薫るクロニクル。

日常生活で思ったことや、趣味の山歩きの話しなど、思いついたことを綴る記録です。

明神山・<乳岩峡登山口>

2007年07月28日 00時53分43秒 | 山。
 連休初日に来月の山登りのトレーニングを兼ねて、山に登ってきました。行った山は鳳来にある「明神山」。
来月も一緒に行く友人が休みを取れたため、一緒に登りました。その友人とも久し振りに山に行くので楽しみでした。

 朝の8時に待ち合わせをし、1台の車で向かいます。途中のコンビニで昼食と水分を購入しました。そして待ち合わせ場所から1時間程度の距離にある乳岩峡に車を停めて、歩き始めました。
 水分は1.5Lとアミノ酸ゼリーを1つ、あとは今回は行動食を試そうと思い、カロリーメイト・グミ・ようかんなどを持ち、おにぎりは買うのをやめた。
 駐車場横の小屋から川沿いに歩いてゆく。





 少し歩くと苔むした橋を渡る。この川の水がとてもきれいで、二日前に降った雨水をサラサラと音をたてて流していた。
 




 こんなキレイな沢沿いを歩いていった。山も「明神」と名がつくだけあり、とても清々しくキレイだとおもった。虫が少ないところがほんとにうれしい。





 沢から登山道が外れて歩いてゆくと、この季節の尋常でない蒸し暑さにサウナのように汗が流れてゆくのが判る。稜線に出るまでは、ほとんど風が通らず、熱中症にかかるのではないだろうか?と思えるほど、急斜面をひたすらに登る体の熱が上がってゆくのが判る。なのでこまめに水分を補給していった。
 わたしの経験のなかでは、かなり急登の山で、登りではかなり体力を消費した。こんなときにはすぐにカロリーを力に変えてくれる糖質を口にするのが良いと本で目にしていたので、以外とカロリーのあるグミを口にして登る。
 いつものことだが、友人は歩くのがとても速く、あっと言う間に姿が見えなくなってしまう。お互いに自分の世界のなかで山を登るので、そんなに会話はない。お互いを知る者同士なので、この距離感の居心地が良いのだが、あまりにも離されるのでこれでも一生懸命がんばって歩いていることをこの場を借りて述べておくことにする。(汗)





 ようやく尾根に出て、尾根沿いに歩く。間近に迫ってきている山にあそこまでだろうか?とシャッターを切った。
しかし予想は全く違い、ここからまた急な登りになる。6合目には分岐点があり、8合目からはもっと急勾配になり、くさり場が2カ所、そしてはしごを登ると次の写真の「馬の背」が待っている。





 馬の背のはしごを登るまでは木に囲まれた道を歩いているので、全く景色は見えない。そしてはしごを登った瞬間の眼下に広がる景色にことばを無くす。
写真もことばもあの景色の前では意味を無くす。その景色を実際に見た者でしか味わえない思いを抱く。それは人によって違うものかも知れないが、あの景色の前ではそんなこともどうでもいいように思える。こんな近場の山で、これだけの景色を見る事ができるということに感謝したいと思った。
 写真は鳳来湖方面。




