薫るクロニクル。

日常生活で思ったことや、趣味の山歩きの話しなど、思いついたことを綴る記録です。

冷めたコーヒー。

2005年11月30日 15時29分36秒 | コラム・エッセイ。
これは、浜松百撰の4月号に載せていただいたコラム。
自分でローストしたコーヒーを飲んでいて気がついたことを記してみました。
豆の品質をチェックするときにも、温かいときと冷めたときの2回チェックすることがSCAA(スペシャルティー・コーヒー・アソシエーション・オブ・アメリカ)では定められています。それは、冷めたときに評価が上がる場合があるのでそうなるのです。



~冷めても美味しいコーヒー~

冷めたコーヒーほどマズイものはない。そういう言葉を聞いたことがある。しかし、私が選んでローストしたコーヒーは冷めても美味しい。それには理由がある。それはダメージの無い豆を使い、最適のローストを施したコーヒーは冷めると、温かいときとは違った旨さがあるのです。もちろん香りや広がりは温かいほうがある。しかしコーヒーの本来の良さである良質の酸味が主張してくるのです。そのためには味にダメージや汚れのないスペシャルティーコーヒーと呼ばれるレベルのコーヒー生豆を使わなくてはならないことは必須であることを述べておきます。


祗粘堂~きねんどう~

2005年11月29日 16時21分55秒 | 仕事・店。
常連さんがしている雑貨を扱っている自宅ショップ。祗粘堂
いろんな雑貨屋さんにも、その商品は置いてあります。
木のねんどを使ったアクセサリーと皮製品。その他雑貨を扱っています。




祗粘堂の自宅ショップの期間、当店のコーヒーをサービスで来店客にサービスしてくれているのです。そのコーヒーを宅配サービスでご利用していただいたので、遊びに行くついでに納品してきました。
はじめて、行ったのでなかなか判らなくてうろうろしちゃいました。(笑)
やっと到着して車を降りると、その景色のよさに足を止めてしまいます。細江の山の上にあるお宅なので、浜名湖の湖面がお日様の光を浴びて、輝いていました。当店とはちょうど反対側の大草山を眺めることができる立地にあるのです。
夏になると、大草山の上に花火があがるのが見えるそうです。





ねこのまるこちゃんを拝見したくていきましたが、ちょうど散歩に出たらしく顔をみることができませんでした。
でも、外で飼っている(居着いている?)ねこも3匹いるよ!と教えていただいて、そのうちの一人がひなたぼっこ。
ねこは居心地の良い所に居着くというので、きっと判っているのでしょう。
良い景色とほがらかな環境で商売になるというのは、素敵なことです。
来年から、すぐ裏にある他の人の別荘をリースしてショップにし、お店として開くそうです。
よろしかったら覗いてみてはいかがですか?

近辺の景色。

2005年11月27日 14時13分56秒 | Weblog。
お店の窓から見える風景でよく登場する「大草山」。
これはお店から歩いて5分ほど行った浜名湖に面してある遊園地パルパル側から内浦湾ごしに撮った大草山。
夏になると、浜名湖のでっかいイカダから花火をあげる。数は少ないけれども至近距離から見上げることができるので、とっても得した気分になる花火となります。





この写真は、今週のお休みに歩いて和地町のぬくもり工房へと向かう途中にパチりと記録。





これはイチョウの木みたいで、ちょうど逆光でその光の具合がきれいだったので撮りました。
が、技術がないのでうまく表現できていません。スミマセン。
こんなとき高校時代に写真部に所属していたのですが、きちんと活動していればよかったと思う瞬間です。時間は懐かしむことはできても、戻ることはできない。

趣味の範囲で取り組んでいきますので、大目にみてください。

助言。

2005年11月26日 12時40分04秒 | コラム・エッセイ。
先日、ネットで知り合った方が来店してくれました。
そのお客様は国語を教えている先生の方でした。話が弾むにつれて、いろんなことを話し、その中で辛いときに本に助けてもったことの話しとなり、これだけ救われ励まされ影響される文章という面白いものを自分でも書いていきたいと思ったことを話しました。それから数ヶ月経ったときに会員になっている浜松百撰さんから今年1年のコラムの話しをいただいて、その第一歩となったことを話しました。
そして、そのお客様は「せっかく作ったものを、もっと知ってもらうためにブログに載せたほうが絶対いい!」と言ってくれました。

このコラムのカテゴリーで、今年1年間に浜松百撰さんで毎月載せていただいたコーヒーに関したコラムを今年中に12回分すべて載せようと思っております。
よかったら、カテゴリーのコラムで以前の文章も読んでみてください。


~煙突と夕日~


~位置づけ。~ (浜松百撰3月号)

