小悪魔系の女子に振り回されてみたい願望は、男なら少なからずあると思う。人にもよるか?
濱田竜介監督作品で、チャンスはあったが未鑑賞なのは『ハッピーアワー』、長編5時間で躊躇しているうちに見逃したのだ。『ドライブ・マイ・カー』は3時間、眠らなかった自分は珍しい。
映画タイトルどおり、偶然が招く悲喜交々と、想像できなかったばかりに、ひとつのEメールが複数の人生を狂わせたり。
3話からなるオムニバスの中で、古川琴音の回には面食らった。
中学生でも演じられそうな無垢な印象の女優だが、今作では超弩級の小悪魔を演じている。
元恋人同士の会話のやりとりの中で、とりわけ古川演じる女子の発言が過激の枠を超えている。
ジジイの僕の心がえぐられるような
場面が、波状的に現れる3編。
男女ペア・カップルで観てはダメ。
それぞれが席を立ちたくなるセリフが、交互に飛んで来るから。