 こちらの写真は、南アルプス方面。





 馬の背からはもうひとがんばりで、切り立った稜線を歩く感じだ。でも両横には木が茂っているので、高度感による緊張はなくても歩けた。でも、足を踏み外すことを考えると背中に嫌な汗を感じる。
 頂上には立派な展望台があり、見渡しのよい最上階に階段を上りそこで昼飯を食べることに。ここまでほぼ3時間。登山用の乾き易いズボンの全体の色が変わるほどに汗で濡れていた。自分でもその汗の量にびっくりし、先客の登山者にもすごい汗の量だと言われてしまうほど道中が険しかったことを教えてくれていた。先客の年配の登山者も男性ばかりだったので、そのズボンを脱ぎ、パンツ一丁でズボンを乾かすことにし、ご飯を取った。
 友人はしっかりとおにぎりを買ってきていて、わたしと言えばカロリーメイト。・・・。ものすごく友人のおにぎりが羨ましかった。次回はちゃんと食べたいものを持っていこうと明神山の山頂で心に誓った。
 食事と休憩で山頂で一時間ほどのんびりしてから山を下る。濡れていたズボンもかなり渇き、速乾性という機能は間違っていないと実感した。びしょびしょに濡れたのは機能性以上の汗のせいだったみたいだ。そのズボンを履き、荷物を背負って先ほど来た道を降りる。
 この時点で残りの水分は1/3を切っていた。でも、下りはそれほど汗をかかないので、ちょうどよい水分量だろう。食事と水分を体に補給したお陰で荷物が軽くなり軽快に足が運ぶ。しかし、先ほど登ってきた急勾配の下り。体重とザックの重量が膝にのしかかる。一時間ほどすると膝に少し違和感を覚え、膝が痛くなってきた。トレーニング不足か。
 症状はそれほどでもなく、疲労からきている膝痛だろう。それほど明神山は険しいみたい。途中の登山道で沢を超えるポイントがあり、そこで顔や腕を冷たい沢の水で洗うと疲労が飛んでしまったような錯覚をおこす。生き返るとはこういうことなのか。と、思いながら再び顔を洗った。
 この時点で最後の水分を飲み干した。残りは工程の1/3くらいだろうか?
ここまで来ると、沢の水の音が聞こえ、あともう少しだと水の音に励まされながら痛む膝を前に前に動かしていった。そして、駐車場にやっと到着。下りは2時間ちょい。休憩を除いた時間は5時間くらい。
この夏の時期で、5時間の工程だと最低でも1.5Lの水分は必要だということが判った。登りで5時間ならもっと必要だろう。

 疲労がズボンやTシャツに溶け出して今すぐにでも着替えたい気分だった。友人がすぐ近くの温泉「うめの湯」でさっぱりとしてから着替えたら?と言ってくれたので、お言葉に甘えて疲労を抱えたままの格好で、車の助手席にタオルを敷いて友人の助手席に浅く座り「うめの湯」へと友人の運転する車で向かった。

 やっぱり山登りと温泉はセットだと再認識した。日焼けした肌が温泉の熱い湯でより赤くほてるが心地よい痛みだ。着替えをしたあとに脱力感のなかで水分をとり、空調の効いた場所で少しのんびりした。
頭のなかが真っ白になり、なにも考えず、ただ空調の風が火照った肌に触れていた。その心地よさだけがまた次への山登りを期待させていた。

つばめ。

2007年07月21日 18時25分03秒 | Weblog。
 昨日も述べていたように、今日は舘山寺町の祭りです。しかし、週間天気予報に裏切られてあいにくの雨が昨夜からしとしとと降り落ちていました。
 今ふと窓のそとを眺めると、大粒の雨が降り落ちている景色のなかで、つばめが数羽低く飛んでいる。その姿がなぜか楽しそうに見える。この雨をたのしんでいるようだ。そんな姿を見ると、雨も悪くない気がしてきた。人にとってはあいにくの雨も、見方を変えれば恵みの雨。ほんとうのつばめの気持ちはどうなのだろう。

 今日は会員様のお便りの発送のために昨日につづき宛名書きと、息抜きのために読みかけの小説を読んで、あいにくの雨を過ごしていた。元々、わたしひとりで回せるお店だし、夏ということもありそれほど忙しくない店内のうえ、このあいにくの雨。いつもより静かな店内にBGMの音が心地よくなり響いており、雑務と小説を読むという行為がはかどった。(笑)

 ふと来店された常連さまから言われた。
「HPのストーリーのつづきを楽しみにしていますね。」
もう1年以上まえから書き始めた小説?が途中で止まったままになっているのです。気を配っているポイントが「テンポのよさ」で、読み易く、映像化できるように気を付けています。それにここ舘山寺町を舞台にしているので、地元の人間なら描写で知っている場所がでてくるので面白いのでしょう。
 今日読みかけの小説「火車(かしゃ)」は宮部みゆきさんのミステリー小説だった。面白い小説を読んだので、なんかいろいろ書きたくなっているみたい。まだ、HPのストーリーは途中のままですが、できるだけ早めにつづきを書き上げたいと考えています。
自営って、思いついたことをいろいろ出来るから、面白いですよ。(笑)
これからも楽しく、でも見捨てられないように、しっかりとコーヒーに繋がる話しもしていきたいと思います。
 

