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栃木SCの話11 【J特】

2013-01-11 00:01:44 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 事例紹介コラムです。
 「松本育夫氏、1試合8,000人動員する」というタイトルで元鳥栖監督の松本氏が、J2栃木の新設されたシニアアドバイザーに就任。栃木さんは、当ブログでも「栃木型」として、Jクラブの経営面で一石を投じた存在です。JFLからの生え抜き役員体制から、地元財界中心の役員構成にシフトされ、一気に順位を上げられ、経営面でも好転ました。以下、抜粋して紹介。
   
 J2栃木は、メキシコ五輪銅メダリストで川崎、鳥栖などの監督を歴任した松本育夫氏がシニアアドバイザーに就任。宇都宮市出身で高校卒業時以来に故郷に戻る松本氏は「栃木に恩返しができる。1試合8,000人の観客動員が目標」とコメント。
 かつて消滅寸前だったJ1鳥栖を強豪に育てた同氏は、県内を隅々まで回りクラブの魅力を訴える予定。中津社長から「いずれは役員になっていただきたい」と期待され単身赴任でJ1昇格に尽力。'99年には監督としてJ2川崎(当時)をJ1昇格にさせ、'04~11年はJ2鳥栖(当時)で監督やチーム編成の責任者などを歴任し、J1昇格の礎を築いた。また、昨季限りで退任した新田GMの後任を置かず、チーム編成や補強は、強化部長が責任を持つ体制。

 松本氏はそれ以前にはJ2京都のGMや、'00年には川崎の社長も務めておられます。現在は日本サッカー後援会理事長として活躍されていました。
 鳥栖時代は、一部で「総監督」就任の話が出たが、現場中心主義の松本の意向を尊重して続投。昨年まではアドバイザーを務めておられました。鳥栖さんの最近の活躍は皆さんご存知のとおり。また、同じタイミングでJ2神戸でも元監督の和田シニアディレクターが2月1日付で取締役副社長に就任するそうです。

 これらを観ると、やはり経験者は強いという事。それが元選手、元指導者のキャリアがあれば更に評価が高いのでは。ずーっと自分ところのクラブしか知らない、しかも元サッカー部くらいでそれ以上の経験もない人だったら、長い目で観るとどうなんでしょうか。まずは信頼感に違いが出てくる。それが、松本氏のようによそのクラブである程度実績を残していれば、望ましい形かもしれません。

 ふと、語る会でよく出る「井の中の蛙、大海を知らず」「だからおかしな価値観が出てくる」という話を思い出しました。もちろん、プロ野球か何かの違うところの話だったと思いますが。
 栃木さんは観客動員が少ないと言われていますが、交通アクセスや人口を考えたらやむを得ない面も理解できます。公式HPをよく観ますが、財界主導のフロントで情報開示も進み、選手による地域・社会貢献活動も立派なクラブだと思っています。新年早々の「Jクラブの付加価値」でも、経営の情報開示というのは大事な部分です。あと、GMを置くのをやめられたそうですが、何かあったのでしょうか。
 栃木さんは、クラブ経営で隅から隅まで知っている重鎮を今回ゲットした訳ですが、そのつながりが、「同郷」という地域性の高い部分。現場も経験されていたら、選手やスタッフを呼べるというメリットもありますね。これからも栃木さんの経営陣には頑張って欲しいですね。

 これらを観ると、やはり元選手、元指導者の経営者は評価が高いという事。よくJFLからの生え抜き役員が頑張っている例もありますが、やはり全然違うでしょう。よそのクラブ経営(しかも複数)というのは大きいと思います。プラスな面、マイナスな面をすべて経験している訳ですから。そういう面で今後の栃木の経営陣に注目していきたいと思います。
 さきほど、元日本代表のあの三都主選手の栃木さんへの移籍が発表になりました。松本効果か。35歳という事で、「それならもっと若くていい選手を獲る」という価値観があるかもしれませんが、だから選手に馴染みがなく、クラブが地域に浸透しない事も明らか。鳥取の岡野選手と同様に名物選手として価値は高いと思います。シーガルズに来た栗原選手のように、大きく貢献して欲しいですね。

コメント
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