薫るクロニクル。

日常生活で思ったことや、趣味の山歩きの話しなど、思いついたことを綴る記録です。

職業病。

2007年06月27日 19時19分46秒 | 仕事・店。
 冬ならまだしも、こんな時期に手荒れのケアに毎日手袋をして寝ている。ほったらかしにしておくと、手荒れが進行し、仕事に支障をきたしてしまう。手の皮は厚いほうなので、手が荒れてしまうと治るのも時間がかかるみたい。
 不思議なことに洗剤のスポンジを持つ右手はほとんど手荒れはしないのだが、直接洗剤など当らない左手が荒れてしまう。
昨年からケーキの器具以外は「ガラ紡」と呼ばれる和綿で編まれた日本古来のふきんを洗剤を使わずに食器など洗っている。洗剤を使わないため環境にも優しいし、そのお陰で手荒れもひどくならずに済むのだが、まだこんな季節に手荒れに苦しんでいる。
サービス業界を志す人には、この手荒れは覚悟しておいたほうがいいと言っておきたいくらいだ。

トレーニング。

2007年06月22日 17時33分33秒 | Weblog。
 昨日はお店が静かだったこともあり、体力があまっており、久し振りに閉店後にトレーニングをしようと歩いて往復50分ほどの距離のある動物園まで、浜名湖沿いの道を走ることにしました。
 行きは動物園まで走り、帰りは早歩きで。膝は休日などの山歩きで出来ていると判断して、走る事にしたのですが、やはり歩くのと走るのとでは、心肺機能が果たす役割がまるで違うらしく、すぐに呼吸が荒くなり、心拍音と呼吸が大変でした。
帰りは心拍数を整えて半分程の距離を早歩きで、残り半分をもっとゆっくりと呼吸を整え帰りました。往復で30分程度の時間でした。

 そして晩ご飯を食べ、テレビを見ていると、右足の親指の付け根が痛いことに気が付きました。指を反らせると痛いのです。そして、あぐらをかいていたので、立ち上がろうとしたら今度は太ももが筋肉痛になっていました。(汗)
やはり少しハードなメニューにすると体の反応はテキメンで、筋肉の悲鳴が聞こえるようです。
もちろん、今日の朝起きても痛みは消えておらず、筋肉の張りと痛みにトレーニングの余韻を楽しんでいるところです。(笑)

8月には友人と3000メートル級の山に登る予定ですので、それまでにはもっとまともな体を作っておきたいと思います。
今日は雨ふりだから、日頃のメニューのスクワットと腹筋だけやっときます。

ブラジルのコーヒー。

2007年06月21日 13時12分22秒 | 仕事・店。
 先ほどまで、以前お世話になっていた「ヒロコーヒー」の社長さんと電話で話しをしていた。
先月近くに来たからと言って来店してくれたときに、今扱っている商品の紹介をしてくれて、後日そのサンプルをいただいていたのです。現在はブラジルのみで7種類を扱っているそうなのですが、そのうちの2種類のサンプルをいただき、1種類気に入ったブラジル産のコーヒーがあったので、取り扱いたいと思い電話をしたのです。

 もちろんブラジルのコーヒー豆の話しになったのですが、いろいろと話してゆくうちに、商売の話しへと変わっていきました。
ヒロコーヒーの社長さんは、数年前から生産地へと足を運び、直接その農園主と会い話しをしてから、取引を始めるということを話していました。もちろんコーヒーの品質も第一条件です。そして長く付き合うことによって、生産者からの思いを消費者へと繋げてゆく仕事をしていることを聞きました。不思議なもので、直に農園主と会い、触れ合う関係性を築くと、数年後には味にその影響が現れるというのです。もちろん味が良くなるとゆうのです。
その話しを電話で聞いていただけで、なんかワクワクしてきました。わたしも現地へと行きたくなったのです。ヒロコーヒーを辞める直前にブラジルには実費で行きましたが、そのときは良質の豆はどのような工程で出来るのか?など、品質面の勉強を兼ねて行きましたが、今はもっと「心」の面で、それに触れたいし、私も産地直で仕入をしたいと強く思いました。
もちろん、消費量が多くなければ直接の買い付けはできませんが、生産地の空気に触れて、それを知らない常連さんにも伝えたいとゆう気持ちを持ちました。

 前回はわたし一人でブラジルにゆき、サンパウロの空港で現地の業者さんと待ち合わせをして心細かったので、次回はヒロコーヒーの社長さんの行くときに一緒に行こうかな?なんて考えていたら、来年は行く予定だそうです。ですので、わたしもがんばって来年行けるように、すこしずつお金を貯めて行こうかな?なんて考えております。

