里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

新米が美味い〜今年のコメは品質良好で収量はほぼ平年並

2024年09月23日 | 田んぼ

今年のコメは高温障害が心配でしたが品質良好でした。
収量はまずまず。ほぼ平年並と言ったところ。
穂の数は確保できたもののはじめの頃は小振りの印象。その後次第によく見えてきました。
そもそも肥料を多くして多収を狙うような作り方はしていないので平年並範疇なら良しです。
今年は秋雨前線の影響もあり多肥で倒伏の酷い田んぼがかなり目立ってきました
過日刈り取りし調製が終わった玄米を作業委託している法人のライスセンターから搬入しました。


搬入したのは、我が家郎党分、知人から依頼されている分、贈答用少々。
出荷する玄米は、法人のライスセンターから直接出荷します。
一番最初に確認するのは品質。高温障害が一番気になります。
昨年は出荷始め頃から1等米比率が下がっているとの報道がありました。
今年はそのような情報は聞いていませんが、自分で確認するまでは安心できません。
高温障害を受けると米粒が透き通らない白未熟米や充実度不足の玄米が多くなります。
出荷する玄米の等級格付けは水分含量と見かけの整粒で決定されます。
1等米は水分含量15%以下、整粒歩合70%以上です。
玄米をカルトン皿に取って確認。


一目見れば分ります。全く問題ありません。
整粒は昨年よりは若干落ちる印象ながら1等米は間違いないでしょう。


昨年よりも日照の少ないことが懸念材料でしたが、杞憂に終わったようです。
但し、出荷の等級は見かけだけで判定されるので、味の善し悪しとは別です。
我が家のコメを信頼し欲してくれる方がいるので当然味は気になります。
我が家の田んぼは強粘土質でミネラル豊富、里山の気候は昼夜の気温差が大きい。
よって、美味いコメという自負はあります。
しかし、まずは実際に食してみるのが確実。恒例になっています。
少しだけ焚いてみます。
古い釜ですが、やはり新米の炊き上がる時の香りは違います。


例年のごとく仏壇と神棚にお供えします。
茶碗によそってみました。


新米らしい光沢と香り、甘味や旨味も感じられます。強い粘りとしっかりとした歯ごたえが新米の特徴。
玄米を早速配るところもありますし、保管して置き必要な都度取りに来られる方もいます。
贈答用もいくつか作ります。
普通は10㎏袋。そして5㎏袋と今年は味見用に3kgも作ってみました。


宅配で贈るものは箱入りにします。


ほかに30㎏玄米袋をそのまま贈答にするものも若干あります。
今年は消費の末端で不足気味になり少々価格が上がっているので多少は有難味があるかもしれません。
しかし、昔は出荷時の玄米1俵2万円以上がごくあたりまえだったのです。
末端に届くまでには当然流通経費が加算されます。
小生は1食白米75g(1/2合)ですが、100g(2/3合)食べる人でも10㎏の白米なら100食分です。
適正価格はどのくらいと考える方が多いのか知りたいところです。





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2 コメント

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Unknown (cozycycle1717)
2024-09-23 10:56:23
こんにちは♪

見た目の評価と味の違いの難しさ〜
(^o^;)
しかも,あれだけの手間暇と配慮を長年のプロが費しても、気候の影響が大きい稲作は、食べる迄は判らないのですね!?

農業の奥深さを垣間見て勉強になります🙇‍♂
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Unknown (kazmelon)
2024-09-23 13:08:59
cozycycle1717さんへ。
コメントありがとうございます。
本当にそうなんですね。
ただ見た目がよいものは味の良い確率が高いとも言えるかもしれませんね。
天候の影響は避けがたいですが、手を尽くしてやればそれなりに応えてくれる気もします。
作物は人にも環境にも正直ですからね!
仕事もツーリングもますますの充実をお祈りします👍
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