夏祭り。

2007年07月21日 09時08分35秒 | Weblog。
 明日と明後日がここ舘山寺のお祭りになります。
わたしが小さいころは、祭りは楽しみのひとつで、おこづかいを握りしめて出店をいろいろ物色して、その中からわずかなおこづかいを使い、祭りを楽しみました。
最近は少子高齢化と言うことで、子供の数も少なく、祭りも子供が少ないと盛り上がりに欠けます。
子供用の屋台を引くのですが、ほんのわずかな人数で屋台を引いているのを見ると、今の子は可哀想だとさえ思ってしまいます。
いろんな意味で、祭りというハレの日を過ごす文化を残すためにも、祭りに足を向けなければいけないのかな?なんて考えます。

 コーヒーの話しですが、エルサルバドル・サンタテレサ農園の豆の販売を開始しました。
とてもキレイなコーヒーなので、冷めても嫌な酸味が出てこずに、酸味を楽しむことができます。
酸味を好む方は、是非お試しください。

歯医者。

2007年07月18日 14時23分57秒 | Weblog。
 最近の定休日には、必ず歯医者の予約が組み込まれている。
いつも予約時に迷うのだが、午前中にするか、午後にするかで迷う。最近は午後の遅い時間に予約を入れている。
それは、朝に予約を入れると、1週間の楽しみのうちのひとつであるランチタイムの昼食を楽しく過ごせないからだ。また、晴れた場合は山歩きなどに出かけるので、朝のまだ気温上昇が穏やかなうちに遊び、歯医者をそのあとにしようと考えているからです。
 たった30分ほどの治療のために一日を台無しにしたくないので、できるだけ段取りを組んで買い物や遊びを満喫しようと考えています。でも、元はと言えば自分の管理が悪く、虫歯になってしまっているので、根本的なところを改善しなければいけないのですよね。

 そういえば、昨日にホンジュラスの変わりの豆のサンプルチェックをしました。9種類のサンプルの中からブレンドに合い、もちろんストレートとしても良質で個性のある豆を選んでゆきます。
そのうちのひとつを本日注文しました。エルサルバドル・サンタテレサ農園です。一応有機JAS認定の豆ですが、当店が有機の認定を受けていないので、オーガニックとしては販売できませんが、生豆自体はオーガニックのコーヒー豆です。
味の特徴は、とにかく丸い。味がトゲトゲしていないと言う意味です。きれいなコーヒーなので、舌に転がる液体の食感が丸みを帯びた透明感のあるコーヒーです。もちろん柔らかな酸味の質で、酸味を活かした焙煎度合いになります。
まだ入荷待ちですので、今週中には販売できると思います。花ブレンドもすごく期待できる商品になると思います。
お楽しみに。

台風。

2007年07月14日 18時40分57秒 | 仕事・店。
 ネットで台風情報を検索して調べてみても、明日はどうやらかなりの確立でこっちに(浜松市)来るみたい。
この分だと明日はお店をお休みになると予想されるので、予約注文を受けていたお客さんには明後日に変更させて貰いました。
本日も午後からはお客さんの来店はぽつりぽつりで、とても静かで久し振りにお店で集中して本を読んだほどです。
明日、台風が過ぎてから被害が無ければよいのですが、こればっかりは神様に祈るしか方法はないようです。

と、いうことで明日はかなりの確立でお休みとなると思われますので、どうしてもと言うお客さまは御連絡を入れてからのご来店をお願いします。

文章のことば力。

2007年07月13日 12時40分06秒 | 仕事・店。
 わたしは自分のお店を持つようになってから、HPで日記を記すこととなり、それからこのブログへと文章という言葉を記すようになりました。今までは生活のなかであまり文章として書き残すことはしていなかったので、お店をする以前は文章自体にもそれほど興味を持っていませんでした。
 歌の歌詞もそのひとつです。以前は曲という音の響きのよさのみで選曲していたのが、ことばを意識してからは、歌詞にも目がいきます。本も常に手元に置き、毎月ふと気になった本を数冊購入することにしています。