人によって幸せの感じかたは違う。休む間もなく働き、ほんの少しの休みでもスケジュールを埋めていく人。そうゆう人は時間に追われながら過ごすことに充実し満足する。
それとは逆に、自分の時間や空間を大切に考え、仕事は生活する上で最低限度必要なお金を稼ぐだけのモノと割り切り、ゆったりとした時間と空間を必要とする人。
しかし、どちらの住人もコーヒーを必要とするのだ。もしかしたらコーヒーを軸として人々の生活が自転しているのだとしたら、私のしている仕事は大変重要な仕事の位置づけとなることでしょう。

遊び心。

2005年11月25日 13時44分11秒 | 仕事・店。
最近つくづく思う言葉。「遊び心」。
私の場合、この遊び心無くして人生成り立たないと思うほど大切な言葉だなと感じる。

わたしはコーヒーという飲料にして召し上がる商品を提供する仕事をしていますが、これも遊び心がないとよい表現にはならないと思っています。味造りがです。
これは、イメージの世界できっとこうするとこうなるんだろうな?と推測してローストするのですが、駆出しの頃はほとんどと言ってよいほど裏切られます。
でも、へこたれずに明日はこうしてみよう!次はこうしよう!としているウチにあら不思議、思考と味のイメージが重なるようになってくるのですよね。きっと遊び心が追求心となってより細分化した仕事ができるようになってきたのだと推測します。

ですので、休日に外食するときにお店に入り遊び心のないような感じを受けると、やはり味も固かったりして満足することができません。
個人的な意見かもしれませんが、遊び心が味にも現れ、ひとつまみのスパイスのような役割を担っているのではと思います。

当店の商品のケーキにしても、以前から作っているケーキをそのまま提供し続ければ、きっとお客さんは飽きてしまい、その商品に魅力を感じなくなってしまうでしょう。
でも、味はレシピで作り、食感は技術で作られると私は考えるので、レシピのバランスを変えたり、使ったことのないクリームを使ったりと試すことで、また違った感覚で食すことができると思っています。使っている素材の味も季節により変わったりするので、逆にレシピを変えないとバランスのよい味は表現できないと思っています。
最近は、コーヒーの需要が増えてきてケーキもなかなか増やせませんが、ケーキ作りも遊び心を持って挑みたいと思っております。

遊び心があれば自然に楽しくなり、それが提供される側にも伝わると考えております。
これは、わたしの中にあるテーマで、きっとこのテーマがなくなると人生もつまらないものになってしまうと思ってます。

遊び心が、行き過ぎてしまわないように心がけたいものです。

書きカキ。

2005年11月24日 18時20分43秒 | 仕事・店。
現在、4時半のすこし前。
窓の外を眺めると三階建ての白いアパートが、斜めから照らす太陽のせいで、うすい朱色の壁になっている。影も伸びているせいかともて寒く感じてしまう。
日が沈む時間は日を増して短くなってきている。日が長くワクワクしていたあのトキメキはどこに行ってしまったのだろうか。もうすぐ、年度も変わってしまうのだ。残り1ヶ月。


来週から、会員様のみの感謝祭「薫る感謝祭」を2週間の期間行います。
事前に、当店のコーヒー豆を購入されている方に入会していただき、DMを送ります。そのDMを持参していただけると期間中は、コーヒー豆50%増量して販売するのです。
普段からご利用になられている方に、感謝の気持ちを込めて行う感謝祭となります。
明日、そのDMを出し直前に届く予定になっております。

コーヒーサンプル。

2005年11月23日 14時15分24秒 | 仕事・店。
05年ブラジル・パンタノ農園の一般販売を終了させていただいたので、それに変わるスポットの商品を探そうとエルサルバドルのコーヒーサンプルを3種取り寄せました。
良ければすぐに仕入れて販売をしようと思っております。
お楽しみに。

ぬくもり工房

2005年11月22日 21時47分22秒 | 食・匂い。
昨日行ってきました。わたしの町から5~6キロほど離れている町、和地町にあるほっこり系の雑貨・レストラン・ケーキ屋などが同じ敷地にある「ぬくもり工房」。
写真では切り取ることの出来ないほど、空間をプロヂュースしている。








もともとは、建設屋さんだけをしていたそうですが、その重厚で存在感のある建物を活かしたショップを運営しています。
雑誌「Cafe sweets」のvol.55の中でも紹介されている浜松市内の「カフェコンデトライ・リープリング」さんもぬくもり工房さんの手掛けた建築物。一目見ればわかる造り。
ぬくもり工房さんでは、今年の早秋からはケーキ屋さんもオープンし、敷地内の空間のなかのテラスで食すこともできます。





今回は、右上の写真「森の小さなギャラリー創良(そら)」で今月一杯個展をしている、当店のお客様でもある、足立典正さんのところに行くことがきっかけでした。
折角なので、ランチを一緒に!ということになって、今回遊びに行ったのです。

