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里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

オモトとヤブコウジの小群生は健在

2025年01月25日 | 野山

我が家の畑の外れのクリの木の根元に万年青(オモト)が纏まって生えている所があります。
気づいたのは大分前です。元々こんな所に生えているわけはないので鳥が種を運んだのだろうと推測しています。
よほどこのクリの木が気に入ったものと見えます。


普段はまったく放置しているので落ち葉が被り笹竹も生えています。
オモトもいわゆる縁起物。せめてもと覆われていた落ち葉を除き笹竹を切ってやります。


次第に少しずつ増えてきましたが、近年はあまり変わらないように見えます。


庭に移植したり鉢植えにすることも可能ながら自然のままにしています。
そのため実も少なく汚れているので見栄えはしません。


それでも今年は比較的実が大きく数もそれなりに着いているようです。


こちらは少し離れたところにあり、あまり落ち葉が被らず比較的綺麗です。


実の数も少し多く大きいようです。
リュウノヒゲとの赤い実と群青の実のコラボも見ることができます。


こちらは藪柑子(ヤブコウジ)。


この辺りではごく普通に見られます。小さく目立たないので顧みられることも少ない。
纏まって生えていることは少なく大概はバラバラで数株程度です。
リュウノヒゲは群生化しているのでヤブコウジの赤い実と群青の実とのコラボは結構見られます。


昨年、偶然小さいながら群生と言って良いほど纏まっているところを見つけました。
夏場には何度か刈り払いをする所ですが、ヤブコウジは丈が短いため草が伸びると気付きません。
周りの草が枯れ赤い実を着ける時期になって、たまたま別用で通りかかり気付いたというわけです。
赤い実が着いていなければおそらく気付かなかったでしょう。


こんな感じなので、遠目にはヤブコウジがあるようには見えません。


小さく丈が低いためぐっと近づかないと分かりません。しかし、全体にヤブコウジが生えています。


びっしりと隙間なく生えています。


これなら小群生と言って良さそうです。


数を数えたわけではないものの100株以上は間違いのないところ。
ヤブコウジも縁起物として扱うことがあり別名は十両。
1株に着くのはせいぜい小さい実が数個なので、千両や万両に比べるのはあまりに可哀想。
しかし、目立たない健気さが良い。100株なら千両の価値は認めても良い気がします。




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4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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オモトについて (toru_miyamoto)
2025-04-03 15:15:53
初めまして。東京大学附属植物園で植物とその共生関係にある動物について研究している宮本通(みやもととおる)と申します。若輩者ですが、僭越ながら里山悠々録さんの記事を大変興味深く拝見させていただいておりましたところ、こちらのオモトについてご質問があり、コメントという形でここにご連絡を差し上げました。
私は現在オモトに残された謎を研究するべくオモトの自生地を探しているのですが、なかなかこのように密集した集団を見ることは珍しく(北日本なら尚更だと考えています)、もしよろしければ里山悠々録さんに調査にご協力いただけたら大変有難いなと思い、ご連絡を差し上げました。
もしも将来的に素晴らしい発見になりましたら、是非とも里山悠々録さんのことを学会発表や論文の謝辞に入れさせていただきたいと考えております。
突然のご連絡を驚かせてしまったら大変申し訳ありません。もしもご協力を検討していただける場合、個人情報の特定などを避けるためにこのコメント欄でやりとりをしては里山悠々録さんに大変ご迷惑になるかと思いますので、私の連絡先をお先にここに残させていただきます。
ただ、もちろんご無理にとは言いませんので、その際は全くお構いなくお断りください。
こちらが私のメールアドレスになります。t-miyamoto@g.ecc.u-tokyo.ac.jp

数年前から毎年見事なお写真を投稿されていて、オモトだけではなく自然科学においてとても貴重な記録だと思いました。
どうぞよろしくお願いいたします。
返信する
Unknown (kazmelon)
2025-04-03 17:21:48
toru_miyamotoさんへ。
コメントありがとうございます。
誠に恐縮ですが、小生ブログ上以外の情報は開示できかねますのでご容赦ください。
もっともこのオモトはもともとこの場所に自生していたわけではないのでご期待のものとは異なると思います。
ご研究がスムーズに進みますようお祈り致します。
返信する
Unknown (kazmelon)
2025-04-04 10:49:05
> kazmelon さんへ
> toru_miyamotoさんへ。... への返信

ご返信をありがとうございます。
実は、オモトは江戸時代より親しまれてる植物であるにも関わらず、令和の現代になってもその生態はほとんど分かっておらず見過ごされいます。しかし、まさに「数年前から新しく分散された集団かもしれないにもかかわらず、クリの木の下にあるこの集団だけはすごい勢いで増えている」ことこそが、オモトとその生態としてとても新しい可能性を秘めているのですが、研究アイデアをオープンなところでお伝えすることもできかねますので、もしよろしければアイデアだけでもメールでお伝えさせていただくことはできませんでしょうか。きっと喜ばれるかと思うのですが、もしもご興味がございましたらご連絡をいつでもお待ちしております。

なお、今のところ怪しくて仕方ないと思いますのでご検索いただければご安心いただけると思うのですが、日本植物分類学会、日本生態学会、種生物学会でアダンの花が発熱するという研究発表で受賞させていただいています。、また、先ほどのメールアドレスも大学の公式のアドレスとなっておりますし、私の電話番号ももし必要でしたらお伝えできます。もしも少しでも不審だと思われたら何なりとお申し付けください。誠意を持って全てをお伝えいたします。
全く急ぎませんので、もしもお気持ちがお変わりになりましたら、kazmelon様がご安心いただけることを最優先に、調査を進めさせていただくことを固くお約束いたしますので、いつでもご連絡をお待ちしております。
長々と失礼いたしました。ご迷惑になるといけませんのでこれ以上のコメントはこれで最後とさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
返信する
Unknown (kazmelon)
2025-04-04 13:18:50
toru_miyamotoさんへ。
わざわざのご返信恐れ入ります。
何分小生雑用も多く高齢でもあり対応できかねますことをお許し下さい。
ご研究の発展をお祈り申し上げます。
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