あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

お仏蘭西製ミュージカル映画ミシェル・ドゥミ&ルグラン2本立

2018-05-08 13:21:55 | Weblog


闇にまぎれて tyojin cine-archives vol.1340、1341




1)ミシェル・ドゥミ監督の「シェルブールの雨傘」

1964年仏独共同製作。軍港シェルブールの港町を舞台に繰り広げられる3部構成の、まるで夢のような、そしてあまりにも残酷な恋の物語。
クリスマスイヴの雪の再会と別離のラストシーンが心にひびく。2年が辛抱できず金持ちで優しい男に走った女だが、やはり初恋の男が忘れられなかったのだろう。
私はアメリカのミュージカルよりこういうセリフなしの音楽だけの正統的かつプリミィティヴなのが好き。
この映画をお手本にした名場面がゴダールの昔の映画にあった。それから強烈なブライトカラーによるインテリアやふぁっちょんンのカラー・コーディネイトが強烈!


2)ミシェル・ドゥミ監督の「ロシュフォールの恋人たち」

1967年仏米共同制作のミュージカル映画で「シェルブールの雨傘」に主演したドヌーヴに加え、姉のフランソワーズ・ドルレアック、チャキリス、ジーン・ケリー、ミシェル・ピコリなどが出演している。
ドルレアックは本作の完成直後に自動車事故で25歳で急死したのでこれが遺作となるが、頭部を切断された姉の死体を見たドヌーヴの衝撃はいかばかりだっただろう。後年の彼女の超人的な活躍は、この姉の夭折と無関係ではないだろう。
ルグランとドゥミのミミシェル・コンビは、本作でも快調で、ロシュフォールの町全体を舞台に、素晴らしい歌と踊りが繰り広げる。
この映画には海外進出していたホンダのオートバイが登場するのが妙に印象的だった。


 2010年1月30日近くのアパートで男女3人練炭自殺遂げたり 蝶人
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