この作品のプロローグに流れたよさこい節に、何とも哀感を覚えた。その最初の印象どおりのストーリー。
カスリコとは、賭場の客の雑用(使い走りなど)をして、客からの駄賃で生きる下働き。
主人公は、高知一の料亭のオーナーシェフだったが、財産を博打につぎ込みカスリコに身を落とす。かつて自身が客として出入りした場所だ。
石橋保、宅麻伸、出色なところで西山浩司、舞台である昭和40年代の雰囲気を遺憾なく出し、そして役に溶け込んでいた。
主人公は善人であるがゆえ...
ポスターのキャッチにもある手本引き、賭博遊びの極にして、その一挙一動に凄みを感じた。
賭場は表向き 着物着付け教室。
日曜日のレイトタイム、渋谷の映画館で客は4名。
僕と同じ列で(スパイダース)井上順が観ていた。