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観客のためのスタジアム29

2016-08-25 00:01:46 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 今日、ちょっと気になるニュースがヤフーニュースで流れました。すぐにどうこうではないですが、どうも気になる内容です。スタジアムの世界基準が厳しくなるというもの。J1昇格が目標のJ2クラブには関係ない部分ですが、リーグ優勝=ACL出場という目標を掲げるJ1クラブにとっては、今後大きな問題となっていくでしょう。以下、抜粋して紹介。
   
【ACLスタジアム観客席規定:日刊スポーツ】
 AFCが'17年からACLでのスタジアム観客席の規定を厳格化。'17年から、背もたれ付きの個席以外は観客席として認められない流れになるとか。現在、年間勝ち点1位のJ1川崎はACL出場の場合、等々力陸上競技場のサイド、バックスタンドの1階席を空席で戦わざる得ない可能性が発生。
 AFCのスタジアム規則では、観客席は「個席で30cm以上の背もたれがあるもの」とされ、ACL出場には5,000席以上、AFC杯は3,000席以上を規定。'16年までは「個席を完備したスタジアムの使用を強く勧告」とし、猶予期間だったが、「'17年以降は規定は厳密に適用」と、Jリーグを通じて各クラブに通達。規定内の席が5,000席あれば開催は可能だが、規定外の席は観客席として認められない可能性が一気に浮上。

 現在、年間勝ち点首位であるJ1川崎の等々力競技場がピンチ。ゴール裏は立ち見席で、1階のバックスタンド約3,700席は背もたれ無し。ACLに出場した場合、16,000席が規定に当てはまるため開催は可能だが、サポーターが最も盛り上がる1階の約1万席が空席状態に。特に1階バックスタンドは、得点した選手が真っ先に駆け寄って喜びを分かち合う場所で、試合終盤の逆転劇を支える「等々力劇場」に影響。
 クラブはスタジアムを所有する川崎市に席の改築を要望。サポーターも、市長への要望書や署名活動などで「バックスタンド席だけでも背もたれを」と主張要求。川崎市側は「検討中」としているが、予算面などクリアすべき課題も存在。
 Jリーグ観戦者調査で、J1川崎は'10年から6年連続で「地域貢献度1位」の評価を得るなど市民とクラブの一体感が特長。サポーターサイドも、サッカーだけでなく川崎市内で地域貢献活動なども積極的に行っているクラブへの後押しのためにも、ぜひ背もたれをつけて欲しい。サポーターの声も川崎市に伝えられるよう署名を集めることも検討」とコメント。
 他クラブの状況としては、年間勝ち点2位の浦和、同3位の鹿島、今季ACL出場の東京は全席で規定をクリアしているが、6位の柏は規定の個席が3,500席で、クラブは「今後の対応は未定」という対応。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1699405.html

 これは由々しき事態ですね。数年前に等々力に行った事がありますが、確かに古い印象で、背もたれ席が少なかったように思えます。同じように立見席があるのは万博。そうか、もう使わないんだっけ。他にもゴル裏が立ち見席になっているスタジアムって結構ありませんか?
 過去にW杯の会場となったところは除いて、日立台のような専スタ、等々力のような古いスタジアムは結構引っかかるのではないでしょうか。しかも、日立台のようにクラブ所有は他にも皆無で、ほぼすべてのスタジアムが地元行政の所有物。行政の同意も必要になります。
 たかがACLと思う事なかれ、AFCの上はFIFA、つまり世界基準に該当していくのです。少し前に話題となった秋春制も元はAFCの流れなので。
 柏は今シーズン「柏から世界へ」とスローガンを掲げ、特にACL出場を目標にしています。下手をすれば出場を決めても、会場である日立台がクリアしないかもしれず、埼スタを間借りするという可能性も出てきます。
 あと、観客席認められないので、座らせない事も今後想定されます。上の記事でも「バックスタンドの1階席を空席で戦わざる得ない可能性」というのがありました。日立台のゴル裏である柏熱地帯が空席の試合って、想像できません。今後の動向を見守っていきます。
 そして、他のニュースでは、ACLの出場枠の減少について触れています。以下、抜粋して紹介。

【ACLの出場枠について:ゲキサカ】
 日本サッカー協会の田嶋会長は、天皇杯優勝チームが来季のACLに出場することをあらためて明言。ACLの出場枠は現在3+1。今季のACLは広島とG大阪はグループリーグ敗退、浦和とFC東京もベスト16止まりと、Jリーグ勢は近年、芳しくない成績。来季のACL出場枠は各国の成績をもとにAFC理事会で決定する見込みだが、田嶋会長は「現在は3+1だが、もしかしたら2+2になる可能性もある」と言及。
 2チームはグループリーグにストレートインで出場できるが、残りの2チームはプレーオフあるいは予選2回戦に回る可能性。その場合、ストレートインの2チームはJ1の年間王者と天皇杯優勝チーム。ACLの出場枠が2+2に減った場合、リーグ2位のチームは天皇杯で優勝しない限り、プレーオフから出場することになると締めくくっています。
ゲキサカ該当ページ:
http://web.gekisaka.jp/news/detail/?197060-197060-fl

 少し前までは4チーム(J1リーグ3位まで、天皇杯王者)にACL出場権が与えられていましたが、2・3年前から3+1になって、J1リーグ年間3位のチームはプレーオフから出ていました。その最初がJ1柏でした。もちろん力の差は歴然で何も問題なかったですが、もう1チーム増えてしまうとなると頭が痛いですね。これは近年、ACL出場するJリーグチームが実績を残せていないからでもあるでしょう。
 まあ、ACL出場枠よりも、やはりスタジアム問題か。アジアでのJリーグチームを強くするために、パフォーム・グループとの提携で巨額の資金が手に入り、その資金を何かの形で活用したいと考えているようですが、そう予想どおりにはなかなかいかないでしょう。少し前に、ACL出場チームへの参加費用等の支援を実施しましたが、何も変わらなかったので。そんな気がします。 

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