 そして最後にこの喫茶店という商売は「一期一会」の人と人との触れあいなんだから、その出会いを大切にすることが大切というお話をしてくれました。
ちなみに今回仕入れることにしたコーヒーは「ブラジル・セルトン農園」です。
仕入れ値もかなり高いので、販売価格も高くなってしまいますが、とてもきれいなコーヒーです。
この農園のある地域は、わたしが以前見学させてもらったセラード地区とは違い、もっと日本に似たような風景で収穫される場所だそうです。川が流れ、日本のような山の風景があるそうです。もちろん斜面にコーヒーの木を植えての収穫になるので、手作業で収穫を行わなければならないそうです。
セルトン農園、お楽しみに。

マスター。ワイン好きですか?

2007年06月17日 18時47分10秒 | 仕事・店。
 今日はじめて来店してくれたお客さんがいました。ひとりでカウンターに座り、会話をしながらコーヒーをたてました。
すると、よく佐鳴台のル・シャポーさんに行ってくれているというのです。ル・シャポーさんは当店のコーヒーを利用してくれている浜松では唯一のカフェになります。
 そして飲み終わるころに、いかがでした?と声をかけました。実は当店では金属のフィルターを使いコーヒーを抽出しているので、ペーパーと違い滑らかな食感と、香りや甘みの出方が微妙に違うのです。
すると「どちらで飲んでもおいしいですよ。でもなんかちょっと違う感じでしたね。」という返答をいただきました。ありがとうございます。そしてその後のことばにとても嬉しくなったのです。
マスターは「ワインとかも飲むの?」
わたしは好んで飲む訳ではないですが、食事のときに飲む場合もあります。と返事をすると、「コーヒーやケーキが繊細な香りが楽しめたんで、ワインもするのかな?と、思ったんです。実は私はワインが好きでワイン教室にも通っているんです。そして、美味しさとは香りだと思っているんですよね。」
そうおっしゃいました。わたしもその通りだと考えているのです。
よい素材とは、嫌な香りのないことはもちろんなのですが、その素材独特の香りが強ければ強いほどよい素材だと考えております。ここで重要なことは、嫌な香りを悪い香りだと認識できる良い鼻を持っているかどうか?なんだと思います。
案外鼻が効かない人が多く、嫌なニオイが理解出来ない人も多いのです。ですから元々鼻の効かないわたしは、日々努力するしかないのです。味付けを薄くするとか、できるだけ生のものを食べるとか、意識をしてニオイを嗅ぐとか。
そうしていくと少しずつですが、嫌な香りの存在に気が付いてくるのです。もちろん良い香りも認識できるようになってきます。

 当店のコーヒーの違いをきちんと「香りの良さ」と判断してくれたお客さんにとても嬉しく思いました。これこそがスペシャルティーコーヒーなのです。
ちなみにわたしの中で、鼻が効く人とは「雨の匂い」が判る人を勝手にそう決めつけております。雨の匂いは、雨が降る直前に風によって漂ってくる匂いです。成分的には土の中から香る匂いらしいのですが、土のような嫌な匂いではないそうです。
余談ですが、わたしはまだ雨の匂いは感覚的にしか理解できません。鼻ではその香りが判らないのです。それは清々しい風によって運ばれて来るマイナスイオンといった感覚でしょうか。(笑)

講習会。

2007年06月16日 17時53分40秒 | 仕事・店。
 昨日はお店を臨時休業させていただき、大津で行われた講習会に参加してきました。
夕方7時からだったのですが、折角そちらの方角に行くのならば、名古屋でお昼を食べようと思い、朝から休みにして出向いていったのです。

 行ったお店は、名古屋市中村区名駅のアクアタウン納屋橋内のフレンチ食堂「サラマンジェ・ドゥ・カジノ」です。
このお店は以前、じゃらんの取材に来てくれた名古屋の編集のお仕事をしている方に聞いて行ったのです。
お昼は1575円という設定で、コース料理がメインになっているみたいです。
前菜とメインを選べるコースになっていて、私の場合はプラス210円でブロッコリのポタージュスープを頼みました。
前菜はサーモンと有機水菜のマリネで、メインは黒鯛のバジルソース。本当はもっと難しい名前の付いた商品名が付いていましたが忘れてしまいました。(汗)
前菜はサーモン、水菜や香草とオリーブオイルのドレッシングが美味しく納得。サーモンも全く臭くなく美味しかったです。
メインは、黒鯛の下に付け合わせが隠されており、見た目も付け合わせの量もよく、男性でもそれなりにお腹もふくれます。パンもおかわりができるみたいでした。黒鯛の皮はぱりっとソテーしてくれてあり、食感と塩味、そしてバジル風味のソースがすごく相性がよかったです。
このお店も、夜のディナー(魚とお肉)を食べてみたいと思いましたが、名古屋で遠いこともあり、また名古屋に来た時に立ち寄ってみたいと思うお店でした。

