からすの巣・別館

日々の身の回り雑記

STAP現象騒動つづき

2014-04-12 00:12:34 | Weblog
続きです。

記者会見で小保方さんが
「200回以上成功した」と言った事で、

それは嘘だ。そんなにできるわけがない。何年もかかる。
とか言っている方々がいる件で

私は、本当にできるのなら200以上作ったと思います。

実験科学者なら、条件検討で200以上の条件を検討する事はざらにあるし、ましてやハーバード時代から継続して研究してるなら、1000ぐらいは軽く条件検討して、STAP細胞が出来る条件を200回以上成功しながら詰めて行ったのだと思います。

in vitro(細胞レベル)の実験だし、同時平行でかなりの数をこなせます。
なので200回はおかしいと言う話にはなりません。
ただし、それをin vivo、つまり動物の生体まで持っていくのは大変なので、そこまでは何回もやってないでしょう。
ですから、そこまでやってないとSTAP細胞ができている確証がとれない!と言うならその通りかもしれません。

実験ノートの件
研究者にとって実験ノートはとても重要で、時として研究者自身や研究成果をも守ってくれるものです。
例えば、だれがいつ世界で一番初めにそれをやったかを証明してくれるものだったりします。
同時に世界で最先端の超極秘な実験が書かれています。
記者が、「実験ノートの公開をしないのか?」と聞いていましたが、

当然、
そんなことできません!!

第三者検証機関になら、秘密保持契約した上で、見せる事は可能でしょう。
その記者は、自社の超極秘資料を公開できるの?と個人的には呆れました。
私の実験ノートですら超極秘資料なので、会社内でも関係者以外見せません。
私のような研究者でも世界と戦ってるんですよ。

小保方さん寄りの主張をすれば、
理研の研究は国益を優先しなくてはならないので、オープンにできない部分がかなりあるのかな~と思いました。
だから、再現性のない論文なのかな、と。

しかし、それと論文の写真改ざんは別問題です。
論文の写真の人為的操作は許されないし、それは小保方さんも(悪意はないが)認めて謝罪してます。
小保方さんの不勉強と理研の関係者のチェック不足、指導不足は非難されて当然でしょう。

その上で、結局はSTAP現象の再現性が重要かな、と思います。
再現されれば、小保方さんも、
不勉強でトンでるけど、すごい発見をした斬新な研究者
として認識され、ちゃんと教育もされるでしょうし。

理研としては、再現性のある方法を先に公開してしまうと、特許がとれなくなるなどの問題や、他者により良い方法を権利化されるなどの危険があるのかもしれません。
理研としては特許をとり、権利化する事が重要だし、今後しばらくは世界でリードしていたいのでしょう。
難しいところですが、国益を損なわないようにタイミング良く公開する事が必要と思います。
下手をすると、他国に先にSTAP現象を権利化されかねませんからね。

つづく(つづかないかも…)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