 今までの人生のなかで衝撃的だった出会いは、以前からもよく言っている作家「石田衣良」さんです。この人の本との出会いから劇的に本を読むようになったのです。そして、最近気になる人が出てきました。「華恵」さんです。以前、webちくまさんのエッセイを紹介しましたが、17才にしてとても判り易く、それでいてその文章の世界に引き込まれてしまう力があります。早速来月購入の本のリストに入れたほどです。(笑)
 
 以前なにかの雑誌の対談かなにかで、石田衣良さんの対談コーナーがあり、そこで言っていたのは、小説で一番悩むのは最初の1行が一番難しいとのこと。それが決まれば、あとはすらすらと書けると言うのです。その言葉の持つ意味を知ったのが、石田衣良さんの「東京DOLL」という本でした。最初の一行は、「夜のコンビニは灯台だった。」から始まる。そのたった1行で、その小説の世界へと一気にイメージが膨らんでいったのです。

 会員さんに出すお便りで、文章を書くのですが、文章ということばの難しさが最近になって判ってきたのです。判り易く、そしてイメージの世界に引き込む文章で、それでいて私のことばだという世界感をだすのは並大抵のことではないと思えるようになりました。
 コーヒーのテースティングでも、香りをことばへと置き換える表現を必要とします。香りの表現方法だけでなく、そのほかの判り易い表現方法を知っていることで、その香りをより的確に相手に伝えることができると思っています。
 これからも、文章ということばの世界で伝えたいことを書いていくと思うので、いろんな表現を身につけるためにもいろんな本や文章を読みたいと考えています。そういえば、HPの小説も途中でとまっているんですよね。時間を見つけて書いていきたいと思います。たまにお客さんに「つづきはまだ?」って言われてしまうのです。

カッピング。

2007年07月11日 12時20分46秒 | 仕事・店。
 先週まで使用していたホンジュラスの品質が落ちてきたので、現在その代わりの豆を探している。
先日ニュークロップではないが、同じホンジュラスの生産地のサンプルを3種類カッピングし、そのうちのひとつがクリーンカップでなかなかよかったのですが、ブレンドにした際にもうすこし明るい酸味のあるキャラクターが欲しかったので、今度は産地は指定しておりませんが、ニュークロップで明るい酸味のキャラクターがあるサンプルを取り寄せています。もうしばらくお待ちください。

 現在使用中のコロンビアCOEロットのエレカル農園ですが、在庫が残り僅かになっており、コロンビアの次回使用する豆も、もう手配が済んでおります。
 コロンビア・カウカ・サンチュアリオ農園です。まだ比較的若い農園で、これから継続的に取り扱うと業者さんも言っておりましたので、これからも目が離せないコロンビア・エステートコーヒーです。
品質的には、個人的な意見ですが、現在使用しているエレカル農園の豆よりクリーンカップ、酸味の質など優れている感想を持ちました。早かったら今月中には入れ替わりますので、お楽しみに。

 今回のサンプルの評価で、改めて思いましたが、当店はクリーンカップを最重要ポイントとして置いています。そこに、いろんなフレーバーのキャラクターを探したりしております。
昨日来店されたお客さんも言っておりました。以前はコーヒーを飲むと気持ちが悪くなり飲めなかったらしいのですが、うちのコーヒーだとすごくすっきりしていて気持ち悪くならないのだそうです。きっとそれが、クリーンカップということなのでしょう。

かもめ食堂。

2007年07月10日 19時24分18秒 | 食・匂い。
 うすく紫色がかかったようなフィンランドの曇り空の下でおにぎりをだす「かもめ食堂」。
ずっと見たかった映画でしたが、いつもレンタルショップで探しても貸出し中。ようやく相方が見付けたDVDの1週間レンタルを私が先に見てしまったのです。(笑)
 そのなかで、コーヒーが美味しく抽出する”おまじない”があった。
ドリップ式のフィルターのなかの粉の真ん中を人差し指で少しへこましながら、”コピ・ルアック”とおまじないをつぶやく。そうすると美味しく抽出することが出来るのだと、その映画のなかのフィンランド人が主人公に教えていた。

