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【週末版】ひろしま 石内都・遺されたものたち…

2012-11-25 20:10:55 | NewsPaper
こんばんは ぐっちょんです

今日は一日スッキリとした晴れの一日でしたね
朝から気持ちよく動くことができました
そんな日はどことなく早く過ぎていく気がします…


さて、今回の終末版は、今日観たこの作品について書いてみます
『ひろしま 石内都・遺されたものたち』


昨日に引き続き、現在開催している第13回東京フィルメックス
からの紹介になります

今回の作品は、タイトルからイメージできる通り
ヒロシマの原爆で亡くなった方々の遺品をテーマとした
作品です


石内都さんという写真家さんが、広島平和記念資料館に寄贈された遺品を
その遺品を丹念に撮影し出来上がった写真を、カナダ・バンクーバーにある
人類学博物館にて開いた個展で展示するまでを追ったドキュメンタリー作品です

この作品を、リンダ・ホークランドさんという日本で生まれ育った
アメリカ人の監督によってつくられたのが興味深いところです

さて、今作品においても、上映後に舞台挨拶とQ&Aが設けられました
その中でいわゆるこれまでの戦争を題材にした作品とは明らかに異なる
ように感じた違和感を明確にすることができました

作品の中では、いわゆる悲惨な暗い映像が基本的には出てこないのです
あくまで遺品に間接的に陽の光をあて、撮影し、展示され
その作品を観た観覧者のコメントが流れていきます

それは、いわゆる原爆体験者がこれからは亡くなっていく一方なのは明らかなことで
次の時代に伝える為に、次の時代の方で埋め尽くした作品になっています
そのことから、展示には、写真に写っている遺品の説明が一切ありません
普通なら説明があるものですが、それがないことで、観覧者の考えを深めることができます
説明などなくても十分に写真から伝わってくるものがあるとも云えます


本作品は、とてもシンプルなドキュメンタリー作品だと感じます
そのシンプルであるからこそ、次の時代に向けて十分に考えることができます
フクシマがあった今だからこそ、見ておくべき作品だと云えるかもしれません

今回の作品は、来年夏には公開される予定とのこと
また、写真展はカナダ大使館でも一部を観覧できるとのこと
興味を持たれた方は足をのばしてみてはいかがでしょうか


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