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近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

市民アカデェミー15後期第11回目

2016年01月16日 00時00分01秒 | 日記

映像・メディアコース平成28年1月15日

 

 今日は小正月、成人の日が前倒しとなり、11日になったため、正月気分も一掃され、普段の金曜日に戻った感じがする。講座の会場は開始前の静寂の中、新年の挨拶を交わす声が響いていた。高齢者ゆえの律義な風景である。今年はあと2回が計画されていて、事務局からの挨拶があり、2016年度前期のプログラムの紹介があった。全般的に受講者が増えているようで、企画する側にとっては、企画冥利に尽きるということである。

 

 申し込み受け付けは既に始まっていて、2月の19日(金)までとなっている。講座の定員が満たない場合には3月31日まで追加募集が行われる。申し込みは18歳以上あれば市外の方でも参加することができる。川崎市民アカデミーのキーワードでホームページからでもよい。開設講座は53講座である。それぞれの講座は定員があり、応募者が多数で定員を上回れば抽選となる。先着順ではない。費用についても講座ごとに異なっている。

 

 今回の講座はプロジェクトX「極寒・南極越冬隊の奇跡」とのテーマで、NHK札幌放送局チーフプロデューサー金濱理卯(ただしげ)氏による講義であった。放映のあったビデオを見ながらの解説である。南極観測船しらせの出港から帰港までの航海を通じて、越冬隊が当初予定がなく途中で急遽決まったエピソードや観測技術が伴わないどちらかといえば研究者でなかった方が、選抜されて南極に1年近くを住み、研究を手掛けたということであった。研究テーマは決まっていたわけではなく、11名がそれぞれ興味がわいたことについて研究したようで、現在では考えられないことである。

 

 今回の講座では、内輪話にも触れられ、吐露した話もあった。実際は内々に進められた当初からの越冬計画があったようで、物語風に仕立てられた構成とは異なる見解は興味を引いた。中でも、南極に置き去りにされた、二頭の犬については南極物語等で有名になったが、食料が尽きれば最終的には処分されるという話は身に詰まされる思いで聞いた。当初の計画では安全を考慮されていて、基地建設が済めば全員(50数名)が帰国するはずであり、2年目に研究集団が行くこととなっていたが、隊長からの極秘計画であったとのことであった。

 

 国を挙げて行ったことであったが、当初計画が途中で変更になり、基地建設員が越冬隊に変わったことは、当時、許されたことに意外性を感じ、死者を出さず、結果として成功したことが唯一命令違反を塗り替える出来事になる。無謀で、納得のいかない感じを持った。