今日は遺言公正証書の打合せで、川越公証役場に。
公正証書を作成したいが自分は動けないという方や、面倒なことはできるだけしたくない方のために、代理人として依頼者に代わって、公証人との打合せを行うことはままあります。離婚協議書や債務弁済契約書などがよくあります。もちろん遺言書も公正証書にできます。もっとも遺言書を代理作成することはできませんが・・・
今回の依頼者は現在入院中でして、退院したらいつでも公正証書が作れるように、私が代理人として動いています。
ところで公証役場はもちろんどなたでも直接出向いて相談なり証書の作成ができるわけで、いつも大体1組2組の先客がいます。何とはなしに聞こえてくる会話を聞いていると、やはり遺言書作成の方が多いようです。
ところで「遺言書作成」ってとっても恥ずかしいことで、数千万円程度の財産で遺言書を作成するなんてみっともないことだという考えがまだまだあるみたいですね。今までも何人かそのような方に会っています。
よくあるパターンとしては、年老いたおばあさんが相談にこられます。遺言書を作りたいといって(というより夫に作らせたくて)。遺言書の原案作りから必要書類、公証役場での手順などを詳しく説明します。相談者は納得して帰ります。
数日後、先の相談者から電話があって遺言書作成はやめますとのこと。理由を聞くと、夫に遺言書のことを話すと、烈火のごとく怒って「こんな少ない財産しかないのに遺言書なんてみっともないことができるか。身内の恥さらしだ。」などと言われたというんです。
同じようなケースが今までに何件かありました。で、結局何もしないまま亡くなって、遺産をめぐって骨肉の争い。
このほうがよっぽどみっともないと思いますが・・・
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小杉行政書士事務所
行政書士 小 杉 幹
埼玉県狭山市青柳1549-8
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