そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

徒歩の旅 第10日 熊本市  ユースピア熊本へ

2009年02月01日 | 2008年日本海側の旅
4月20日(日) 晴 (「道の駅竜北」~熊本市 「ユースピア熊本」)




早朝4時30分頃、道の駅の売店の準備だろうか、数人の男たちがドヤドヤガヤガヤ。大声で喋りはじめたので目が覚める。うとうとしつつも、5時に起床。牛乳とカロリーメイトだけの朝食。足痛は相変わらず。
6時30分、「道の駅竜北」を出発。


昨日に続き、広々とした田園地帯を行く。


麦の穂が豊かに実りつつある。


江頭あたりで、右側の川に鯉が泳いでいる。ちょうど地元神奈川県の大船の川を小規模にした感じである。
はじめは蓮華田など見ながら行くが、
熊本市郊外のためか、高速道路に乗る車のため歩道がなくなっていたり、大変遠回りだったりした。それでもバイパスは舗装が新しいので歩きやすい。周囲にもこれといった高層建築もないから空が広い。
8時05分、道路わきに「景行天皇の御遺跡」がある。熊襲平定のための九州遠征時に立ち寄ったということらしい。


8時10分、わかりにくい分岐があり、「左熊本」とあるのだが、3号線は右である。ちょうど来た高校生に聞くが分からず、歩道橋に上がって確認。


9時15分、松橋(まつばせ)に入ると、ところどころに小花壇がある。そばにそのつど星野富広さんの詩が書かれてある。「たち止っていいんだよ ふり返っていいんだよ そこに美しいものを見たのなら すわりこんで ずうっと見ていて いいんだよ 星野富弘作 管理団体 曲野北部老人会」と。ここのところ歩くピッチが早くなっているようで、やや反省。


蓮華田はあざやかなピンク。


しばらく行き、68歳の男性と出会って話しながら歩く。熊本市内に住んでいる自称「現役」サラリーマン。この近くに別荘があり、週末に来て周辺を散歩するのが楽しみとか。歩いて日本列島を旅する人なんて初めて、記念に写真を撮らせて、と言われる。さらに行くと中年の男性ドライバーの車が寄って来て少し話す。何処から来たのか、何処まで行く予定か、ザックの重さはどれくらいか、等々。方向が同じなら乗せて行ってやろうと思った、とのこと。あいにく方向は逆で、かつこちらは歩き旅のため、丁寧にお礼を言い、激励されて別れる。また、長距離トラックが2度ほど警笛を鳴らすので見ると、運転手が手を振ってエールを送ってくれている。こちらも手を振る。
10時15分、松原で3号線が右折すると、市街地に近づいた雰囲気である。


10時40分、途中に、「甘酒万十」ののれんがある店で「饅頭」ではなくて「万十」を5個買う。老夫婦二人きりで商売していたが、きめ細かいこしあんがとてもうまい。お茶のペットボトルを飲みつつ、食べながら歩く。


10時50分、「門司 200km」のキロポストを過ぎ、
11時05分~20分、コンビニで牛乳、おにぎりを買い昼食。
11時30分、緑川橋で一級河川緑川を渡る。


本当に緑色をした川の水だ。


11時35分、豊肥線を越えて世安交差点を右折、熊本市街地をさまざまな色に塗られた市電の写真を撮りつつ行く。熊本市は生活の足として市電が大活躍という印象をうける。
 

 







今日は素泊りなので、食料入手のためユースホステル手前でスーパーに寄り買い物。トマト、きゅうり、バナナ、りんご、おにぎり、コロッケ等々。
15時、「ユースピア熊本」着。連泊の手続きをする。ユースホステルの宿泊費は当日払い。ここは、11日前、自宅から鹿児島県指宿へ向かう途中の4月9日にも泊まったユースホステルである。あの時は雨だったっけ。あっという間の10日余りだ。


部屋は一人きり。風呂でゆっくり汗を流し、昼間の「万十」の残りを味わいながら食べる。


経費  10,230円     累計  41,438円
歩数  46,227歩     累計  460,496歩
距離  30km       累計  293km