 それから名古屋を後にして、琵琶湖の畔の大津へと車を向かわせました。
夜の7時から2時間の講習会で、講師の先生は日系MJで人気のコラム(招客招福の法則)を連載しているオラクルひとしくみ研究所の小坂さんでした。実は当店でこの日系MJをとっており、それがきっかけで著書の本を購入したり、今回のセミナー参加に行くきっかけとなったのです。
 この小坂さんは経営コンサルタントと言えばそうなのかも知れませんが、本来は人の行動などを分析する研究をしている方で、そのなかに商売とも深い関連性があるので、そのしくみを研究しているのだそうです。そして、そのマーケティングの呼び方が、ワクワク系マーケティングと言うのです。なんか面白いでしょう?

 その講演のなかで、興味深かったことは、皆商品を売ろうと考えるが、そう捉えるのではなく、買ってもらうにはどうすればよいのだろう?と考えることが大事だというのです。そのためには理由を説明しなければ買ってくれないことを知りました。
わたしがすごく良い商品だ!と、思ってもそれが判らないお客さんに、これはこういうところが良くて、なぜかと言うとこうこうこうだからすごくおすすめしているんです。という、理由を説明しなければ、良い商品だということに気が付いてくれないと言うのです。
「目からうろこ」の気分でした。わたしも説明不足だったように思います。こちらが、おすすめしている本当の理由を知ってもらわなければ伝わらないことを知ったのです。
ですから、これからはその商品を買ってもらいたい理由を、きちんと説明していきたいと思いました。

 ちなみに家に着いたのはAM1時を過ぎていました。久し振りの長距離運転で寝ていて、明け方足を吊ってしまったこともこっそり教えておきます。まだまだ年に負けたくないですね。
遊びも仕事もがんばりたいと思います。ワクワク系で!(笑)

ショックと講習会。

2007年06月13日 16時44分58秒 | 仕事・店。
 HPのカウントが気が付くとゼロに戻ってしまっていた。折角45000カウントくらいまでなっていたのに・・・。
なんでそうなってしまったのかは判らず、また一からカウントしています。車の走行距離のように、10万キロをこしたから一周したのと違い、途中でリセットされてしまったというのはやはり落胆も大きい。

 今週の金曜日(6/15)は講習会があるため、お店をお休みとさせていただきます。
会員様のセールが終わってからは、比較的暇なシーズンになるので、毎年6~9月の期間は連休を多く頂いたり、セミナーなど参加して知識を深めたいと考えております。
ですので、お休みとなりますが、いろんなことに触れてお店をもっと楽しく、より良くしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

アズキフラペチーノ。

2007年06月12日 13時14分14秒 | 食・匂い。
 昨日は定休日だったのですが、M’s倶楽部にてコーヒー教室の希望者がおりましたので、お昼よりコーヒー教室をおこなってきました。
 講義が終わりお店に片付けに行くと、もう4時ころになってしまい、それから相方と遅めの昼食を取り、イオンへぶらぶらしに行きました。
 だいたいイオンへ行くと、行く所が決まっていて、スポーツ用品売り場に行き、そのあと本屋へと向かい、お店の買い物などがあるときには食料品売り場へと向かいます。
 スポーツ用品店と本屋をぶらりとしたあとで、イオン志都呂店にきたときに良く「おはぎ」を食料品売り場に買いにいくのですが、3階の本屋から専門店街を横切っていこうとしたときに、そのPOPが目に飛び込んできて、わたしと相方の足を止めていました。
(アズキ フラペチーノ)
大きめの文字と大きなPOP一面に大きな写真。
同じあずきの「おはぎ」をよく食べる私としましては、目が離れません。
そうしていると、男性のお店のスタッフが、わたしが欲しそうな目でそのPOPを眺めていたせいか、その商品説明をしてきて、わたしを畳掛け、店内へと導かれていきました。

