そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

徒歩の旅 第40日 小浜市  小浜ロッジへ

2009年03月29日 | 2008年日本海側の旅
5月20日(火) 雨のち晴 (松尾寺駅~小浜市 「国民宿舎小浜ロッジ」)



今日で徒歩の旅も40日目。
5時25分、夜来の雨が上がったと判断して、出発。
丹後街道の国道27号線を行く。
5時35分~6時05分、急に再び降り出し、バス停にて暫時雨宿り。
6時20分、吉坂峠の青葉トンネル(343メートル)を抜けると、福井県高浜町である。10県目なり。


降ったり止んだりする雨の中で田植えをする人。


水田に映るJR小浜線。


7時05分、青郷駅に着き休憩。ウッドハウスのとても立派な駅舎。


雨が上がり、目の前に青葉山が堂々として見える。
その後、駅の待合室で食事。
7時30分、出発。
このころから徐々に青空が広がってくる。
道路標識に「原電」という文字が出て来、その後も頻出してくる。ここ高浜から、大飯(おおい)、美浜、そして「もんじゅ」と「ふげん」の敦賀と、原子力発電所のある街々を通っていくことになる。
7時50分、日置交差点は、高浜原電方面に行く車でひどく渋滞している。ここは歩道もなく、歩行者は大変危険である。
ダンプカーの多い田園地帯を行き、こちらもまたきれいな三松駅を通過する。
8時30分、若狭湾に面した若宮海水浴場で一旦海岸に出る。


8時50分、若狭高浜駅通過。この付近は高浜町の中心街だろうか、商店が集中している。
9時10分、JR小浜線。


9時15分、水田の中に白鷺が数羽。


9時40分、おとぎの国のような若狭和田駅。ここは大飯原発方面への交差点である。


10時05分~45分、今日の行程は30キロ弱のため、「シーサイド高浜道の駅」の広々とした休憩室で食事と大休止。


道の駅の隣には、「湯っぷる」という温浴施設が併設されている。今日は国民宿舎に泊まりゆっくり風呂につかる予定なので、素通り。
道の駅の後ろ側の青戸入江。


青戸入江の向こうの丘に原発からの鉄塔が並ぶ。


おおい町に入ると、大きくて実にきれいなグランドや体育館がある。高浜町もおおい町も、「立派な」ハコモノ施設をいくつか持っているが、これらは原発誘致の恩恵だろうか。
しかし、道路事情はこれまで歩いて来た中で最悪である。こちらへは補助金は回らないのか、それとも管轄外だから回さないのか。「立派な」ハコモノと貧弱な道路とのなんたる落差。一般に道幅は狭く、歩道がないところも多い。また、あっても右へ左へと切れ切れで脈絡がなく、頻繁に道路を横断しなければならない。そして、ここが福井県の日本海側のメインストリートであり、大型の長距離トラックが大量に通行しているのだ。見かけたものだけでも、近くは京都、滋賀、神戸のナンバー、さらに久留米、北九州、大分、佐賀、福岡などの九州方面のもの、新潟、長岡、栃木、八王子等々、そして青森、八戸、岩手、庄内、福島など東北のものと、さまざまなナンバーをつけたトラックが次々と通って行く。まったく歩きづらいこと甚だしく、非常に緊張した歩行を強いられる。


11時20分、若狭本郷駅の前にある「ほたる」という情報資料館で、伝統工芸品の若狭塗り箸などを見物。
11時45分、青戸大橋を見る。


12時10分、おおい町を抜けて、


小浜市に入る。


13時15分、加斗トンネル(510メートル)を抜ける。
次の勢浜トンネル(516メートル)手前に海岸に沿って「若狭自転車道」がある。トンネル内をトラックにおびえつつ歩くのも気が進まないし、幸い時間的な余裕もあるので、こちらを行くことにする。


新緑の木々の向こうに小浜の街。


途中で猿の親子に出合う。
振り返ると白い波が寄せる海岸線。


14時30分、小浜ロッジに到着。
時間的に早すぎたので、ロビーで休ませてもらう。
「髪ながき 少女とうまれ しろ百合に 額は伏せつつ 君をこそ思へ」という短歌が書かれている、薄幸の歌人山川登美子の記念館のパンフレット等をロビーで見る。


15時少し前に部屋に入れてもらえる。
部屋について調べてみると、靴下に穴。2足目の穴あきで、今回も右足である。歩き方に問題があるのかな。


部屋からは、小浜の街の夜景がきれいだった。


夜、A君からメール。新潟県内通過時に陣中見舞いに行くかもしれない、とのこと。
今日は行動中に何も買わなかったので支出なし。

経費  0円         累計  146,864円
歩数  44,017歩     累計  1,860,177歩
距離  29km       累計  1,204km

(本日の到達地点――福井県に入る)



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