体調不良を押して、祝日のレイトショーに。
時間軸がズレてタイムスリップしたわけではなく...
12 秒間の全世界的な停電の後、ビートルズのことを誰も知らない世の中になっていた。
10年間まったく芽が出ないインド系の青年シンガーは、自宅でビートルズとググれば、カブトムシの画像しか出てこない。母親にコカコーラを頼むと、コカコーラは世間に存在せず、ペプシが孤高のコーラとして認知されている。
時空のどこかが部分的にブレて、当該シンガーが思い出しつつ歌う、ビートルズのナンバーが次々にヒットし、瞬時にスターになっていくストーリー。文句なく新しく、ビートルズloverには必見の作品であろう。
シンガーが不遇の10年間、マネジャーとして彼の手足となって支えた女子(リリー・ジェームズ演)がいる。本業が中学教師ゆえ、シンガーのブレイク後は帯同できないジレンマ。
もうどうしていいか、爆発するほど彼を好きなのだ。
スターになって周りもズレて、本人の真心もブレていく中、彼女のけなげさだけが揺るがない。
リリー・ジェームズ、シンデレラと競るくらいに純だぜい。
新しいことを種々知った映画。本人役で出演のエド・シーランという歌い手、世界レベルの人気者なんだなあ。
それにしても、10年間も自分を慕い続けてくれる女子のお尻も触らないなんて、主人公も見上げた男である。
結末は書きません。