」が   真正面を向いてて、小柄ながらも迫力満点です!
すごく近くで観ることが出来るので、じーっと堪能できました

 観音様。  十三堂には閻魔様や孔雀明王。
   本堂の西側には碑や石仏がたくさん並んでいました。


駐車場から山の上に上がると展望台があるよ、と言われたので、車で向かいます。
途中、もともと本堂があった場所の案内や  その本堂跡から出土した石仏などが  纏めて移動して安置されてました。
此処に上がるまでも くねくね山道で、上からバスが降りてきたときにはまたしても泣きそうに
バスの運転手さんが、大丈夫だからおいでーって手前で待っててくれました
ありがとうございます~ 
でも・・・上がったら目にするこの景色!  流石に、おぉー!!!と歓声が  キラキラ~
初めて観ると、やっぱり おぉー!ってなった。
  だってこんな道上がって来たんだよ、私、頑張った(笑)
 気持ち良いなぁ~

天橋立にはいくつか かわらけ投げスポットがあるのですが、ここでも出来ます。
  かわらけには文字が入れられていて、私は『万福』『招福』、 そして今回の旅行の『安全』を願って選びました。
さて、いっくぞ~!  
第1投、投げました!
『万福』は、だいぶと円の右側へ。
次いで『招福』!
割と近くまで行った!
・・・よし、これだと次は入りそうだ!
最後、『安全』!
無事にあの山道を麓まで安全に降りれますように!
・・・とうっっ!!

「・・・どあああぁぁぁ~っ!!!私の あんぜんーーーーっっっ!!!」 と、どえらい円の左へと消えていきました(爆笑)
わたしのーーーー!!あんぜんーーーー!!
笑。

めっちゃ笑った(笑) 一人で良かった(笑)

はぁー 今日はまだまだ予定もあるし、満喫したので(笑)下ります
車に乗り込み、「・・・そういえば山道はセカンド、とかなんかどっかで言ってたな」と、ふ と思い出し。
そうか私、あったまいーぃ!とギアを見たら・・・セカンドマークないやないかい
笑。
慌ててスマホで調べたら、うちの車、セカンドじゃなくて「B」なんやてw
そういえば納車の時、担当さんが何か言ってた気がするけど、右から左やったわwww
しかし、セカンドを思い出した私は偉い

「私の・・・安全・・・安全・・・」と呪文のように唱えながら、ソロソロとくねくね山道を下り、もう一つの展望台へ。
 五重塔。  底なし池と言われている弁天池。  龍神の椨。
 紅葉が綺麗にグラデーション
少し小高い弁天山に建っている展望台は、ちょっと古くて、上がって壊れないよね・・・とドキドキしながら上がりました(笑)
 やっぱり綺麗ね でも、上のパノラマ展望台のほうが広く見えるかな
 遊覧船も走ってます

さぁ、頑張って山道を下って町中へ戻るぞ~
入り口のお寺さんに見送られ、ヒヤヒヤしながら下ります。
 上から見たら大したことないかもしれないけど!降りる時のほうが大丈夫だったけど!
ホンマに上がる時はこのままコロンって転がるんじゃないかって思ったんだもん~
前乗ってたハルだと、転がってたね多分(´・ω・`)
笑。
ハイブリッドにしてて良かったって、心の底から思いました


<靄の向こうで待つ、那智黒の冷えた静けさ。 ~西国第1番 青岸渡寺>

2021-08-14 | 西国三十三所

むかぁ~し子供の頃に家族皆で行ったことはあるけど、あまり覚えてない熊野那智大社
今回は折角なので、むぎを飛ばして吉野の山突っ切って熊野三山巡りを敢行
1日目も色々感じるところがあったけど、それはまた後日として
2020年10月23日、熊野旅行の2日目の朝一番、青岸渡寺へお参りに向かいました。

平日だからか人は少なくて、少し曇り空の下 むぎを走らせ、大門坂駐車場まで行きます。
観光バスなどはもっと上のほうまで上がれるのだけど、私は少しだけでも熊野古道を歩いてみたかったの
 熊野、八咫烏、サッカー
 車停めたらテコテコ歩いて、しゅっぱーつ
 すでに石垣などがあって、雰囲気最高  南方熊楠が滞在したという大坂屋旅館跡。
振ヶ瀬橋という小さな橋が、俗界と聖域とを振り分ける境の橋となっています。   鏡石という祈り石。
 大門坂の入り口に立つと、なんだかワクワクするし、幻想的な雰囲気です
  入り口にそびえ立つ夫婦杉が静かに迎え入れてくれました
 小雨が時折降るし、蒸し蒸ししてるし、結構大変だけど(笑)ほとんど人も見かけないし、しんしんと神聖な空気に満ち満ちています。
観光バスはここで良く写真撮るらしい(笑)大門坂の看板。ここから熊野古道に入ることも出来ます。  
 あ、少し前に人を発見  十一文関跡。昔、ここで通行料を取っていたらしい。
 すっぽり私が隠れて入れるくらい大きい!
267段の石段を上がりきると、開けた場所に出ます。
そのまま上がっていく途中、晴明橋の石材がありました。  
 観光バス駐車場からのツアーのお客さんたちが続々と来られました~。まだまだ階段を上がります
参道はお土産屋さんなどが並んでいましたが、中でも歴史のありそうな「山口光峯堂」さん。  
お店の方が、本物の那智黒と、樹脂製の紛い物と 同じデザインのものを見比べさせてくれました。
本物にはちゃんと特許番号が書かれています。
那智黒は逆に思ったよりも光沢は無くて、真っ黒じゃなくて少し薄い黒。
硯や置物などは少し手が出なかったので、使い道は無いけど・・・と思いながら1枡300円の量り売りで那智黒を頂いてきました
1枡100円のは紛い物(小声)
家族にも好きな石を選んでもらってお土産に良いです(笑)
使い道は無いとは思ってたけど、帰ってからふと疲れた時、掌で転がしているとひんやりしながらも温かなあの熊野の空気が伝わってきて癒されるので、こちらで頂いておいて本当に良かったなぁと思いました
 
