鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

溝ノ口での新年会

2017年01月09日 00時00分01秒 | 紹介

 JR南武線と東急田園都市線が交差する駅で、乗り換えの乗降客も多い。駅前に広がる商店街も近代的なビルに変わり、昔の面影はほとんどない。大山街道が直交しているが、古くはそこが、大山詣でをする旅人のための旅籠(はたご)であったことを知る人も少なくなった。近くといっても町から離れるが、国道16号線沿いには身代わり不動尊があり、新年のこの時期には参拝客も多い。東急線の改札口で午後3時に待ち合わせた。定刻には3人揃ったが、久しぶりに会う仲間である。皆近在に住居があるので、溝ノ口は集まりやすい場所である。

 

 すでに仕事を離れ、悠々自適の生活を送っているが、奥さんに先立たれた者は、以前夫婦で行った全国各地へ追悼の旅を続けている。ほとんどの場所は踏破したようである。本人の話によると九州と四国が残っているようであった。もう一人については、ワンダーフォーゲルの関係のボランティアを続けていて、丹沢の登山道や林道補修を数名のグループで行っている。雪が多くならない時期まで続くようであった。

 

 職場の一線を退くと、自宅に引きこもりがちとなり、老後の決まった生活目的を明確にできない方も多くいるようであるが、幸い各自それぞれの生きがいを見つけているようで、安心した。話しは同級生のことに及んだが、体調を崩すも、リハビリに専念し、車いすの生活から、つえを突きながら500メートルは歩けるようになったとの朗報もあった。春になればもう少し歩けるようになるだろうということで、そのころ近隣の仲間に声をかけて集まることを約束し、4時間に及ぶ雑談と飲酒で酩酊状態になったので、解散した。

 

 天候が良くなく、少々寒かったので、駅に続くアーケードを通り、駅前の高層ビル9階のレストラン街を散策し、3時から開店している居酒屋を見つけてもぐりこんだ。既に我々と同様なグループが、ジョッキを片手に放談している姿が目に留まった。何も忙しいわけではないので日曜日まで出向くことはないのであるが、通常のレストラン街でも飲酒ができる店が多くなっていることを歓迎したい。昔から、居酒屋は開店していなくても、日本そばや、すし屋は昼間から飲むことができたので、特段不自由を感じてはいなかった。

 

 帰りすがり、時代の経過で街並みが変わることが、寂しい思いもしたが、ふと、国木田独歩が滞在した亀や旅館、昔チンドン会社があった路地を歩きたくなったが、今回はあきらめて帰路に就いた。