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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

巨木の一目千本桜を愉しむ

2025年04月14日 | 小旅

巨木の一目千本桜を愉しんできました。「白石川堤一目千本桜」です。


当地は日本桜百選にも選ばれている県内随一と言っていい桜の名所。
シーズンの週末は猛烈に混むのが分かっているので何時もなら敬遠するところです。
ところが週明けは雨で見頃も過ぎてしまい、今年は花見もせず終わるのも味気ないと出かけてきました。
蔵王連峰が遠望できるような天候なら勇んで行くところながらどんよりとした曇り空。
何時雨が降り出してもおかしくない天候でしたが、なんとか持ちこたえました。
当地は県南部の大河原、柴田両町の白石川堤防沿いに約1200本の桜の木が約8キロ続く正に一目千本桜。


この桜は大河原町出身の実業家高山開治郎氏が大正12年に寄贈し、植栽されたもの。
樹齢100年を超える巨木が立ち並びます。


地元高校生が、この巨木並木の維持に一役買っているニュースが今年もテレビで放映されました。
今年は平年より数日早い開花ながら、低温で少々滞っていたものの一気に満開に。


コロナ禍で一時中止されていた桜祭りも完全復活。8時前には到着したのですが、すでに駐車場は満杯状態。
沢山の出店が並んでいました。天候はイマイチながらも大いに賑わっていました。


桜並木は川の両側の堤にあります。対岸の桜並木が見えます。


白石川は阿武隈川の支流。当地から間もなく下流のところで阿武隈川に合流し、太平洋へと注ぎます。
遠くに見えるこんもりした丘が船岡城址公園。ここにも沢山の桜が植栽されており、「一目千本桜」を一望できます。
昔は頂上まで車で行けたのですがもちろん今は不可。よって暫く行っていません。
すでに満開で、若干過ぎ加減といったところなので雨上がりには散り始めそうです。
今回は蔵王連峰も全く見えないため巨木の数々を鑑賞することにします。














近年、この「一目千本桜」は広く知られるようになり、沢山の県外ナンバーの車が並んでいました。
天候にはあまり恵まれず残念でしたが、遠方から来られた方も巨木の並木は十分堪能されたことと思います。
沢山の人混みの桜はこのへんでお暇し、隣の角田市郊外にある高倉公園を訪ねました。


こちらはあまり知る方は少ない。
国重文の高蔵寺を中心に市が公園化したもので、以前にも訪れています。
実はこの古刹を画題にして水墨画の出品作を描いた縁があるのです。
「白石川堤一目千本桜」とは比較にもなりませんが、静かでゆったりした気分になれるのがいい。
まずはご参拝してから。


この阿弥陀堂は平安時代の1177年に建立されたと伝えられる当県最古の木造建築物です。佇まいが素晴らしい。
しかし、残念ながら現在修復中でした。茅葺きの屋根などもかなり傷んでいるようです。


道路脇には小さな川が流れており、こぢんまりながら風情が感じられます。


桜は大木や古木はなく、比較的樹齢は若い。あくまで静かです。


ベニシダレザクラがあったことを記憶しており、訪ねたのはそれもありました。


ちょうど見頃になっていました。


樹齢は若いながら色が鮮やか。


ソメイヨシノとベニシダレザクラのコラボもまた良い。


急に思い立った花見でしたが満足できました。


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2 コメント

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Unknown (ryu19518)
2025-04-14 08:44:20
2008年2月の伊豆河津桜から5月の弘前城公園までの東日本10数か所のさくら名所巡りを亡き妻としました。その中でも白石川沿えの見事な桜並木と蔵王の山並みが望める今でも記憶に残る場所です。ありがとうございました。
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Unknown (kazmelon)
2025-04-14 09:32:39
ryu19518さんへ。
コメントありがとうございます。
そうでしたか。喜んでいただけたのなら幸いです。
奥さまとのご一緒の旅ならなおさら印象に残っておられるかもしれませんね。
奥さまと植樹された桜もある由、長く思い出の桜となることでしょう。
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