実は一度店先を拝見してそのまま行き過ぎた後で、「うーん、うーん・・・うん、やっぱり・・・!」と思って戻ってきたのです。
戻って良かったぁ

 実法院跡。  碁石を取った後の蛤と那智黒。これだけでもインテリアになる(笑)

ようやく西国札所第1番「青岸渡寺」へ到着~     
もともとは、大門坂を上り切って開けた所にあったそうですが、こちらに移築されたんだって。
 延命の水 清浄水。  タブノキ。
 かの有名な三重塔と那智の滝やっとここまで来れました
ここらあたりで雨足が強くなってきたので、慌てて本堂へ
 入り口にある香炉に、可愛い獅子ちゃん'sが    あーいっ!って言ってる(笑)
御本尊は如意輪観音さまです。

雨がだいぶと降っていたのですが、外に出てフォトスポットに戻ったら、、、
 何も見えーん!!!!(笑)
滝ー!!滝が消えたー!!!(笑)

この日・・・滝が綺麗に見えたのは、到着時の一瞬のみでした(笑)
まさかこんな事になるとは・・・

この後、隣の熊野那智大社へお参りしに行きました。
まだまだ続くのですが、またの機会に・・・


<波のまにまに 西から向かう極楽橋。 ~西国第30番 竹生島・宝厳寺>

2021-08-13 | 西国三十三所

いろいろ旅行レポ溜まってるけど、とりあえず西国33所を満願させたいので、それだけupします。
2020年9月29日に行ってきました~。


長浜旅行2日目、朝から出発します
今回の旅行は、職場の福利厚生で「竹生島クルーズ」の割引チケットがあったので間に合うように計画したのです。

便は限られてるから時間を迷ったけど、朝一番が帰りまで一番余裕があったので 頑張って早起き(?!)
先に、前日夜に見かけた気になる場所へ行ってきました。
  明治山旌忠塔。  彼岸花が満開でした

時間になったので、乗船所へ向かいます。  乗船所には甲冑。
さて、出航です。  行ってきまーすお見送りしてくれてる~
 今回お世話になった、「北ビワコホテルグラツィエ」さんも、行ってきまーす
 朝一番なので、船内はそれほど混んでないです。
お天気はイマイチ   遠くにエレベーターの試験塔。   
 ぱたたたた・・・って時々鳥が水面を走って、いかにも琵琶湖って感じ! ぷかぷか~
 30分くらいで見えてきました~。到着です  
行き掛けお世話になったのは「べんてん」号です。   
  上陸しました~
早速西国札所30番 竹生島「宝巌寺」へ向かいます。
 帰りの便までに回らないといけないのですが、本堂までは思ってたよりたくさんの階段・・・   全部で165段
着いたと思ったら、まだ階段(笑)   
 到着しました~。本堂の弁天堂です。
  御本尊は秘仏の弁天様。
境内にはお不動さん  順路通りに進んで行きます。  
 三重塔。  片桐且元お手植えのモチの木。   ボケ封じの楽寿観世音菩薩さま。
 見えてきました~!唐門と観音堂です!
以前母が来た時は修復中だったらしいですが、今回は修復が完了して、色鮮やかな豪華な装飾が目を引きます
    門も・・・  天井も・・・豪華  賓頭盧さま。
  横も上もキョロキョロ目移りしてしまう(笑)
本堂はこじんまり。御本尊は千手千眼観世音菩薩さまです。お写真はNG。
本堂内には私一人しか居なかったのでゆっくりとお参り出来ました

続いて、舟廊下。    
朝鮮出兵の時、秀吉公のご座船として作られた日本丸の船櫓を逆さまにして作られています。
  木造で舟そのまんまだし、とても不思議な感じでした。
廊下を過ぎると、「都久夫須麻神社」があります。  伏見桃山城を移転したもので、国宝になっています。
 向かいには八大竜王拝所があり、かわらけ投げが出来ます。
投げるかわらけがコチラ。  
 岩場に立つ鳥居に向かって投げて、鳥居をくぐれば願い事が叶うといわれていますが・・・もちろん無~理~
隣で投げたご夫婦の御主人が投げた かわらけは見事くぐってました
琵琶湖を望む素晴らしい景色でした
 帰り道から見上げる舟廊下。質素だけどやっぱり迫力がある
時間になったので、港へゆっくりと戻ります  
 島の上では、たくさんトンビが待っていました。ん?目が合った?(笑)
お迎えが来ました~   ばーいばーい またお参りに来ま~す  
  カワイイ竹生島が遠ざかる~
琵琶湖にはいくつも島が浮かんでます。   出発してしばらくすると少し晴れてきたお昼からは良い天気だったんだけど~ま、いいよね
   長浜城が見えます。あとで行こうっと
長浜港に着いたら、乗船待ちの方が長蛇の列朝一便で行って良かった~
初めての竹生島、ゆったり楽しめました!

後程、長浜市内散策中に「かのくら ちゃらく」さんで「ねがいだるま」ってミルク饅頭をお土産に購入
  宝巌寺でご祈祷された ねがいだるまシールが入ってます~