 ガラスのショーケースの中には、同じくあずきのシフォンケーキなるものがあり、それも一緒に注文。先ほど遅めの昼食を済ませたばかりだったので、フラペチーノとシフォンケーキをひとつずつ注文し、相方と半ぶっこしたのです。
 口にいれるとあずきの香りがぷわーと広がり、甘く冷たいあずきの香りにほっと安らぎを感じました。
これは、いい。
先ほどの男性スタッフに聞いたところ、このアズキフラペチーノはたぶん7月くらいまでしかないみたい。そんな話しを聞くと、また食べに行きたくなってしまう。
ことしは、スタバのアズキフラペチーノがわたしのヘビーローテーションになりそうな気配だ。

のんびりとした時間。

2007年06月10日 18時14分16秒 | 仕事・店。
 毎回のことなのですが、セールが終わるとしばらくのんびりとした時間が店内に流れる。

時間は皆に平等に与えられたものなので、その時間をいかに楽しめるように過ごしたいものだと思います。
それにしても、日が暮れるのが長くなったものだと、外の景色を眺め、改めてそう思いました。

リセット。

2007年06月09日 16時20分26秒 | 仕事・店。
 毎年夏期のセール後にお休みをいただいています。忙しいセールの後に、連休をいただくと気持ちが不思議とリセットされるのです。
慌ただしい時間のあとに、仕事のことを考えない時間は体から忙しかったときのリズムを忘れさせてくれる。しかし、その反面モチベーションも高まってこないので大変。それは、また作っていくしかないみたい。

 連休中に行った上高地から下呂温泉に行く途中で、自家焙煎のコーヒー屋さんに立ち寄った。
メニューからしてもスペシャルティーコーヒーではないと思ったが、焙煎がきれいで、すっきりとしていた。
甘味があり、後味も余韻がきれいだった。冷めても嫌な味が全面に出てこない焙煎で、素直に美味しいと思った。
焙煎だけでもそれだけのコーヒーが提供できることを改めて知ると、スペシャルティーコーヒーでよりきちんとした焙煎を目指して取り組めば、よりコーヒーの表現が良くなると考えた。
良質の素材を仕入れる努力と、その仕入れた素材の良さをより引き出す技術。これからの時期、新豆と入れ替わっていくので、サンプルをいろいろ取ってより良質で、当店の味創りにあうコーヒーを仕入れていきたいと思います。
 取りあえずは、エチオピアの在庫が少ないので、新豆が手に入るか判りませんが、サンプルを取り寄せ仕入をしたいと思います。その後に、ブラジル、グァテマラ、ホンジュラス、コロンビアとより品質の良い豆を仕入れていきたいと考えております。

 今回気持ちをリセットできたからこそ、違う視点からものを見る事ができるようになったり、また一から考える気持ちのゆとりが出てきたように思います。良質のコーヒーは素直に美味しいものだと思います。それを知らない人にも、是非知っていただきたいと思っています。

上高地~横尾山荘

2007年06月07日 12時45分58秒 | 山。
 当日の朝は4時起き、車にて相方と二人で北上して行く。飯田まで国道を使い、飯田からは中央道で松本まで乗り、松本から上高地を目指した。沢渡の岩見平駐車場についたのは9時半ころ。4時半の出発だったので休憩をいれて5時間ほどのドライブでした。
 バスは閉鎖感があり苦手なのだが、上高地まではマイカー規制がされているので、シャトルバスかタクシーでないと乗り入れができない。仕方なくシャトルバスの往復券を駐車所脇の案内所で購入し、準備をすすめる。
 シャトルバスは15分間隔くらいで上高地へと人を送りだす。バス停で深呼吸をし、目の前の山肌を見ると新緑の淡い緑に目を奪われる。バス停の前の山一面の木々の緑が、新緑の生命力の色に染まっている。まだ上高地まで足を踏み入れていないのに、心を奪われてしまっていた。

 シャトルバスに乗り込み、上高地まで。窓の外を眺めているうちに上高地まで連れて行ってくれた。25分ほどの時間が過ぎていた。上高地バスターミナルに到着し、すぐ横に流れている梓川の川沿いに向かう。




 梓川沿いに出るといきなり穂高の山々に圧倒され、上高地に来たんだと実感した。河童橋を過ぎ1時間ほど歩くと明神に付いた。梓川を渡り、穂高奥宮にお参り。穂高奥宮といわれる神社に今回の山歩きの安全と、健康をお祈りしたあとに、梓川の畔に座り、観光客と混じって軽い昼食を済ませた。





 また、明神まで戻り、そこから徳沢、横尾と向かっていく。
観光客の人たちはほとんど明神までなので、ここからは人がまばらになっていく。
今回は、横尾山荘まで行き一泊して来た道を戻るというトレッキング。セールの後で体力も不安があるので、平坦な山道で、山の気をたくさん貰って癒されたいというのがテーマ。




