森かずとしのワイワイ談話室

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災害廃棄物受け入れを問う臨時議会に発言通告

2012-11-29 01:57:24 | 議会活動
 やはり深夜までかかってしまった。総選挙準備に時間が迫る中、議会準備も行うのは、なかなかにきつい。夜の総合選対会議を準備しながら、災害廃棄物受け入れを問う臨時議会への発言通告を正午に行った。そして、今ほどようやくにして、質問書の執筆も一応終えた。

 出来たての、私の質疑骨子を以下に転載しておく。臨時議会は、11月30日金曜日、10時から一日の会期設定だ。私の質疑はこの午前中だ。


2012年第1回臨時議会(11.30)質疑骨子           森 一敏

1.災害廃棄物処理費に係る諸問題について
 数回に亘る市民説明会をはじめ、提起されてきた周辺住民並びに市民の訴えをどう受けとめ、搬入・処理を行おうとするのか、市当局と市民・住民との信頼関係にとって、極めて重要であることは言うまでもない。議会として関連事業費を審議するに当たっては、これらの切実な声を十分に踏まえ、慎重な議決を行わなければならないとの立場から、以下の諸点について明らかにされるよう、市長に伺う。
(1)安全性に関わる認識について
・果たして、残された問題は安心の確保と風評被害対策と言い切って良いのか。安全性をどう認識するかは、受け入れ可否の判断並びに具体的な対処の前提となるものであり、深い懸念を表明してきた市民の問題意識の核心でもある。
・そもそも国際原子力機関、国際放射線防護委員会が、放射線による健康影響に閾値があるとしてきたのか、また、クリアランスレベル100ベクレルは、原子力産業の都合上設定された我慢値で高く、その実際上の運用も厳密さを欠いていると、欧州リスク委員会などが警告してきたことをどのように認識しているのか。
・「放射性物質を持ち込むのではない」との市長の真意、安全基準に対する認識は。
・災害廃棄物の受け入れに当たって、放射性物質の危険性に関する市長の認識を伺う。
(2)搬入前の安全確保対策
・同行した宮古地区への現地調査でも、放射能濃度にばらつきがある。搬入前の安全確保対策の要である濃度測定には、厳密を期すべきだ。
・100ベクレルを超えるようなケースでは、どのように対応するか。半分値での予防的な測定拡充など方法は検討されていないのか。
(3)搬入中の安全対策
・戸室新保埋立場まで長い行路での事故防止や安全確保はどのように実施されるのか。
・これら全体の行程は、誰が責任をもつのか。
・搬入から埋立作業に当たる従事者の被曝防護と体調管理の方策は。
(4)搬入後の安全対策
・戸室新保埋立場には、セシウムだけでも5000万ベクレル運び込まれる。万が一でも環境中に漏出しないように、厳密な対策が必要だ。果たして最低でも300年間の封じ込めが出来るのか。放射能漏出防止対策を強化するか。
・埋立区域周辺土壌の放射能濃度測定と住民への情報公開が不可欠だ。土壌モニタリング体制について、どのように考えるか。
・町会・地権者の「基本的な理解」とは、どのような意味か。
・地元住民団体が要望する金腐川水質検査体制をどのように考えているか。
・埋立区域そのものの流出や大規模な崩落を防止する対策が必要ではないか。
・広域処理に係る事務の実施主体である石川県とは、どのような連携が想定しているのか。
(5)受け入れに係る経費の見込み
・廃棄物処理手数料、災害廃棄物処理費負担金1040万円についての考え方は。
・今次補正予算での「漁具・漁網」の搬入量はどれだけを見込んでいるのか。
・仮置き場での分別、裁断、フレコンパックへの詰め込みから、陸上輸送、鉄道輸送、再度の陸路輸送も含め、トータルな経費はどう見積もられているのか。
・本市が向こう一年間に受け入れる「漁具・漁網」は、5000トンの根拠は。
・このトータルコストはいくらと見込まれるのか。
・本市が独自の安全対策を講じるならば、その経費負担は、本市が持ち出すことになるのか、国、自治体間の経費負担原則がどうなっているのかお聞かせ願います。
・岩手県と結ぶことになる協定はどのような内容になるのか。
(6)復興支援についての考え方について 
・「漁具・漁網」の受け入れによって、被災地の復旧・復興がどのようにして前進すると言えるのか、市長の論拠について、改めて伺う。
(7)災害廃棄物受け入れ対策連絡会議の機能について
・災害廃棄物受け入れ対策連絡会議はどのような役割を果たそうとしているのか。

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