 「コピ・ルアク」はルアクコーヒーと呼ばれ、大変珍味とされている。
わたしの知る限りインドネシア産の完熟したコーヒーの実だけを、ジャコウネコが食す習性があるらしく、丸呑みされたコーヒーの実はジャコウネコの胃と腸を通過していく際に精製され選び抜かれた完熟コーヒーの生豆が糞といっしょに排出されるという仕組みです。
 コーヒーの品質は精製工程でも味が左右される程重要な工程とされており、良質のコーヒーは農作物である栽培と、精製工程、生豆の保管、焙煎、抽出とすべてが揃ってはじめて液体のコーヒーの良さが我々の口に届く。
 ジャコウネコが完熟された実のみを選び、パーチメントという硬い殻にコーヒーの種が包まれているため、そのパーチメントさら消化されずに糞と排出される。ジャコウネコは排泄される場所を決めて一カ所で排泄する習性があるため、一度その場所を見つけると、そのお宝コーヒーが手に入るという仕組みらしい。高値で取引されるので、アルバイト感覚で現地の農園で働く者たちは探しまわるのだという話しを業者さんから聞いたことがある。

 一度、以前大阪で働いていたときに、そのルアクコーヒーを取り扱った時があり、飲んだことがある。そのときはインドネシア・スマトラ島で採れたルアクコーヒーだったので、ジャコウネコが食べたのも皆が知るマンデリンでした。
 味はですからマンデリンですが、ジャコウネコの精製で、とてもきれいなマンデリンでした。マンデリンの特徴は少し泥臭いような独特の風味があるのですが、精製がきれいな為とても上品な味になっていたような記憶があります。
 当店では扱う予定はありませんが、探してみれば扱っているお店もあると思いますので、よかったら一度飲んでみてはいかがですか?

 かもめ食堂の主人公のように、きちんと自分の表現したいことを曲げずにお店に反映していく姿勢に共感しました。
きちんとやっていれば、お客さんにも判っていただける。そんな主人公のことばが印象的でした。
騙されたと思って今度”おまじない”をしてコーヒーを抽出してみたいと思います。(笑)

なんば歩き?

2007年07月07日 12時28分12秒 | Weblog。
 「今日は、もう一本入れて行こう。」
3日前に歩いた時は、災害時用でストックしてある2Lお水を2本ザックに詰めて動物園まで歩いたが、昨晩はもう1本追加した。6kgプラス、ザックの重量だから7kgとちょっとくらいだろうか?テント泊は15kgくらいになると思うので、徐々に背負う重量を増やしてトレーニングしようと考えている。
動物園までの往復は45分程度。昨日は早速テレビで見た「なんば歩き」に挑戦してみた。
もちろん、右足と右手を同時にだして歩くと、安物のロボットのような歩き方になってしまうので、それはさすがにできない。そこで、時代劇のお侍さんがするように腰ひも(刀をはさんでいる)あたりに手を置いて歩くように、ザックの腰のベルトに手を置き歩いてみた。
以外と骨盤が動くことが、手を置いたことによってよく判り、骨盤の動きと足の運びを意識して歩いていった。10分くらいはゆっくりと骨盤の動きを意識して歩き、リズムがつくれてきたので、その後は出来るだけ早歩きに挑戦。
ここで、びっくりしたのは呼吸が乱れてこないということ。いつもなら呼吸が荒くなってくるのだが、今日は違う。やっぱり、なんば歩きは疲れにくいのか?
 もともと、なんば歩きは現代のようにあまり手を振らずに歩くということを説明していたので、腰に手を置いていたのは正解だったのだろうか?
骨盤も数センチではあるが足と同時に動かすので、足の運びのピッチ距離も伸びていると考え、今までと同じ足の運びでも、大股歩きに必然となっているんだろうと考えれる。
動物園まではフラットな平らな道なので、山のような起伏でのなんば歩きはまだ未経験。来週の休日も天気予報では雨なので、行きたい山も見送る予定。早く、山でのなんば歩きを実践してみたいという気持ちが大きくなってきている。
疲れが残らなければ、より長い距離が歩け、日帰り登山の選択肢が広がる。やっぱり、昔のひとは凄いなと、改めて感心してしまう。来月の本は、すでに古武術の本にしようともう決めている。