 梓川沿いの山道を歩いて行く。新緑がまぶしく、川の水は透通っていてとてもきれい。徳沢までの1時間ほどの時間もあっと言う間に過ぎていた。





 上高地へのハイカーには、カメラや三脚を持った本格的な写真を趣味としている人が多いみたいだった。高山植物や野鳥、山の写真を撮影しに来ているみたいだ。山道の両脇には可憐な花が一面に咲いており、道中は飽きない。
標高差もほとんどなく、平坦な道をてくてくと歩いていく感じ。足に不安がある方でも、荷物を極端にまで軽くすれば横尾まで行けるだろう。ただ4時間ほど歩ける体力だけは必要なのですが。




 無事、横尾に到着。穂高奥宮と昼食の時間をいれて4時間ほどのトレッキング。ここから本格的な山登りをする人々は、穂高に行く人や、槍に行く人、蝶々岳に行く人などに分かれる分岐点の山荘。
4時ころに到着し、夕食の6時までまだ時間があるので、山荘には珍しくお風呂があるので、先にお風呂に浸かり、その後にコーヒーを飲んで夕食までの時間を潰すことにした。お風呂や歯磨きは、山でのマナーとして石鹸や歯磨き粉は使わない。
熱めのお風呂だったのですが、今までの道中の疲れを取り除いてくれるように熱が体の芯にまでゆき渡り、疲れをほぐしてくれているみたいだった。なんか山に来ているということを忘れてしまう程居心地がいい。




 お風呂あがりに、コンロとコーヒーの粉を持って外にでて、お湯を沸かす。山荘内は火気厳禁だったので、そとで清々しい空気の下で、コーヒーの準備をした。
持参したのは「花ブレンド」と「トラベルプレス」と言うプレスタイプのコーヒーメーカー。樹脂で出来ているので、割れる心配がいらない。飲んだ後も山を汚さないように、茶こしを持参しプレス内の粉を少量の水で茶こしでコーヒーの粉をこして、水を切り、ゴミ袋のなかで茶こしをたたいて捨てれば、手も環境も道具も汚れないで簡単に掃除が出来る。ちなみに、茶こしは100均で揃えたもの。コーヒープレスを使えばペーパーも必要ないので、お湯を注ぐだけで簡単なので、コッペルとコンロ、そしてコーヒーの粉だけ持ってくれば屋外でもコーヒーを楽しむことが簡単に出来てしまう。
山での鉄則は、持ち物は軽くすること。

 夕食を済ますと、疲れから一気に眠気が襲ってくる。電話の予約時には相部屋と言われたが、実際は8人部屋を相方と二人で独占していた。この時期の山荘の利用は空いていて、来年もこの時期に利用しようと心から思った。
 夕食から30分くらいは横になるのをガマンし、二段ベットの下の私のベットのふとんに入るとすぐに寝てしまっていた。きっと7時半くらいだったと思う。下界ではこんな時間に寝ることはほとんどない。
 
 途中起きると、相方がかなり足が疲れていたらしく、筋が痛くて悲鳴をあげていたので、かるくマッサージをしてあげた。明日も来た道を帰らないといけないからだ。いくらハイキングのようなコースでも、自分の足で帰らないといけないのは、山の厳しいところ。まだまだ朝食までは時間がたっぷりあるので、それまで体力回復に休むだけである。もちろん夕食後には、アミノ酸を摂取し、疲れを取るためにいろいろ考えていた。




 たくさん寝たので、自然と朝焼けに目が冷めた。6時半の朝食までにはまだ2時間半も時間があるので、目覚めのコーヒーを外で飲もうと相方と外へ。だいぶ体が楽になったと相方。すこし周辺をぶらぶらしながら体をほぐす。
 外の空気は冷たく、体を覚ましてくれる。下界ではしないラジオ体操を恥ずかしげもなくだらだらとし、水を湧かしコーヒーをいれた。持参していたチョコレートとコーヒーは相性がよく、よりお腹を空かしてくれる。




 穂高の山を、朝日を浴びる前に眺めた。まだ白みがかった景色を眺めながらコーヒーを飲み。コーヒーの仕事に就いていなければ、山に来てコーヒーを飲む行為をいたのだろうか?と思い、感謝した。
 今度この横尾に来るときは、この先の涸沢か、槍沢に行けるように体力づくりをしたいと思います。そこまで行けば、また違う景色と、感動が味わえるのだと思いました。

 朝食後は下山の準備をし、また来た道を景色を楽しみながら帰りました。次はいつ上高地に来れるのだろうか?