森かずとしのワイワイ談話室

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沖縄を戦争と人権侵害の前線にするな! 

2012-10-24 07:35:38 | これでいいのか金沢・日本そして世界
 沖縄は、日本は、一体誰の国なのか。沖縄県民の魂の叫びを無視し、逆なでするような事件が続く。人間の間化訓練によって戦争マシーンと化した米兵は、沖縄の女性の人権を蹂躙し続けている。また暴行事件が起こった。仲井真沖縄県知事は、抗議にアメリカに渡った。報道で見る米高官のコメントは、これもまたうわべだけの謝罪にしか聞こえない。

 そうした中、23日に自衛隊と米軍の合同「離島奪還軍事訓練」と離島の軍事化に反対する声明が、宮古平和運動連絡協議会から発せられた。拡散希望されている。以下に転載する。

 ●オスプレイ配備と米兵による女性暴行事件に抗議し、
                離島の軍事化に反対する声明

 復帰40年のこの年に、沖縄の基地負担はますます増大しています。去る9月9
日、10万人を超える県民の結集で反対の意思を一丸となって示したにもかかわら
ず、日米両政府は、普天間基地の固定化の上に、欠陥機オスプレイを強硬に配備
し、初日から市街地の空を飛び、何ら「安全のための合意」などは守られていま
せん。
 好き勝手にふるまう米軍に対し、沖縄県民の側に立ってものを言わない、言え
ない日本政府。そうして16日、米海軍兵2名はまたもや沖縄県内の女性を襲い、
集団強姦致傷事件を起しました。8月には米兵による強制わいせつ致傷事件が起き
たばかりです。復帰後~現在に至るまで在日米軍犯罪は5790件に及び、その内、
性的犯罪は明らかになっているものだけで127件ですが、これは氷山の一角にすぎ
ません。まるで戦場か占領地さながらの沖縄ではありませんか。空からも陸の上
も、県民は日々、命の危機に晒され、人としての尊厳を奪われた生活を強いられ
ています。
 さらに、米軍と自衛隊は合同で、11月に渡名喜島周辺の無人島で、「離島奪還
訓練」を行うとの報道が先日ありました。「尖閣問題」を理由付けて、あたかも
離島が近隣の国から武力攻撃でも受けるかのような非現実的な想定をもとに訓練
するようですが、国境付近の島々では、これまで先人たちの培った努力の結果、
近隣諸国とは平和裏に友好的な関係を維持してきました。領土問題は、国境近く
の離島の生活圏内では何ら問題は起こっていません。問題を起こしているのは、
思惑を持った各国政府や、それを理由に軍事化を進めることに利害関係を持つ集
団や人々なのです。
 私たち離島の住民は、アジア近隣諸国に緊張を生み出すだけの「離島奪還訓練」
など望んではいません。島の軍事武装を望んではいません。平和な友好的な交流
と交易を望んでいるのです。
 与那国島への自衛隊新基地建設が進められようとしています。一方、宮古島・
石垣島への陸上自衛隊配備も取りざたされていますが、すでに明らかなように、
自衛隊は今や米軍の手先となってアメリカやグアムやホルムズ海峡で合同の訓練
をし、テニアン島には合同の基地も作られようとしています。今後の戦場では自
衛隊に米軍の肩代わりをさせようとしています。自衛隊と米軍は統合され、一体
化が進んでいます。南西諸島への自衛隊配備は、米軍の軍事戦略のもとに画策さ
れています。陸上自衛隊の駐屯基地ができれば、必ず米軍の共同使用があり、や
がて軍隊の本質である暴力による事件・事故が多発することになります。
 島人の、とりわけ女性の生命と人権は危機に陥れられ、尊厳が踏みつけにされ
るのです。
自衛隊は音楽会、航空ショーの公開、体験航海など宣撫工作をする一方で、住民
の監視や個人情報収集を暗に行っています。軍隊は住民を守らないことを沖縄県
民は血の犠牲の上に教訓として忘れることはありません。
 私たちは、沖縄全体が日米両政府と軍隊に蹂躙されているこの屈辱の状況を決
して許さず、自衛隊新基地建設・配備強化を認めず、以下のことを要求します。

1 私たちは、オスプレイの撤去はもとより、沖縄県民を犠牲にする日米安保体
制に反対し、すべての軍事基地の撤去を要求します!
2 私たちは、集団暴行した米兵の厳正な処罰と、被害女性への謝罪と誠意ある
救済を求めます!
3 私たちは、自衛隊と米軍の合同「離島奪還軍事訓練」と離島の軍事化に反対
します!  

 2012年10月23日
        宮古平和運動連絡協議会 共同代表 上地照子・星野 勉


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