 昨日はコーヒーのサンプルが届いた。ニュークロップではないがホンジュラスの豆を3種類と、コロンビアとエチオピアを各1種類。「いるいる」という陶器で出来たコーヒーを煎る器具で50g程度を8~9分かけてガスコンロの熱源でミディアムローストまで煎ってゆく。
ミディアムローストは、ひとつ目のハゼ(水分がまだ含んでいるんでポツン、ポツンと重たい音ではぜる)がはじまり、そのハゼの後半で煎り止めする感じ。まだ豆のしわが伸びきらないので、酸味が多い煎り具合です。このあたりで煎り止めして豆の持っている表現を探すのです。
 そして一晩置いて今日、カップ。とりあえずホンジュラスから。3カップのうち2カップがすでにスペシャルティーコーヒーとしては使えない。生豆が劣化しており、枯れた味がある。この枯れた味というのは説明が難しく、わたしが勝手にそう言っているだけである。
残りひとつは私は良いと思えたのですが、「鼻の師匠」はなんと言うか?鼻の師匠とは、相方のことです。(笑)僅かなニオイにも敏感に反応するので、良い匂いのときはすごく嬉しそうなのですが、世の中には嫌なニオイのほうが多いとか・・・。そんな時は、平民の鼻を持つわたしは幸せなのかもしれないと思える。
その鼻の師匠に最終的に汚れがないか判断してもらい、あとはその中でより当店の味創りに合うものを選んでいくのです。
ですから、香りと味はちがうことは皆が理解できると思いますが、舌で作る料理と鼻で作る料理とまた違うのですね。わたしは舌で作る料理人が味を追求し、鼻で作る料理人は香りを追求するのだと考えます。そして、天才とはその両方を理解して作る料理なのではないのだろうか?と考えています。
どちらかと言えば、鼻の効かない私は味作りの作り手。鼻の効く相方は香りの作り手。なので当店は分業制で、足りないところを補い合い、コーヒーを手掛けているお店なんだろうと思っています。

古武術。

2007年07月06日 14時41分51秒 | テレビ。
 昨晩、相方からメールが入った。なにかな?と思い見ると、「今テレビで古武術やってる」とのこと。すぐにチャンネルを変えるためにリモコンに手を伸ばした。

 山の本に最近載っている特集は「なんば歩き」などの昔の人の歩き方だ。200m走の末次選手の走りが「なんば走法」という話題性で、言葉を知っている人も多いことでしょう。
 古武術は、体全体を使うとしたことから考えられた武道で、最近はスポーツ選手などの多くが古武術を取り入れるほど、効率のよい優れた体の動かしかたのようだ。

 チャンネルを変えると、ナンちゃんが司会でやっている番組でした。途中からみたのですが、赤ちゃんを両手でかかえるときに楽に抱える方法や、100kgを越す人を片腕で持ち上げる!なんてことを実際に映像で見せてくれました。
 そして、なんば歩き。時代劇をきちんと撮影した映画などで見ることのできる歩き方。足と手を左右逆にだすような現代人が普段歩いている歩き方ではなく、右足と右手を同時に出す歩き方。よく緊張したときに右手右足といったふうに出して歩く歩き方。これは体重の移り方などが特徴らしく歩いても疲れにくいという長所があるみたい。
 番組をみていて、山歩きの際に使おうと思った。しかし、昔の人の知恵は素晴らしく、現代の歩き方よりも体全体を使うという小柄な日本人が編み出した技のようにも思えた。なんで、このような文化をなくしてしまったのか、改めて日本独特の日本の風土にあった、日本人の文化を無くしてはいけないと思いました。

また来週、つづきをその番組でやるので、来週もチェックです。