天候にも恵まれて、小春日和のよい天気。買ったばかりのトレッキングシューズもあったので、歩いて行こうと家を後に。
11時半に待ち合わせでしたが、予定よりも時間がかかり少し遅れてしまいました。スミマセンでした!慣れない1時間ちょいのウォーキングのせいで、すこし呼吸を整えてからランチに。

ちょうどつい最近、解禁となったボジョレーを片手に、ランチのフレンチのコース。
サンマと秋野菜のテリーヌとサラダ・カボチャのスープ・ハード系のパン・鴨の粒マスタードソース・柿のシャーベットのドルチェ・コーヒーというコースでした。秋の食材を使った食事をしながらお話も。
フルーティーなワインのせいか、いろいろな方向に話題が移る。先日マラソンで優勝した高橋尚子さんの話題からはじまり、この個展の前に依頼を受けた川を描く仕事のはなしのことや、コーヒーのはなし、などなど。

食事のあと、レストランのある建物の中庭に案内してもらう。
はっと、ディズニーランドのプロデュースを思い出した。
生活感を感じさせていないのです。建物・木・空を使って生活感を遮断しているのです。僅か自宅から5~6キロしか離れていない日本の田舎が、南フランスを思わせるかのような空間になっているのです。
ぬくもり工房、おそるべし。

もし、訪ねて行かれる方は、是非その中庭は見ていただきたいと思いました。

がっちりマンデー。

2005年11月20日 18時22分41秒 | テレビ。
毎週日曜朝7:30よりTBS系で放送されている番組。
以前は儲かりマンデーだったのですが、今年の4月から「がっちりマンデー」と番組名が変更されました。

お店はもともとガレージだった実家を改装して、お店としているので、朝も通勤時間がいらない。
1日の流れは朝10時からオープンなので、その日に欲しい数量のコーヒーを開店前にローストし、季節のケーキを作るといった内容。
8時ころ焙煎機の釜に火を入れて30分ほど余熱つくり。その間に軽い朝食とコーヒーを飲んでいます。

ですので、がっちりマンデーはふとんでうだうだしている時に寝ながら見ています。
今日は、幻冬社という出版社の社長からがっちりと儲かる勝利の方程式のポイントを伝授してくれるのです。
とてもシンプルなコメントで、大事なことは「オリジナル」ということが一番大事で、それも極端なほど良いと言っておりました。

情報化社会になって、誰でも似たようなことは出来ますが。オリジナリティーがありそれを一番最初に手掛けることは容易なことではありません。
そして、自分で面白いと感じたらそれを皆さんの手にとってもらえるように努力すると言っていたのが印象的でした。
売れているのは陰で100倍200倍も努力しているから売れるんです!などと言っていたのも印象に残ります。売る努力。大阪の会社時代の社長もよく言っていた言葉です。

私も思います。自分を信じることと、自分に投資をすること。そしてお金の使い方が大事なことだと。自分で商売をして気がついたことは、「金は天下の回りもの」だということ。
活かすも殺すも、結局自分次第なのだと思いました。

今月の注文。

2005年11月19日 21時12分50秒 | 犬。
いつも利用しているamazonで注文した商品が届きました。
これから毎月CDを数枚購入していこうと思っております。




先月から気になりはじめたフラメンコギターのパコ・デ・ルシア繋がりで「サビーカス:フラメンコ・ギターの至芸」と、ブログで知り合ったmioさんがブログのなかで記しており涙したという「アルド・チッコリーニ:2003年すみだトリフォニーホールリサイタルライブ・ドビュッシー&ショパン」の2枚です。

本日はバタバタと息つく暇もなくお客様が来店してくれました。昼ごはんも口にすること無く夕方までになり、もう少し辛抱して閉店後の晩ご飯を昼夜兼用ということで、いただきました。
今は、食後のコーヒーとチッコリーニのショパンを聴きながらパソコンに向かっております。
ピアノの曲はボリュームを上げないと細部まで聞こえないので、営業中はBGM程度にかけていることが多いです。お昼過ぎの暇な時間にかけることが多くなりそうなCDだと思いました。独りの時間と相性が良さそう。

本好きの常連さんから聞いた小説、「真保裕一さんのホワイトアウト」と、わたしの好きな著者「石田衣良さんの最新刊、ぼくとひかりと園庭で」の2冊。
ホワイトアウトは織田裕二さん主演で映画化された作品。でも常連さんが言うには絶対小説のほうが面白い!とのこと。わたしも共感できることがあったので、文庫本を買ってみました。
ちなみに私の場合は、石田衣良さん原作の「池袋ウエストゲートパーク」。ドラマ化されたものと比較すると、遥かに原作がすばらしいと感じたからです。

しかし、現時点でも予定表が埋まっているこの時期に本を購入しても、読む時間がない・・・。
読めるように早く仕事をこなして時間を作れという、無意識のうちの合図なのだろうか?
がんばろ!!