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全市町ホームタウンに支えられるレノファ山口5

2017-02-24 00:46:30 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 開幕前という事で、山口さんの公式HPを観ていたら、目を引く事例がありました。さりげなく載っていたニュースですが、よくよく読んでみると、Jクラブとして画期的な方向性、地方の市民クラブとして参考にすべき事例です。以下、抜粋して紹介。
   
【周防大島町長へホームタウンに向けての公式訪問】
 2月20日(月)に㈱レノファ山口の河村社長と中島経営企画室長が、周防大島町長にホームタウンに向けての支援要請のために公式訪問。㈱レノファ山口の河村社長は「チーム自体が山口市のチームという印象が強いですが、山口県のチームとして活動。山口県13市6町にホームタウンになっていただきたいと考えているので、ぜひ周防大島町にもホームタウンになっていただきたく前向きに検討をお願いしたい」と支援を要請。
 周防大島町長からは「私たちもできる限り応援をさせていただきたいと思う。また、周防大島町ではスポーツのイベントや合宿の誘致もしているので協力をお願いしたい」との返事。今後は、Jリーグ理事会での承認を経て、ホームタウンに決定。
 レノファ山口は、ホームタウン地域を中心とした、山口県全域においてサッカー・スポーツに限らず、あらゆる分野で地域と協力し、より幸せな社会創りに貢献すべく活動。
J2山口公式HP該当ページ:https://www.renofa.com/archives/20562/

 こういう形で今年に入ってから、河村社長や石原GM、中島経営企画室長で次々と地元市町村を訪問されています。下松市の時は市長から「これまでは東部は弱いかなと思っていたので、これからは山口県の東地区もレノファの一員だということで応援させていただきたいと思う」と返事をもらっています。クラブ発足当初からの目標である「県民のクラブ」化の具現化に向けて、山口県全市町にホームタウンとなってもらいたいと考えているとあります。

 素晴らしいですね。当ブログのイメージとピッタリです。新潟さんは全市町村に後援会、甲府さんは中銀スタに全市町村の旗を掲揚、確か岐阜さんもそういう活動をされているはず。山口さんは全市町村がホームタウン化ですか。
 J2山口のホームタウンの説明を観ると現在は「レノファ山口FCは、日本の山口市、下関市、山陽小野田市、宇部市、防府市、周南市を中心とする山口県全県をホームタウンとする」となっていますが、近い将来は「レノファ山口FCは、日本の山口市、下関市、山陽小野田市、宇部市、防府市、周南市、萩市、下松市、岩国市、光市、長門市、柳井市、美祢市、周防大島町、和木町、上関町、田布施町、平生町、阿武町を中心とする山口県全県をホームタウンとする」となるのですね。ちょっと2倍の文量で長い表記になりますが、素晴らしい事です。全市町村を表記しているところはまだ無いので、先駆者クラブとなります。過去のホームタウンへの公式訪問を追ってみました。

光 市:http://www.renofa.com/archives/20116/  
岩国市:http://www.renofa.com/archives/19964/  
下松市:http://www.renofa.com/archives/19901/  
平生町:http://www.renofa.com/archives/19841/  
阿武町:http://www.renofa.com/archives/19107/  
美弥市:http://www.renofa.com/archives/18763/
防府市:http://www.renofa.com/archives/13479/
周防大島町:https://www.renofa.com/archives/20562/
すでにホームタウン化している市町(5つ):下関市、宇部市、山口市、周南市、山陽小野田市
これから公式訪問されると思われる市町(6つ):萩市、長門市、柳井市、和木町、上関町、田布施

 これと対照的な価値観が、「スタッフの数が足りないし、忙しいのに全市町村なんて対応できない」「観客データを観ると、営業するのはスタジアムと練習場の周りだけでいい」「うちはそんな変わった事はやらない」というものでしょう。単に数字(観客動員数やスポンサー重視)だけ追うのならば、この価値観になるでしょうが、山口さんはそうではないようです。どちらが「わしらファースト」でどちらが「ファン・サポーター・地域ファースト」になるのかと思います。
 あと、山口県は一つ特徴があります。人口が比較的多い市がいくつもあるのです。10万人以上の市が6つ(下関市26万人、山口市20万人、宇部市17万人、防府市11万人、岩国市13万人、周南市14万人)あります。例えば岡山県(岡山市72万人、倉敷市48万人、津山市10万人)は3つしかありません。地域柄もともと人口集中度が県下に広がっていたのですね。本来ならばこの6市で止まるところを、山口さんは更に全19市町に行こうと思われた訳です。素晴らしい。
  当ブログでは、山口さんに注目しています。観客動員数が昨季が岡山に次ぐ7位、しかもJ2参戦1年目(岡山とは7年の経験差)ですよ。ホーム開幕戦での動員数も岡山よりも多い数字。スポンサーばかりにしか目を向ける事なく、山口さんはしっかり地域にも目を向ける姿勢。年間売上もかなり増やしていると聞いています。マスコット選手権でも3位という行動力。何となく山雅さんに似ている気がします。そんな中ふと、山雅さんに続いて、山口さんも岡山よりも先にJ1に昇格したりしてと思ってみたり。「Jクラブの付加価値」ではどうなのか気になりますね。確かに山口さんも、かなり選手を引き抜かれたようですが、土台が地域に根を張り、地域に根差す公共財であれば、経営面もしっかりしていて、経営規模も順調に拡大していき、J1で戦える戦力を整える事でしょう。今後も山口さんに注目していきたいです。ぜひアウェー戦に行ってみたいですね。
J2山口関連⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20170109
  〃     ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160820
  〃     ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20160715
  〃     ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20151130
  〃     ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20150928
  〃     ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20141122

  〃     ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20101012
  〃     ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20100602
  〃     ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20090922
  〃     ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20070507

  〃     ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060611
  〃     ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20060223

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2 コメント

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ホームタウン推進 (100年構想)
2017-02-24 14:48:31
山口さんのビジョンは素晴らしいですね。岡山もこのような活動ができればいいですね。
今の岡山さんは「スタッフの数が足りないし、忙しいのに全市町村なんて対応できない」「観客データを観ると、営業するのはスタジアムと練習場の周りだけでいい」「うちはそんな変わった事はやらない」という考えかもしれませんから・・・
返信する
Unknown (Bmount)
2017-02-24 21:38:57
コメントありがとうございます。
J2岡山の考えはよく知りませんが、カテゴリに限らずそういう考えのところはあると思います。
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